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だいたい5分でわかる?!ツールドフランス2021観戦レポート Stage6

ツールドフランスの観戦レポートです。
Stand.fmでお喋りしたことをこちらにもテキストでアップしてみます。
ほんのり内容が違っていたりもしますが、ご勘弁を。

こんばんにちは。
オーディオコント製作チームゲスラジの腹黒担当さちあきです。
この番組はロードレース観戦が大好きなさちあきが、レースを見たあとの暑苦しい気持ちをお伝えする番組です。

本日のツールドフランスはパリ〜ツールで毎年見かけるツールからスタートし、シャトールーでフィニッシュする160.6kmのステージ6です。
自転車観戦をしない人にとっては「パリ〜ツール」と言われてもピンとこないかもしれませんが、自転車観戦として大きなイベントとなる3大グランツール(ジロ、ツール、ブエルタ)と世界選手権が終わりロードレースのシーズンも終盤となる頃にあるワンデーレースでロードレース好きな人たちに注目されているレースの一つなのです。
というわけでレース観戦者にとってはおなじみの町がスタートでした。

コースはとにかくストレートが多いということと横風が強いということで、集団に分断が起こるのでは?という予想で始まりました。分断された時に取り残されてしまう側にいてしまうと、総合タイムなどを狙っていると大変なことになるので、風の見極めは重要なんですよね。

レースはスタートからの逃げでアスグリーン、クラーウアナスン、スクインシュ、ファンアーヴェルマート、リカールト、デヘント、ポリッツ、ツゥマーマン、テュルジスと豪華な8人で決まったようですが…どうもローテーションがうまくいっていなかったようで残り128kmとなる地点からファンアーヴェルマートが抜け出し独走態勢に入ったところでクルーゲが残り119km地点で追いつき、この二人での逃げで落ち着くこととなりました。

日本では滅多にないどこまでもまっすぐな平坦な道という解説でしたが、たしかに見渡しの良いまっすぐな道はいったん決まってしまったら追いついたり離したりするのが難しそうだなと感じました。

中間スプリントでは先頭二人が通過した後なので、残りのポイントを取るべく3着争いが熱いものとなりました。気持ち登り基調なところで最初はサガンがいい感じでいたものの、モルコフに塞がれる形で止まってしまうと、コロブレッリが集団一番左側からスーッと上がっていってこのスプリントを制しました。
スプリント後にコロブレッリがブアニになにかを言っていたのは気になりますが、ブアニは血気盛んな選手なので位置取りでなにかあったのかもしれないですね。

さて逃げと集団のタイム差がなかなか縮まらず、常に30秒〜40秒と引き離されていましたが、さすがにまっすぐで広い道というのは集団に有利に働いたようで残り10kmの地点からイネオスが本気を出して先頭を牽引すると次々と今日のステージを取りたいチームが入れ替わり立ち代り先頭を交代していき、あっとういう間に30秒、20秒、15秒と差を縮めていきました。

そんなガチガチにスピードに乗っていたところで、残り3.3km地点のラウンドアバウトでエフデジのデマールをゴールへと導く予定だった発射台候補のグアルニエーリが落車をしてしまいましたが、レースは続いていきます。2.7km地点からはマイヨジョーヌ保持者のマチューも上がってきて、チームメイトのメリエールとフィリップセンのために力強く牽引している姿に痺れるものがありました。
逃げの二人も2.3km地点で吸収されると、いよいよゴールスプリントの激しいバトルが始まりました。
先日のステージ4での見事な復活を見せたカヴェンディッシュのためにアラフィリップも見事なアシストを見せて残り1.6kmの登り基調のストレートを駆け抜けていきます。
カヴェンディッシュを抱えるクイックステップとフィリップセン、メルリールを抱えるアルペシンの一騎打ちとなったゴールスプリントは最後の最後で目の前の選手をスイッチする形で発射したカヴェンディッシュの勝利となりました!!
今日の勝ち方は常勝している時の彼のスタイルそのもので、ゴール直前の勘の良さにため息ばかりが漏れてしまいました。本当に見事です。
前回と打って変わっての晴れやかな笑顔はドヤ顏と言っても過言ではないハツラツとしたもので、見ているこちらもニコニコしてしまいました。

ステージ4にゴールスプリントらしいツールの華を見ることができて幸せです。
明日はツール最長の249kmを丘陵地帯を舞台にして走るそうです。
200kmを超えてる上に2級山岳も入り、後半の山だらけなレイアウトを見ているだけでクラクラします。
どんなレースを見せてくれるのでしょうね。
それではまた明日。サリュー!

総合:マチュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス)
ポイント賞:マーク・カヴェンディッシュ(ドゥクーニンク・クイックステップ)
山岳賞:イーデ・スヘリンフ(ボーラ・ハンスグローエ)
新人賞:タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)
敢闘賞:グレッグ・ファンアーヴェルマート(アージェードゥゼール・シトロエン チーム)

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