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バイク、初ライド and 初セルフ給油!?

昨日の朝は、それほどでもなかったのに、どんどん青空が上空に抜けるように、高く澄んできて、いても立ってもいられなくなりました。(上の写真は、昨日の青空です)

バイクを手に入れると、こんな感情も戻って来るんですね。

昔、天気が良いと、走りたくってウズウズしてきて、大学に向かって走っていたはずなのに、学校の門をくぐらず、通り過ぎてしまったこと。

「今日は、どこに行こうか…」

行きたいところは、次から次へと浮かび、そこを一つずつ制覇していく楽しみ。

何より、青空の中を走る爽快さ。

そんな昔の気持ちを思い出しました。


「あー。今日走らなくて後悔するのだけは嫌だな。ガソリンのメーターもあと一目盛りだし」

私は、仕事の準備を午後に回すことにして、給油とひと走りに出かけることにしました。

が、出られない…

家の前に、隣の人がその隣の人と立ち話をしているから。

立ち話ほど、苦手で怖いものはありません。
世の中の女性は、おそらくこの立ち話で、色んな情報(噂話含めて)を手に入れていると思うのですが、私は怖くて入れません。

入れない理由がずっとわからなくて、本能的なものだったのですが、今年わかりました。
私がHSPだったからです。

2人で話すなら、知っている人と話すなら全然平気なんだけど、あまりよく知らない人と3人以上で話すのは、辛い…  おそらく考えないといけないことが多すぎるからなのでしょう。(相手の性格、相手の関係性、この話の意味、話の落ちどころなど…)

立ち話の抜け方もわからなくて勇気が要ります。(一旦輪に入ると、出られなくなる)

そして、噂話が苦手。(ワイドショーとか、心の底からどうでもいい。最近、ニュースも見なくなりました)

とにかく、うちの前で(それも愛車の前で)いつまでも話しているのです。泣

天気が変わるかもしれない不安と、純粋に時間が無くなる不安で、家の中をウロウロしながら、「今、できることを…」と久しぶりにピアノを弾いていました。(胃腸炎がトラウマ過ぎて、あれからピアノが弾けなくなっていました。ようやく、昨晩普通に食事が取れました)


「まだ、いる…。場所は少し動いたけど」

ご近所さんの目の前で、バイクのカバーを外す勇気が出ない。(立ち話に入らないので愛想が悪いと思われていて、あまりよく思われていない気がするから)

そんな立ち話が好きなご近所さんの前で、バイクに乗って出ていったら、その後の立ち話のネタを提供してしまうのが何だか悔しい。

あー。お昼になっちゃう。。。

夫が上から降りてきたので、事情を話したところ、畑を見に行きながら様子を見て来てくれました。

「まだ、向こう側で話してるね」

その後も、畑を手入れしながら様子を伺ってくれて…

「いなくなったよ!」

待ち時間、2時間。
やったぁ。やっとバイクが出せる。
今度から、早朝に走ろう。
早朝なら周りの人目も無いし、車も少ないし。

それで、ようやくバイクを出せるタイミングが来たのです。(出すだけで、こんなに長い…)


もう一つ、勇気が必要だったことは、ヘルメット。

レース用でとにかく目立つ。
そして、後ろに名前が書いてある。

自分がそれなりの年であることに、一番違和感を感じている私だけど(世の中的には充分おばさんと言われる世代だけど、頭の中は昔からあまり変わらなくて、大人な気がしない)そうは言っても、「目立ってゴメンね!テヘペロ」とできるほど、若いわけでもなく、とにかく《痛い》感じがしてならないことが、ものすごく不安でなりませんでした。

(「いいから行けよ!」って?
心の中のもう1人の私も言ってました。笑)


もういいや。走りたい気持ちの方が勝ってるから。走っちゃえば一瞬だから、誰も笑わないよ。きっと。

夫に給油と慣らしで少し走ってくることを伝えると、ここのルートがいいんじゃない?ってアドバイスをもらえて、そのルートで行くことにしました。ちょうどスタンド側だし、海も見えるし。

恐る恐る家を出、ドキドキしながらカバーを外し、周りをキョロキョロ見たらキョドってるのがバレるから下を向きながらメットをかぶり、どこでエンジンをかけたらご近所に聞こえにくいか考えながらバイクを押して移動し…。(すでにアタマがパンクしそう…)

ふと、上を見上げたら、夫が2階から顔を出していました。

「ここでエンジンかけてもいいかな?」
「いいんじゃない?」
「暖気しないで走り出してもいいよね?」
「暖気した方がそりゃいいけど、周りにうるさいからゆっくり走ればいいんじゃない?」

夫が見守る中、エンジンをかけ、すぐにシフトペダルを踏んで、とにかくこの場を離れようとバイクをスタートさせたのでした。


晴れた日の愛車。サイコーです!!!

走り始めたら、すぐにさっきまでのオドオド感は消え、ガソリンスタンドまでの道を思い出しながら、どのくらい目立っているのか?周りの人の様子を見ながら、走る余裕も出てきました。(誰もそんなに見てない。OK!)

