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夕焼けを、バイクで見る

日曜日。土曜日から一転、雨は止みました。今日はもう降らない予報。。。

んー、どうしようかな。

朝から1日走りに行くか
午後から少しだけ走るか?

今日はずっとお休みしていた地域での活動日。夫と2人で参加していたけど、うつ病を発症してから行かなくなっていました。

理由は、人が多いからです。

知ってる人が多い。
それも、女性が多いことが
私の中では恐怖となっていました。

なぜ、女性が恐怖なのか?
立ち話をするからです。

HSPであることがわかってから
立ち話が苦手な理由がようやくわかり
「だから、立ち話は苦手なんです」と
胸を張って、人に言えるようになりました。

立ち話は、私には高等技術を要するのです。

話のオチ(終わり)が見えないために、どういう相槌を相手が求めているのかわからない。(相手に合わせて自分の意見を変えるという意味ではないけど、場を乱したくない)

3人以上いた場合、どっちにもつかない中立の立場で話を聞きたい。(派閥があった場合、巻き込まれたくない)

最後まで聞いた割には、その話に身が無い。(大抵、愚痴か噂話。私はどちらも苦手)

会話の終了時間が読めない。(途中で抜けられないので、最後まで聞く羽目になる)


そんなことを色々考える余裕が、うつ病の脳には残っていないので、無理…となって休んでいました。

が、日曜日はだいぶ心が回復し、「行ってもいいかな」と、ふと思うくらいだったので、勇気を出して行くことにしました。夫が色んな人から私のことを(心配して)聞かれるのに、どう答えて良いかわからなくて困ると言っていたからです。

私は、うつ病のことを割合色んな人に伝えています。でも、なぜか言うのを躊躇う人たちがいることが不思議でした。

活動に関わっている人たちもそうです。ご近所さんもそう。一番は、義理の父母です。

どうして言えないのか?

言った後、うつ病のことを他の場面で話題にしそうな人には言いたくないんだなと気づきました。立ち話のネタになるのは嫌というわけです。

義理の父母は少し違って、心配して(ですが)色々と私の動きを制限されるのが億劫だったので、言いませんでした。(仕事は辞めたら?とか、家族の世話はしていけるの?とか言われそうだったから)


話は戻りますが、それで、午前中は活動に参加して午後夫が戻ってきたら、少し遠出をしようと決めました。

久しぶりの活動です。心配そうに、遠くから私を見つけて手を振ってくれる人もいました。でも、話せない。本当はうつ病だったということを伝えるはずだったのに、ほとんど無口で活動に参加して、お昼で帰ってきてしまいました。

怖い。。。

私は、変に見えてなかったかな?
一人で離れて、不自然ではなかったかな?
帰るとき、先に帰ると言えずに、でも、目が合った人に手だけは振って、でも話さずに帰ってきてしまったけど、変じゃなかったかな?

そんなことを考えながら、家で夫が帰って来るのを待ちました。

待ってる間に、久しぶりにピアノを弾く時間も取れたのに、弾こうと思えず、思考が停止していました。

夫はなかなか帰って来ず、帰る前に走りに行くか?帰るまで待つか?どうしようかと考えながら、どこまで走ろうかと考えていました。

結局、夫が帰って来るまで、出かける決断ができず、その後もどこまで行くか決められず、時間ばかりが過ぎ、いつものコースを走ることになりました。

本当は、いつもと違うコースに夕日を見に行こうと思ったのです。息子に話すと、「検索したら?」と言われて「なるほど!」と思い、探していたら行きたいところが見つかって。

でも、なんとなく戻った夫に行き先を告げたら、「今から?」と言われたことが気になり、行き先をもう少し近いところに変更したのでした。

いつも行くルートの先まで行って、Uターンする案もあったのですが、日の入りが5時過ぎみたいで、帰りが暗くなるし、夕飯が作れなくなるので、それも止めました。


空は雲に覆われていて、とても夕焼けを望めそうにありません。

今日、これから出かけることを、後で後悔することにはならないか?

事故に遭ったり、何か止めておけば良かったと思うことがこれから起こるとしても、それを甘んじて受ける覚悟があるか?

