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だいたい5分程度でわかるジロデイタリア観戦レポート Stage14

Stand.fmでお喋りしたことを
こちらにもテキストでアップしてみます。
喋りでほんの少し違うものになったりもしていますが
アーカイブとして残しておきます。


みなさんこんばんにちは。
オーディオコント製作チームゲスラジの腹黒担当さちあきです。
この番組はロードレース観戦が大好きなさちあきが、レースを見たあとの暑苦しい気持ちをお伝えする番組です。

今日はジロデイタリアのステージ14。
チッタデッラからモンテ・ゾンコランに向う、205kmの難関山岳ステージ。

今年のジロは定番がないですね!!!!!!
本当にもう、ニューフェイスが大金星勝利を積み上げていって、びっくりするどころじゃないです。

びっくりしたとか、感動したとか、そういった言葉を失ってしまったところですけれど、今日のステージはアルプス山脈を舞台とする難関の山岳ステージ。
山肌を縫うように葛折りの坂が続いていきます。
頂上の映像が入るたびに、真っ白い霧が立ち込めていて、すでになんだかドラマが始まりそうな予感がしました。

序盤こそは緩やかなステージでしたが、ゴールから47km地点よりメイン集団がバラけて先頭7人となりその中では有力選手なサイモン・イエーツ、ダミアーノ・カルーゾが今日のステージ勝利有力株って思っていたんですよね。

その後方にはマリアローザを着用しているベルナルのグループがあり、メイン集団があり、さらに後ろにはエヴェネプールのグループと集団が3つに分かれる不思議がありました。
エヴェネプールの不調さがだんだんとにじみ出てきている感もありましたが、37.7km地点で分断していた集団すべて合流。

そして昨日のゴール直前の早駆けで目立ったユンボ・ヴィズマのアッフィニのメインを引き続けたお仕事終わりもグッとくるところがありましたが、アシストする選手が仕事終わって足が止まってしまうシーンには毎回拍手を送りたくなります。

レースはゴールまで残り14.1km。いよいよ平均勾配8.5%のゾンコランの登坂開始です。
残り11.1kmの地点でタイムトライアルに強いガタイのでかいヤン・トラトニクが先頭から抜け出すとなぜか追う選手もおらず単独逃げとなりました。
山岳って体が軽い方が断然有利なので、筋肉がついている選手が頂上を取れると思っていなかったのかもしれないですね。
ですが、そんな誰もが予想をしていなかったところで、今度はトラオニクにロレンツォ・フォルトゥナートが追いつき2人逃げとなりました。
残り5kを切っても集団とのタイム差も4分以上ついているので、これはもしかしたらもしかするかも!?なんて思わず画面に釘付けとなったところで、残り3kmからは地獄の激坂区間に入りました。

階段上に上りがキツくなるという解説の通り、1km単位で平均勾配11.2%→13.1%→14.7%と勾配が上がっていくそうです。その中では最大勾配27%という、ほぼ壁じゃん!という坂もあるそうで、先頭の2人が逃げ切れるチャンスはだんだんと増してきました。
(登り切るのに12分かかるイメージだから逃げ切れるだろうって話でした)

ところで山岳ステージといえばお客さんのフィーバーですが、新型コロナが蔓延してからレースは中止か、もしくは規制されていてお客さんがいないor少ないという寂しい景色が広がっていましたけれど、今のヨーロッパはワクチンも行き届き始めたのかだいぶいつも通りの風景に戻っていて、なんだか嬉しくなってしまいました。

先頭はトラトニクが蛇行し始めて苦しくなっているのとは別に、フォルトゥナートが苦しい表情ながらもガンガンにペダルを踏んでいき、まさかまさかのグランツール初出場&プロでの初勝利というとんでもない大金星をあげちゃいました!!!
じゃっかん21歳。チームも今大会初勝利。嬉しいが重なり過ぎて情報量が多すぎる勝利となりました。

さて、そのすぐ後ろではメイン集団からサイモン・イエーツのアタックがかかり、このジロではいまいち実力が出ていない感じがしていたのが考えられないほど調子の良い走りを見せましたが、そこはベルナルが猛追をして力でねじ伏せるという、総合争いならではの戦いも繰り広げられていました。
結果ベルナルが先頭を何人か抜いていったこともあり、4位でのフィニッシュ。
ライバル勢からまたタイム差を稼いでいったようです。

それにしても初勝利をあげたフォルトゥナートのあどけなさったらなかったですね……。
すごく……癒されました。
そして歓喜の喜びをあげているコンタドールのインスタも最高によかった。
現役の時だってそんなに喜んでなかったじゃないw
バキューンも久しぶりにごちそうさまでした!

興奮して疲れてしまったのでまた明日チャオ。

コンタドールのインスタグラムはこちらから。
→https://www.instagram.com/tv/CPLfd4yqImD/

総合:エガン・ベルナル(イネオス グレナディアーズ)
ポイント賞:ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)
山岳賞:ジョフリー・ブシャール(アージェードゥゼール・シトロエン チーム)
新人賞:エガン・ベルナル(イネオス グレナディアーズ)

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