路地を抜け、スタンドに到着。
いつも車に入れているのは、セルフのスタンドです。つまり、バイクにもセルフ。人生初です!(昔、セルフなんてなかった)

丁寧なお兄さんは、バイクに給油する時、ウエスでノズルを押さえながらガソリンを入れてくれていたなぁ。つまり、自分でウエスを持っていかないと、こぼしてしまった時拭けない…?

色々シュミレーションして、雑巾がわりのタオルをビニール袋に入れて(もしガソリンがついたら、それを直にウエストバックに入れるのは嫌)、それを使ってタンクにガソリンがつかないようにガードすればいいし、こぼれたらすぐ拭けば良い…はず。

給油の順番が来て、ドキドキしながらスタンドを出し、「給油中に倒れたら嫌だな」とハンドルロックもして、いよいよ給油開始。ノズルの先と同じ大きさの穴が、タンクのキャップを開けた入り口についていて、そこに突っ込んで恐る恐る給油。

どのくらい入ったか?どうやってわかるの?
目の前で吹きこぼれたら嫌だから、後ろのメーターが何リットルなのかすら振り向いて見られない。そもそも、そういえばこのバイク。満タン何リットルか調べてないー!!!

冷や汗と動悸しかしない、初めてのセルフ給油は、給油がストップするたびに何度もノズルを持ち上げ、最後、波波する油面が見えたところで終了しました。

ん?10リットルしか入ってないけど、これで良いのかな?

車じゃないし。。。まっいいか!
(あとで、ガソリンメーターに気づき、フルまで来ていたので大丈夫そうとわかりました)

トリップメーターのリセットの仕方もわからない。んー、いいや。オドメーター50kmで入れたってことで覚えとこ。

こうして、ようやく無事に終わった初のセルフ給油。(今に、ガソリンを吹きこぼしそうです)できれば、店員さんのいるスタンドで給油することをオススメするな…と思った出来事でした。


ようやく、慣らし走行開始。
1時間ほど走る予定です。

次のスタンドは、店員さんがいて、こっちを向いているので「見られている」と緊張しつつも、「昔は、見て見てー!!って走ってたなー」と、懐かしく思い出しました。

前は、信号で停まったら、とにかく先頭へ。そして、青とともにスタートダッシュをしてましたが、昨日は大人しく路肩走行はせずにそのまま車の後ろへ着きました。路肩の釘などを踏むのが嫌だったのと、車幅がまだよく分からず、車に当ててしまうと申し訳なかったから。

慣らしの最中、跨がる形のバイクに出会ったのは1台だけでした。街中は、やっぱりスクーターの方が多いですね。


私は、スタートすると次のシフトチェンジでワクワクします。上手くシフトアップできると、スムーズにギアが替わって、とても気分が良いから。失敗すると、ガチャって変な金属音がするから、失敗はすぐにわかります。

金属音がするってことは、金属が摩耗するってことだから、せっかく金属の慣らしをしているのに本末転倒。なるべく全ての金属が角が取れてスムーズに動くように、慣らしをしているのだから、金属音はダメ。

シフトアップする時は、少しアクセルを戻すんだけど、戻し具合がバイクによって違います。2ストと4ストでも違うし、排気量によっても違います。加速の具合でも違うし、走行速度によっても少し違う。

戻す角度は少ない方がロスが少ないので、なるべく戻さずにシフトアップできればベストだけど、戻す角度が足りないとうまくギアが替わらないから、そこの加減が限りなく楽しい!!(もしかしたら、これは私だけの《好き》かも)

つまり、シフトアップの一回一回で、延々楽しめてしまうというお得なシュミを持っている私。

上手くシフトアップできた時は、思っている以上に加速するので、慣らしの回転数を超えたりしないよう、慌てて次のシフトアップをしたりしてました。


加速感が好き。
操っている感が好き。
空が好き。
風が好き。

全てが好きすぎて、「死にたいとか言ってられないな」と思いました。

バイクの周りは常に危険に満ちていて…
どの車がどう走るのか?
私はその車から見えているのか?
地面に何か落ちていないか?
(過去に、高速道路に落ちているブルーシートを避け切れず車で轢き、車の後ろに引っかかって巻き上げながら走行。次のサービスエリアまで運転し、降りて外した経験あり。巻き上がったシートで後ろが見えなくなって恐怖しかなかった…バイクだったら即転倒だったでしょう)

怪我をしないように、死なないように、ずっと最大限の注意を払って走っている自分と、家の中で自分の存在価値が分からなくなってこの世からいなくなってしまいたいと願っている私とが同一人物なのならば、なるべくバイクに乗っている方が、危険は増えるけど人としては真っ当な気がしました。


海が見える道を走り、夫がアドバイスしてくれた場所でUターンをしたら、ちょうど30分で15km。予定通りの復路開始です。

帰りは少し風が出てきて、風を感じるというよりは対向車の風に押されたり引き込まれそうになりながら、バイクって非力だな…と久しぶりに実感しました。

途中、段差があって、路面に割れはなかったから普通に走行したら、あまりの落差にバイクが底付きし、頭のてっぺんまで振動がビーンときてびっくり!!えっ?液状化??

