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すみれの風を弾いた日



昨日は、年に一度の演奏会の日でした。
10年以上、毎年出ている演奏会。

ピアノがうちにない時も
食卓の机を指で叩いて練習して
本番に臨んでいた演奏会です。


ライブ配信を始めたのは2年前。

イシノアサミさんの好きな曲を
リアルタイムに届けたくて
演奏会の音をライブ配信するという荒技を
思いついたのがきっかけで。

その時は緊張のあまり、アーカイブは残さず。

去年はそれが残念だったので
アーカイブも残してみました。

(この記事の中にアーカイブがあります)

今年の演奏会でも話していますが
初めてライブ配信をしてから2年後に
記念館でアサミさんの個展を開くお手伝いを
しているとは思いもしませんでした。

一年前から準備をしていたひと色展。
良い会になったと思います。


その後、リアル世界が忙しくなり…
ひと色展後も全くゆっくりできずに
怒涛のように毎日を過ごしていました。

そのうち体調を崩し、無理はできないけれど
安静にもできない日々を過ごしていました。

ようやく体調が落ち着いてきた、今週水木に
予定が目まぐるしく入ってきました。

疲れていたのでしょう。

演奏が終わった後、そこに居づらいような
心落ち着かない気持ちになっていました。

ライブ配信が演奏会にそぐわないのではと
不安に思っていたからか?

演奏が短いからと少し長く話したことを
後悔していたからか?

そもそも、ここずっと疲れていて
人との関わりを断ちたくなっていました。


演奏会が終わり、所在なくその場にいました。

「今回でこの演奏会も止めようかな」と
ふと思っていました。

すると目の前に、主催された1人が来ました。

作曲をする方で、今回高校生の歌詞に曲をつけ
伴奏をされていました。

《アイリス》というその曲は
『笑顔も悲しみも一緒に』という歌詞があり
珍しく歌詞が心に響いてきました。

「人との関わりを絶ってはいけないと教えて
くれているのかな」と思いながら聴いていました。

中田義直の曲もご自分でアレンジして
メドレーで弾いていました。

あまり知られていないと言っていた最後の曲が
懐かしく、本当に素敵でした。

その全てのピアノの音がとても優しかったのです。
泣きそうになりました。

わたしもあんな音が出せているのだろうか

感動と羨望がないまぜになって
心震える音を聴き入っていました。


その方と目が合ったので
思い切ってご挨拶をしました。

そうしたら、その方に
曲を褒めていただいたんです。

『素敵な小品でした』と。
そして『また来年も聴きたい』と言ってくれて。

涙がこぼれそうでした。

「少し毎日に疲れていて
 今年で演奏会を止めようかと思っていたんです」
思い切って口にしてみたら

横に来たその方の奥さまも
「必ずまた来年会いましょうね」
と励ますように言ってくれました。

奥さま『あの曲に歌詞をつけたらどうかしら?』
ご主人『すみれ〜すみれ〜って感じでしたよね』
奥さま『歌詞がついたら歌いますよ!』

お二人で相談し合ってくれて…

わたし「実はつけてみようとしたのですが
    上手くできなかったんです」

奥さま『それならそのままいただいて
    わたしたちで歌詞をつけましょうか?』

そんなお声かけもいただいて。
奥さまは、合唱部の顧問をされているのです。

「来年も来ないといけないなぁ」と
前向きな気持ちになれました。


そんなお話をしていたら他の
ご主人が作曲をされているという方から
『あなたにもこれを』と
一冊の可愛いノートをいただきました。

シャーペンくらいの大きさ

開くと、中は五線紙になっていました。

『ウィーンのどこかのよ』と教えてくれました。
(聞き直したのに忘れてしまいました。泣)

ご主人が作曲する時にいつも持ち歩いているそう。
さんぽの時に思いついたらメモするんですって。

わたし「大事にします」
その方『大事にしないで使ってね』

有り難い言葉をかけていただきました。


音が降ってくるなんて
2度とないかもなぁと思っていたのに
『来年また新曲を楽しみにしています』と
言われてしまったわたし。

曲を作るってどんな感じなんだろう。

誰かの心にそっと触れられる曲。
聴いていると心癒される曲。

いつもきっかけをいただく場なのですが
今回も背中を押してもらえたような
そんな気持ちになった演奏会でした。


演奏会の本番にリアルタイムで
演奏を聴いてくださったみなさま

本当にありがとうございました✨

目立つことは苦手なので
ライブ配信は本当は苦手なのですが
聴いてもらえて、感想をいただけて
「がんばって配信してよかった」と
心から思いました^ ^


ミモザさんのお話から始まったすみれの風。


すみれの風は、この先
どうなっていくのでしょう。

歌詞がついて
来年は合唱曲として披露されるのかしら。

せっかくなので
歌詞とハモりを考えてみようかなぁ。

あと一年ありますから。笑
ミモザさん、楽しみにしていてくださいね ♪


来年の今頃は
新しい曲を披露しているのでしょうか。

それは誰にもわからないけれど
やめない限り、あきらめない限りは
前に進んでいけるのだと思います。

昨日は、命の充電をしてもらえたような
そんな演奏会でした。

わたしも誰かの命の充電ができるような
そんな音楽を届けていきたいです。


最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

あなたの人生にほんの少しの勇気と彩りを
届けられますように🌱






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