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バイクツーリング 〜静岡 富士山〜 その5


太郎坊。
富士山の中腹にいる。

おやつはこれ!

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干しいも〜!!


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丸干しだよ〜!

(これが、なかなか手に入らなくて、とっても素敵なものだとわかってほしい)


茨城のお土産にもらったもの。
おやつに持ってきた。


もぐもぐ食べる。

丸干し。
作ってみたいけど、なかなか上手く作れない。


どうやったら上手くいくのかなぁ。


そんなことを思いながら、食べる。

食べながらぼんやり周りを見ていたら、自転車の人が現れた。


自転車・・・!?

この急坂を自転車で来たの?


しばらくじっと見てしまった。




富士山は雲から出てこない。

隣の席の前に、ボードがあった。


記念写真用かな?


写真を撮ってみた。

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干しいもを食べ終わって、雲がいなくなるまで待つ。


雲はどんどん移動している。

そのうち、目の前からいなくなりそうで、動画に撮ってみる。


あまり変化がわからない。


タイムラプスはどうかな?


こんな風に、雲は動いていた。

タイムラプス短かったね。
もう少し長く撮らないとダメみたい。

(タイムラプスとは、撮った動画を短くして見せてくれるもの。スマホについてる機能)


もう一度、下界の方を見に行く。


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車が停まって、数人が歩いていった。

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あっちに登山道でもあるのかな?


車が数台あるのに、人っ子ひとりいない理由がわかった気がした。




そうこうしてるうちに、LINEが来た。

「いま、人数的にオーバーしてしまってる様子で、ちょっと調整中です!どうしよう💦」


電話も鳴った。


こんな山の上で、電話つながるんだ・・・


この間、開催した外遊びのイベント。


今日が申し込み初日だった。


申し込み開始30分で、定員の100人を軽く超えたので、webの申し込みを止めないと…という電話。


のんびり富士山見てるんだけどなぁ。
誰も富士山からやり取りしてるなんて思わないんだろうなぁ。


俗世から離れて、富士山のことだけのんびり考えているはずが、主催者でもないのに(わたしは共催者)指示対応するはめに。


困った時に連絡をもらえるのは、頼りにされている証拠だから、ありがたいことだよな。


そう思いながら、今度はトイレの中で電話が鳴った時は正直迷った。


電波悪いことにして、出なくてもよくない?
てか、ここ、こんなに電波いいんだねぇ。


迷ったけど、電話に出て…
電話予約は止めてくれてて、web予約はLINEをくれた人がなんとか止めて…

結局、開始40分で140名まで受け付けて、申し込みを止めた。止められた。


はぁ。


この間のやり取りに、どのくらいの時間を費やしたんだろう。

なんで、富士山の中腹から、指示出ししてるんだろう。


ほっとひと息つきながら、富士山の方を見た。


え?


あれ?


また?



いつの間に、雲がいなくなったんだろう。


富士山が、また目の前にいた。


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半分上ってきてるから、思ったより小さい。


富士山って少し茶色いんだな。
左に、こぶみたいなとこがあるね。

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今日、二度目のビックリ。

富士山はもう一度、姿を現してくれた。




気がつくと、隣に人がいた。


さっき、座っていたボードの前の席。


わたしと同じように座って、富士山を見ている。


車が一台通れるくらい、隣とは離れていたので、遠目にその人を見ていた。


大柄な人だな。


テーブルを背に、肘をついてもたれ、ベンチから前に足を投げ出して、富士山をじっと見ている。

黒いブーツを履いているから、バイクに乗ってきたんだろう。

でも、さっきのバタバタで、バイクに乗って上がってきたのは気がつかなかった。


ホントに、富士山好きなんだなぁ。


じっとずっと富士山を見つめている。


なんだか、不思議な気持ちになりながら、わたしも富士山を見ていた。






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