もう一回あったので、次は少しスピードを落として、腰を少し上げて通過。やはり驚くほどの落差がありました。

もう少しスピード出てたら、マン島みたいに飛べるよ!!

ビックリの路面でした。


その後、《毒》と書いたタンクローリーの後ろをしばらく走りました。

信号で停まり、ふと前を見ると、ピカピカのボディに私が写っています。

そっか。これ、タンクローリーのボディに写るように走ったら、私の走行映像が直に見えるんだ!!

えへへ。これはいいぞ。やってみよう!!!

真後ろだとマークに隠れて見えなくなるので、左後ろにずれて近づいてみたり離れたり…(もちろん、後ろに車がいないことは確認済です!)

やっぱりメットがめちゃくちゃ目立つなー
顎あげないように走らないと、初心者みたいでみっともないなー。髪の毛隠してるから、男の人に見えてるかな?(結局、女に見えないように気にしてしまう)

女の人に見えないようでありたい。
そう思う理由はいくつかあるのです。

女だとわかると、車にいじわるされる
女の人の乗り方は、あまりカッコよくない
(腕に力が入りすぎていることが多いから)

身体的なハンデはあると思う(小さい、力が弱い)けど、女の人でカッコよく乗れてる人をあまり見たことがなかったので、男の人のカッコよい乗り方に憧れていたことが大きいと思います。

速く走れているからカッコいいんじゃないのです。上半身の力が抜けてるところがカッコいいのです。

上半身の力が抜けるためには、下半身で乗れてないといけなくて。(ここからライディング談義です。意味がわからないかもしれません)

ニーグリップという言葉を知っていますか?

ニーグリップ(Knee Grip)とはクルーザー、スクーター、モペッド、電動自転車以外のオートバイ、サイドカーに乗車する際の基本的な姿勢の一つで、ひざを中心とした内股全体で燃料タンクを挟むことで下半身を安定して保持することである。(Wikipedia参照)

《タンクがフィットしてたこと》が、私がこのバイクに決めた最大の理由だったくらい、下半身だけで自分の身体を支えられるか?が、走る上で一番大切なことだと私は思ってます。

次に、前傾姿勢で手を伸ばしたその先に、手のひらと同じ角度でハンドルが存在するか?

手のひらの角度が合わないハンドルグリップを持っていると、手が疲れてくるのです。(それでもそのフォルムのバイクに乗りたい!っていう動機もあります)

私は、右手を痛めているので、長く乗るためには手に負担が無いことがとっても重要でした。

そんなわけで、上半身の力が抜けたカッコいい乗り方をしてるかどうか?が、街中で走る中で、おそらく私の最も気になる案件なんだと思います。(長くなりました…)

日曜日の納車走行中。何度も太ももの付け根がつってしまい…。ニーグリップが久しぶりで、足に力が入りすぎていたんだと思います。昨日は太ももの内側と下腹が筋肉痛…。日曜日のライディングのせい。おかげで腰回りが少し締まったり…しないかな。するといいなぁ。そして、願っていた通り、右手は痛くなりませんでした。(良かった。これで長距離走れるかも!)


路地を抜けて(ここは響くから、早朝は止めた方がいいかも)無事に帰宅。どこでエンジンを切るか?(あまり遠いと押すのが大変)またオタオタしながら、無事に帰還しました。

停まってすぐにカバーをかけたら、マフラーの熱でカバーが溶ける?(そんな訳はないはずだけど)冷ましてからかけた方がいいかな?(昔はそんなこと考えたこともなかった)と、そのまま家に戻り、お昼を食べながら、盗られてない?と気になって、何度も席を立つ私。ロックだけかけに行った方がいい?(もはや挙動不審)

いそいそとお昼を食べ、周りに人の気配がないことを確認しながらバイクに近づいたところ、お向かいの女の子がバイクの前でサツマイモを洗ってました…

その娘のママとは喋れるので挨拶をし、「ご主人のバイクですか?」と聞かれ、「私のです」と答えたらビックリされて、やっぱりそうなんだよなと実感。でも、「私のです」と言う時、なんだか誇らしくて嬉しかった。


街乗りは16 年ぶり。
サーキットからしても10年ぶり。
(娘が産まれてから一度行った記憶あり)


私のバイク。

また、バイクに乗れて良かった。
身体が乗り方を覚えてて良かった。
死ぬ前にバイクに乗れて良かった。
(死ぬなら、その前にバイクに乗りたいと思った)


とりあえず3年乗ると決めて買いました。
名前も付けたいな。

ひと月後の初回点検まで、あと420km。


こんな感じで毎回長文ですが、楽しんで読んでもらえると嬉しいです。最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。


バイク、大好き!!!


昨日の
走行時間 : 1時間
走行距離 : 30km
全走行距離 : 80km


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