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会津ツーリング 走り編



2024.8.17〜19

夏の会津を走った。

2日目、noteで知り合った
nori satoさんと1日走った。


思い切って連絡を取り
道の駅で待ち合わせをした。

着いたらなぜか、2人も声をかけられて
誰がnori satoさんかわからない。笑

結局2人とも違って
ベンチに座っていた人がそうだった。

緊張していたので
無事会えてホッとする。




まずは、喜多方ラーメンを食べて
来た道を戻る。

田んぼの中の道は
とっても気持ちよかった。

停まって走り出す。
1,000ccの加速においていかれる。

ふと思い出し、オートシフターを使った。

加速が良くなった!

だいぶついて行けるようになった。
左手も痛いのでちょうどいい。

スタートすら楽しい。ワクワクと走った。


さて、道の駅を通り過ぎ
ゴールドラインへ。

ゴールドラインの看板を過ぎると
『お先にどうぞ』と前を走らせてくれた。

なんという有り難さ。
自分のペースで走れるなんて!

初め、少し直線が続く。
山に入る入り口はいつもそうだ。
心が跳ね上がる。

前を走る車に追いつく。

車の人がいい人で
すぐ左に寄り、避けてくれる。

抜きながら、左手を挙げる。
また、車。また避けてくれる。

峠道に入る頃には
前に誰もいなくなった。

よし!

バックミラーを見る。

nori satoさんは後ろにピッタリつかず
離れてついてきてくれる。

好きに走っていいってことだな。

前を向き、カーブ目がけて
飛び込んで行った。


ゴールドラインを北上する形で走る。

路面がいい。荒れていない。

視界が明るい。
周りが木で覆われていない。

路面がよく見える。前方も。
右、左とカーブが続く。

バイクが軽い。
倒し込みでスムーズに進入できる。

鉄のかたまりのようだった相棒が
しなやかに体を動かしている。

この『操る』という感覚が
最高に楽しいんだ。

タイヤが食いつく。
前より寝かせることができている。

抜重ができるようになった!
(抜重:重心を移動させるテクニック)

めちゃくちゃ嬉しい!!

このバイクで
できるようになるとは思わなかった。

石のように固まって
走っていた頃を思い出す。


そして、タイヤへの信頼感。
このタイヤなら寝かせられる。

サーキットで走れたら…

最後のチャンスかも…と
グリップの良いタイヤを履いていた。

でも、このタイヤを活かすことが
できない自分が歯がゆかった。

今なら…
少しは活かせているかもしれない。

タイヤが地面を食う感覚が心地よい。

夢中になって走ってしまった。

後で思い出しても
この区間が一番楽しかった。



ふと、右手に駐車場を見つける。
せっかくなので入ることにした。

『250でもけっこう走るんだね!』

一番嬉しかった言葉。

相棒への褒め言葉と
ちゃんと走れていることへの賞賛。

峠道を迷惑にならず一緒に走ること

それはわたしの密かな夢だったなと思い出す。

上手くなりたくて
サーキットに行き始めたこと。

結局、走りに集中できるから
サーキットばかり行くようになる。

そして、峠道とは違う怖さがあることを
サーキットで知るんだけど。

きっかけはこうやって
誰かと峠道を走ること…だったよな。

ようやく走れるようになってきて
一緒に走ってもらえて
こんなに嬉しいことはない。



ゴールドラインの下りは
通り雨があったのか
ところどころ黒いところがあった。

気になって、慎重に走った。

そのうち、前のバイクに追いついた。
2台で走っている。

しばらく後ろにつく。
気づいていないようだ。

4台で走る。
周りから見たらマスツーリングだろう。

結局、前のバイクは
最後まで譲ってくれなかった。

わたしは、バイクが近づいて来たら
すぐに左に避ける。

後ろの人が気持ちよく走れるように。
「お先にどうぞ」と道を譲る。

譲ること。
それはサーキットでは大切なこと。

速度差の違う人たちが
同時に気持ちよく走るために
必要なこと。

わたしは、そう思っている。

周りが見えていないのでは?

