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九州ツーリング その5 淡路島


3/31(金)朝、実家を後にする。
あっという間にお別れだ。

両親とは親子水入らずでランチを食べた。
3月が結婚の節目だったらしく
そのお祝いのランチだったと後で聞いた。

結婚記念日も知らなかったな。

子として親に関心がなさ過ぎるのでは?
と一人、反省した。


両親とバイクの前で写真を撮った。

また乗ることを反対しなかった父母。
九州行きも止めなかった。

思えば、やりたいことは全てやってきた
と思う。

主に父と闘ってきたが
理不尽に反対されたことはなかった。

『気をつけて行ってきなさいよ』

19の時もそう声をかけたのだろうか。

聞こえないふりをしたのか
そう言わせなかったのか。

今回は、母の顔を見てうなずいた。

今度、またゆっくり来よう。

花見をしながら母と話したことを
思い出しながら、バイクを走らせた。


家からインターまでの道を覚えながら走る。
次に家族と来た時に教えられるように。

ずいぶんと近いものだ。
10分ほどでインターに着いてしまった。

ここからはまた知らない道。
ナビがないから、いつも自力だ。

今日もいい天気。
山桜なのか、桜が見事だ。

渋滞もなく、快適に飛ばせた。
宝塚北サービスエリアに着く。

新名神に初めて乗った。
こちら側も延伸してるんだなぁ。

父も知らなかったから
最近できた道なんだろう。

ふとキッチンカーののぼりを見た。

明石焼き!

迷わず頼む。
一度、食べてみたかったんだ。

念願の!

だし巻き卵のよう。
ふわふわでやわらかい。

熱々をいただいて
冷えていた体がほかほかしてきた。


新名神から山陽道へ。
岡山の文字が見える。

三木ジャンクションから神戸淡路線へ。
これがそのまま明石大橋につながっている。

これも昔はなかった道だと思う。
神戸の西側を抜け、明石海峡に出る。

明石大橋だ!

アクアラインとは違う
上に鉄筋の柱とつなぐワイヤーが見える橋。

吊り橋というらしい。
美しい橋だ。

アクアラインより
高い位置を走っている気がする。

一昨日よりも風がない。

穏やかに心地よく
もったいないのでゆっくり走って通り抜けた。


淡路インターで降りる。
明石大橋のふもとの道の駅に行くためだ。

インター出口の看板で
県道31号線は直進であることを確認する。

信号が変わり、直進。
道はだんだん上っていく。

すぐのところに、先ほど通り過ぎた
ハイウェイオアシスの入り口があった。

橋がよく見えそう。

その理由で停まってみたくて
ハイウェイオアシスの入り口で曲がった。

恐る恐る進むと駐車場がある。

バイクもお金がかかるんだろうか。
お金を払ってまで長居するつもりはない。

そのまま進むと
なんと道の反対側に出た。

それではインターに戻ってしまうので
もう一度入り口に入る。

ずんずん進んで元の入り口から出た。
ハイウェイオアシスは諦めて走り出す。

少し走ると不安が湧いてきた。

明石大橋のふもとの
道の駅に向かっているのに
どうして、山のてっぺんに
向かっているのか?

どう考えてもおかしい。
停まって、後ろはるかに見える
明石大橋を望む。

道を間違えたな。

スマホを取り出し
どこで間違えたか確認する。

え?インター出口で右折??

青看板を見間違えたらしい。
そんなこと、ある?

そこにツッコんでも仕方ないので
Uターンして下って行った。

また、さっきの出口が見えてくる。

あの時、反対側の出口に出たので
合ってたんじゃん。

自分で自分にツッコミを入れながら
インターの出口まで走った。


淡路インター出口。
改めて左折する。

橋に近づいてるなと安心していたら
視界が急に開けた。

慌ててバイクを停める。

手前の木とかぶってる


一番見えたところは通り過ぎてしまった。


どんどんと橋に近づく。
橋の下を通って、道の駅淡路に着いた。

ここは、道の駅ナンバーワンを
取ったことがあるらしい人気の駅。

何を食べようかと悩んだけれど
淡路島に来たからには玉ねぎでしょ!
と玉ねぎうどんを頼んだ。

玉ねぎが甘かった


ここは讃岐うどんなのかな?
と思いながら、美味しくいただいた。


奥の広場から明石大橋が見える。
雄大だ。青空もいい。

人造美


人の造ったものもまた美しいなと思った。


前はR28を通ったから
今回は西側から下ることにした。

海沿いに出る。
途端に視界がほぼ海のみになる。

指が写り込んでしまった


空の雲がいい。

一面のうろこ雲


海を右に見ながら快調に走る。
車は少ない。

日差しが暖かい。
長野とは違う温度感だ。

全てが明るく見えるのは気のせいか。

温暖な気候というのは
見え方まで変えてしまうのかな?

キラキラ光る水面を見ながら
左に山を抱えて走る。

気づいたら15分間、信号がなかった。
久しぶりに信号で停まって驚く。

淡路サンセットラインの看板。
夕焼け時に走るといいんだろうなぁ。

道端のあちこちに菜の花が。
山には桜がとてもきれいに咲いている。

両方を写真に収めたいなと思いながら
気持ちよく走る方を優先してしまう。

時がゆっくり過ぎるような気がする。
永遠にこの時間が終わらなければいいのに
と思った。



どこかで休憩しようかな。

そう思ったら駐車場が見えてきた。

《多賀の浜海水浴場》
きれいに整備されている。

バイクを停めた。

目の前のベンチは人がいる。
おじゃまにならないように海べりで座った。

海の色が違う


穏やかな海。
ここでおやつを食べる。

阿闍梨餅


走ってきた道の
菜の花と桜のきれいだったこと
異次元にいたかのように
時がゆっくり過ぎたことを思い出していた。

きれいな公衆トイレもあった。

日差しが強いので
日かげにベンチを見つけ、ホッとする。

次の休憩所を決め、バイクに戻った。


県道31号線から県道25号線へ。

ここはいい道だ。
「いい道でしたよ」と帰って伝えたい。

曲がり角を右折してから後の区間が
とても楽しい道だった。

楽しいというのは
アップダウンがあり、かつ
カーブが右左と連続していること。

路面がきれいで広く
安心して走れること。

山の頂きに風車が並ぶ。
桜と風車も絵になる。

しばらくしたら、車の列に並んでしまった。
センターラインが黄色なので抜けない。

白の破線にならない。
後ろをついて走っていたら
眠くなってしまって、とても困った。


渦の丘大鳴門記念会館

母にパンフレットをもらったので
ここに休憩に来た。

ここでまたおやつを食べる。

景色が素晴らしい


鳴門金時の干しいもを見つけた。
芋どらを食べた。

広場の端っこに椅子があり
海を見ながら座れるようになっている。

ここはだいぶ高いから
景色も雄大だな。

これから走ろうとしている南淡を眺める。
スマホで検索したらあと2時間かかる。

今、4時だ。

もう一度走りたかったところ。南淡。

ガードレールがなく
海の際に停めて
昔、写真を撮ったところ


時間的に厳しいかもしれない。


そう思いながら
海を見つめていた。





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