晴れた空に誘われるように出かける場合じゃない時は、なぜかそんな覚悟を自分に問うて、「それでも行く!」と答えられる時だけ出かけることにしました。

そんな覚悟もでき、娘が見に行きたいと言うので一緒にバイクのところに行き、カバーを外したところ「乗ってみたい!」と娘。

恐る恐るバイクにまたがり、普通にハンドルに手も届き、(昔はタンクに乗せてサーキットを走ったのに。注: 誰もいなかったので、夫がちょっと乗せて走っていた)興味がありそうな娘。

「後ろに乗ったら?」と声をかけ、リアシートに移動させたら「怖い怖い」と言ってました。

確かに、すぐに落ちそうです。手を離さないでずっと乗っていないといけない。後ろに寄りかかるものはありません。

「これは、二人乗りはしないな…」と、すぐに諦めて、バイクを動かし、エンジンかけ、出発しました。

「何時に帰る?」と娘が聞くので、「5時!」と答えて出発。

曇り空の夕方の日曜日というシチュエーションで、何が起こるのだろうか?何も起こらなかったら?と不安と期待が混ざりながらスタートしました。

バイクに乗って気づいたことは、だいぶ周りが見えるようになってきたこと。

バイクの操作やメーターにも慣れてきました。

街中を抜け、だんだん主要道路に向かうと、いつもよりトラックが少なくて、お休みの日だからなんだなと、視界が良いことにホッとしました。

そして、バイクが多い。

色んなところでバイクを見かけました。ヤエーをしてくれるのか?(自分からは恥ずかしくて、まだできない)ヤエーをしてもらえたらすぐに返せるのか?なんて考えながら、反対車線を見て走ると、結構忙しくて大変でした。

バイクを前方に見かけたら、近くに来るまで見て、ヤエーをしていたらどちらかの手を挙げてヤエーを返さなければ申し訳ない。

昔、そんな一連の動作を、いちいち考えながらピースしてなかったよなーと、振り返り。

ピース(ヤエー)するのに、どちらかの手を挙げないといけないと考えるほど、ハンドルにしがみついてるという事実に、上半身の力が入ってることに気づき…

まずは、リラックス。そして、身体保持。片手で運転できるくらいに力を抜こう。前のバイクより、前傾姿勢なのかな?など、色々考えながら走ってました。


少し上り坂で上がって、ふと横を見た瞬間、夕日の方角だけ雲が無く、後光が差すようにオレンジに光っています。なんと、富士山まで黒く浮き上がっていました。

来てよかった!!!

曇り空でスタートした時は、とても夕焼けが望めるとは思えなかったので、本当に感激しました。

その後は、そちらの方角をずっと振り向きながら、走行。案の定、停まれないのですが、その景色は《勇気を出して出かけなかったら見られなかった》ものだから、勇気を出して走りに来てよかったと、心から思いました。


バイクは、6,000回転ちょっとくらいで時速90kmに。さらにエンジンが軽く回るようになっていました。今日は90kmでも目がついてきます。動体視力も少しずつ戻って来たのかな?

今日はUターンしやすい走行車線で走ります。隣にバイクが並びました。今日はヤエーはありません。

この間、信号待ちでグッド👍をしてくれた人は、初め、後ろに停まっていて、私を見て前に移動、並んでヤエーをしてくれたそうです。

大雨の中、新車に乗り、レース用の派手なメットをかぶり、そのメットに女性の名前が書いてあったから、きっとヤエーをしに、わざわざ隣に並んでくれたんだと思うよ。と後ろから見ていた夫が、うちに帰ってから教えてくれました。

その人にヤエーが返せなかったこと。せめてお礼に頭を下げられてたら…。と、今も悔いるほど、思いがけないあの一瞬。

スタートであっという間に走り去った、あの速さ。(バイクは小さかった)あれはバイクを改造(いじ)ってないと、あんな速さは出ない。

そして、ジェットヘルメットの中の顔に、なぜか初めてではないような気がしたのがとても気になって。当てはまるとしたら、バイク雑誌の編集長さんみたいな感じ。雑誌で見たことがあるような。レースの監督さんでは思い当たらないような気がするけど。

と、今でも、またどこかで会えたらお礼が言いたいと、心の中で願っているのです。

こんなに素敵な気持ちになるヤエーを、人にもできるくらいに、元気や勇気が早く戻ってくるといいな!


さて、信号が青になり、隣の人より先にスタートしました。

バックミラーを見ると、少し後ろに走っています。ツーリングをしている気分です。なんだか、嬉しい!

少し速度を落として、前に行ってもらいました。今度は、私がついて走ります。やっぱりツーリングみたい!!