道を譲らず、かつペースも上げない。
自分の走りに精一杯なんだと思う。

そういうわけで
前を走っている人は初心者だろうと思った。

初心者は抜かない方がいい。
驚いて転んでしまったりするから。

何よりお互い2台ずつなので
リスクが大きい。

そして、長い直線がない。
そういうわけで、抜くのをやめた。


煽り運転にならない距離感って難しい。
気づくと接近してしまう。

減速が一番腕にくる。手が痛くなってくる。

スピードを落とす
距離を空ける
自分のペースで走る
くっつく
またスピードを落とす

前の人の走行の邪魔にならないように
自分も楽しく走れるように

という工夫。
自分だけの道じゃないから。


ゴールドラインを抜け
桧原湖で休憩したら、次はレークライン。

木立の中を進む。
影なのか濡れているのかわかりにくい。

路面がとても悪い。古いみたい。
ひび割れがひどい。

飛ばすルートではないようだ。

湖沿いを走るからこの名前なんだけど
意外にあまり湖が見えなかった。

経由地のように通りすぎると
スカイラインの看板が。

ここで、スカイラインに行くことに。
この選択がとても嬉しかった。

もう少し走っていたい。

その気持ちを共有できているのかな?
そう思ったから。

ただ、もうけっこう走っている。
どこかで休まないと手がもたない。

少し走った展望台で停まった。

暴走族が前を通り過ぎる。

暴走族もこんなとこ走るの?

不思議な気持ちで見送る。
しかし、ゆっくり走りそうな集団だ。


走り出す。
また前を走らせてもらえる。

が、どんな道だったのか
あまり覚えていない。

車がいたからかな?
景色に圧倒されてしまったからかな?

車の列について走る。
浄土平に近づいてきた。

渋峠のようだな

そう思っていたら
てっぺんを越した向こう側が
素晴らしい道だった。

「CMみたいな道だな」と思いながら走る。

てっぺんでnori satoさんが
前に出てくれたから、わたしは後ろ。

おかげで心ゆくまで景色を堪能できた。
とても有り難かった。

下りは、しょっちゅう車に
追いついてしまっていた気がする。

カーブより車とのやり取りの方が
記憶にあるから。

一番記憶に残っているのは
初心者🔰マークの車を抜いた時。

この車は避けてくれなくて
とても安全運転で。

カーブの真ん中で追いついてしまって
バイクを起こさないといけないくらい
ゆっくりだった。

スピードを落としていくら離れても
追いついてしまう。

でも、カーブが続くから抜けない。

しばらくそうやって走っていた時
「抜けそう!」と思う直線があった。

そう思った瞬間
nori satoさんが加速した。

「よし!」とわたしも加速して
2人できれいに車を抜いた。

あうんの呼吸ってこういうことを言うのかな

タイミングが絶妙に合ったことで
心躍ってしまった。

抜きたいなと思う気持ち
この直線なら抜けるという判断
そして実際に抜く行動力

全てが揃わないと成り立たない。

息を合わせて抜くということ

一瞬のことだけど
ものすごく嬉しかった。


山を下りてくる。
街の直売所のようなところに停まった。

誰もいない集会所が
キンキンに冷えている。

こんな贅沢、許されていいのか。笑

走って走って走った、磐梯、裏磐梯。
走り過ぎて写真を撮り忘れていた。

直売所の駐車場で撮る。

愛機2台

高速までの方向がわからな過ぎて、
一緒に出てくれた。

すぐの信号で直進と右折。

信号が青になり
手を振って直進した。

バックミラーを見て…
視界を前に向けた。


高速のインターを目指し
一般道を走る。

前後に共に走る人がいない

昨日までいつも1人で走っていたのに。
急に不思議な気分になる。

誰もいない寂しさと
誰もいない気軽さと

高速に入ると
景色が一気に目に飛び込んできた。

心が動く。

1人では得られない経験をしたんだなぁ

今日のことを思い出す。

走っている時のストレスが
全くなかった。

それは、どれだけ気遣って
好きなように走らせてくれたか?
ということだ。

女性だからという気遣いで
ゆっくり走ってもらっても嬉しくない。 

つまらないから。

かといって
追いつけないほど速く走られても
走る楽しさは感じられない。

その塩梅が絶妙で嬉しかった。


ゴールドライン、レークラインに
スカイラインまで連れて行ってくれた。

楽しかったなぁ。
人と走ることはあまりないから。

一日中遊んでくれた
nori satoさんに感謝^ ^




走ることの楽しさを
少しでも感じてもらえたら嬉しいです。

最後に、景色編を。
どうぞ、お楽しみに♪



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