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伊豆ツーリングを終えて


前の晩、ツーリングの準備をしていたら
届いたメッセージにうっかり気づき…
23時半から作業をしてしまった。

これがそもそもの間違い。

寝るのが24時を回ってしまい…
翌朝4:30起床で睡眠時間4時間ちょっと。

前も伊豆に行く時に寝不足で行って
2度と寝不足では行かないと決めたのに
またやってしまった。

4時間だと足りなくて
運転中に居眠りしてしまうのに・・・


そもそも

今週オーバーワークで
疲れていたから
走りに行くより体を休めたほうが
いいんじゃないの?

とも思っていて。

それでも心の休養を取りたく
疲れた体にむち打って走りに出たのだった。


どうなったか?


せっかく良い天気だったのに
眠くて眠くて
景色もロクに目に入らず。

眠いと五感も際立たないのね。
バイクに乗るメリットが全くなくて。

体が極端に冷えてしまい
早川のセブンに着いた頃には
これ以上もう乗れないくらいに
冷え切ってしまっていた。

前回の千葉はこんなに寒くなかった。


「何が違うのか?」と考える。

千葉は日が昇ってから出発した。
これは大きいかもしれない。

お日さまの光は絶大だ。
体を芯から温めてくれる。

初めて手がかじかんでしまった。

いつもより上着の手首部分を
きつくしめた気がする。

そういえば
着た時、少しキツイなと思った。

手首部分を緩めてみる。
血が通ってきた気がする。

血液が体温を運んでいるんだなぁ。
しみじみと実感する。

いつもよりヘルメットのシールドを
開けて走ってしまったかも。

シールドをきちんと閉めよう。

首元のネックウォーマーを
口元まで上げて
ヘルメットのあごひもで押さえてなかった。

それで、口元の寒さを軽減できるはず。


早川のセブンで
まずは見かけたお汁粉を買い

それでも体が温まらず
コーンポタージュの缶も買って飲む。

体の中をあたたかい飲み物で温める。

なんとか生き返ってきた。

これからはお日さまも上がるし
体も温められるだろう。

寒さ問題は解決。


眠気はダメ。
温まるとよけい眠さが来る。

どうして、昨日の夜
あの作業をやってしまったのか。


昨日の夜じゃないとダメだったのか?

早く寝なかったことを悔やむ。

まだ行きなのに。

ここで、こんなに眠かったら
帰りは絶対運転しながら寝てしまう。


もう一つ、問題があった。

走っていると
物思いにふけることができる。

そこに意味があって
内省してみたり
何かを深く考えてみたり

そんな時間が
心に栄養を与えてくれることも
走ることの上でとても大切な意味を持つ。

ところがどうだ。

気づくと考えているのは
仕事のことばかり。

取りこぼしていること
リマインドしないといけないこと
〆切に間に合うために必要なこと

あの人にあの連絡をしないといけない
この人にこの連絡を…

to doリストを頭の中で
ずっと整理していて
周りの景色が頭に入って来ない。


ワーカホリックかっ!


そろそろキャパを超えてきてるのは
感じている。

だからこそ作業効率を上げ
託せる作業は周りの人にお願いし

自分の手元にあるものを
できるだけ少なく

そして手元のものは
できるだけ早く片付けて…

その段取りを考える時間が
最近なかった。

だから、走りながら
つい考えてしまうわけだ。


走ってる意味あるんだろうか。



晴れた青空にも
暖かい陽射しにも

何も心動かず

仕事の段取りばかり
考えて走っている


なるべく色んなことは
頭から追い出して
一生懸命、外の刺激を得ようとした。


渋滞にはまり
なんとか河津へ。

桜は見事に満開だった。

いつも行くのはコメリの周辺。
その辺りの桜並木が一番整ってていいから。

去年もコメリに停めて
少し買い物をして
近くの河原を歩いた。


今年はなんと
『花見✖︎』と書いた看板が立ち
ガードマンさんまでいた。


これは停めて見に行けない


とりあえず買い物をして
コソコソとガードマンさんの姿を確認し
いない隙に慌てて河原に急ぐ。

この時に小銭入れを落としたんだ。
周りに気を取られていて。

で、花の写真だけ撮って
さっさと帰ってきた。

ガードマンさんが気になって。


有料駐輪場に停めようかとも思ったけど
早めに帰りたいのと
人混みの中、散策するのが嫌で
そのまま帰ることにした。


ほとんど花を見てないのに。


見頃だと平日でもこんなに混むんだ。

知らなかった。ビックリした。
去年もその前もガードマンさんなんて
いなかったのに。

行きも眠くて大変だったのに
目的地でも花見を満喫できなくて
もう帰ろうとしている。

なんだか現実味が湧かない。
本当に河津桜を見に来たんだろうか。

満開に来てよかったって思ってる?

とにかく混む前に帰ろうと
河津を後にした。


河津を出て30分後くらい
『旅の駅』という看板を見かけて入る。

お土産を買おうとして
小銭入れを出そうとしたらない。
カバンの中、どこにもない。

元々、河津に来たこと自体
もうどうでもいいような心境になっていたので
小銭入れももういいやと投げやりになり
帰る前にせっかくだからと
ウルトラジュースを飲んだ。


いっぱい飲むと三年長生き


そんなキャッチコピー。
飲んでいたら、ふとアイデアが浮かび…

コメリに電話してみた。
すると、本当に拾ってくれた人がいて
レジで預かってくれていた。

さっき見た対向車線のあの大渋滞に
またはまるのか…とうんざりしたが


もう一度、河津桜を見に行ける

と気づき、きちんと桜を見て来ようと
疲れた体を奮い立たせて出発した。


ウルトラジュースは最高で
ぼんやりしていた頭が冴えてきて
体の動きも良くなって
目が覚めたかのようだった。
(ホントに覚めただけかもしれないが。笑)

行きはすり抜けする気も起きず
ただ漫然と車の後ろについていたけれど
ようやく頭も動き出し
それに合わせて体も動くようになった。

またコメリへ。
今度は小銭入れを預かったらすぐバイクを出し
長居はしなかった。

代わりに違う道から桜を眺めて帰ろうと
通ったことのない対岸の道を走ってみた。

初めて通る道の桜の様々な表情。


並木の下を歩くより
少し離れた道路を
バイクで走りながら見る方がいい。


人混みが苦手みたいだ。
あの中に入って歩きたいと思えない。

HSPをはっきり実感する。
この苦手さがそうなんだ。

来るなら朝イチがいいな。
バイクだと休憩しないと来られないから
来年来るなら車だな。

車なら休憩しないで来られるから。

8時台には河津に着いて
9時にはここを立ちたい。

そんなことを思いながら
帰りは同じ道を通らずに
迂回して帰ってきた。

迂回した先はまたいつの日か
詳しく書けるといいな。


バイクで走る時は
頭と体が疲れていない時がいいと知った。

何かを見に行く時は
バイクじゃなくてもいいということも。



バイクは道を走るためのもの


そうつくづく思った
今回のツーリングだった。


バイクで見に行くという願いは叶った


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