昔、ツーリングに行った時を思い出しました。一人で走る時とは、また違う楽しさがあります。いつか、ツーリングにも行きたいなー


そして、Uターン場所へ。今日はここまで20分ちょっと。前回より早く着きました。

帰りのルートへ。帰りもまだ、夕日の方向はオレンジ色に光っています。

「時間もまだあるし、どこか寄る?」

ふと思いついたところへ行くと、車がいっぱい停まっていました。同じように夕日を見に来た人たちがいるようです。

よく見るとバイクも停まっていて、思い思いに夕日を楽しんでいました。なかには、男女でバイク2台で来て、練習をしようとしているのか、広場の真ん中にバイクを置き…。取り回しの練習かな?珍しくヘルメットを取った女性がバイクを押している姿を見ました。

「似た車種に乗ってる女の人もいるんだな!」


それでも、まだ時間があったので、夕日が撮れそうな方向の横道に逸れて走り出しました。これからは夕日探しです。

夕日は建物の影になって、出たり入ったりして、なかなかシャッターチャンスがありません。

今までなら走り去って終わりだったはずなのに、こうして寄り道をして夕日の見える場所を探しているのは、こうして私のnoteの記事を読んでくれるあなたがいるから。

あなたのために、写真を撮りたいと思い、noteに投稿することを楽しみにしている。

こんな楽しみを持ちながら、バイクに乗れる幸せをしみじみ感じながら、撮影スポットを探していました。

なかなか上手く夕日が見えない中、ようやく「ここなら!」と思うところを見つけて撮影。それが、冒頭の写真です。


いつも、読んでくれて、(そして、いつもタイトルから脱線する話を長々と書いてしまい、スミマセン)ありがとうございます。あと少し、お付き合いください。


5時に帰ると約束した娘のことを思い出し、先を急ぎます。

帰り道。前にバイクがいます。信号が赤から青へ。前のバイクが加速しました。

ついていこう。
前のバイクを追いかけます。

でも、追いつけず、どんどん離れていってしまいました。(慣らしなので、全開にはしていません。そこはご心配なく。笑)

でも、明らかに違う加速感。
前は、離れたりしなかったのに…
2ストの時は、追いつけたのに…

このバイクの限界を感じたようで、なんだか寂しくなりました。慣らしが済めば、もっと走るようになるのかな?試乗車はもう少し加速感があったなぁ。つまり、慣らし次第ってこと…?(責任重大だ。。。)

3年でバイクに乗るのは止めようと思っていたけど、もし3年後も「乗りたい!」と思ったら、ビックバイクを買おうかな!?

突然、夢が降ってきました。
3年後が一気に楽しみになりました。

3年後、何でも買えるように、お金貯めとこう!!(あっ!車もその頃買うんだった。高校に入ったら、息子にバイトさせて車代稼がせようかな。悪 息子とシェアする車だから、いいよね? 割り勘だー)


いよいよ、帰宅。
夕焼けの方向に向かって走る路地があり、どんどん進んでいくと、ピンクの雲が一面に見えてきて…

あれ?夕焼けって、日の入り頃に見えるんだっけ?今が一番綺麗なんだけど…

私、夕焼けを見に、走りに行ったんだよね?
家に帰ると、夫が娘に「3階の方が見えるよ!」と言っていて、バタバタと上に上がった様子の娘。

私もカバーをかけたら急いで行くはずが、バイクの音でお隣さんが出てきました。

「まぁ。奥さんが乗ってるの?」
「はい」
「すごいねー」
「うるさくて、すみません」
「いやいや。大丈夫よ」

というやり取りを無事に済まし(ようやくお披露目終了)、家に戻りました。


屋根裏に上がると、娘が「見て見て!!」と興奮していて…

確かに、とても綺麗な夕焼けです。
多分、今が一番キレイ。。。

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走っていた時に見ていたものは、夕焼けではなく夕日。そっか。違うものなんだ。タイトル変えないといけなかったんだ。

「夕焼け見るために、走りに行ったのに…」
「今が一番綺麗じゃん。何しに行ったの?」
「。。。」

そんなこんなで、曇り空でも思わぬギフトがあるんだなと、頑張って走りに行ったことを自分で褒めた日曜日の夕方でした。


今日の
走行距離 : 36km
走行時間 : 1時間10分
全走行距離 : 154km
初回点検まで、あと346km
(前回より走行距離が短いのは、前回数字を書き間違えたから。一往復37kmのようです)


だんだん寒くなってきました。寒さに負けず、走りに行けるのか?

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。よかったら、また次もどうぞお楽しみに♪



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