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娘の夢


昨日、シャチの日だった。


1日娘に付き合ってシャチを観る。


昨日のショーは4回。

10:00    11:30    13:00    15:00


到着は9時半過ぎ。
朝、娘が起きて来なくて遅れた。


着いたらスタジアムにまっしぐら。

菜の花と海✨

途中、娘に置いていかれながら
一生懸命撮った。笑


すでに最上段はほとんど埋まっている。

一年通って、だいぶ要領がわかった娘は
『左端が空いてる』と席を2人分見つけてくれて
一番端っこに座った。


座った席からの景色


すぐにショーが始まる。
娘の推しのトレーナーさんがいる!!

なんと今日はランの誕生日だった。

ラン…のはず。笑


シャチは4頭。
ラビー、ララ、ラン、ルーナ

(右側のアイパッチ(白い部分)で見分ける)

全員メス。だから繁殖できない。

ラビーから3頭は姉妹。
ルーナはラビーの子どもだ。


この4頭でショーをやるのは
今年で最後だろうと言われている。

来年春に須磨でシャチがいる水族館が
オープンするからだ。


このため、このうちの何頭かは
須磨に行ってしまうと言われている。

おそらく2頭ずつに
離ればなれになってしまうんじゃないのかな。

ラビーはすでにアースという子が
名古屋の水族館に行っている。

ルーナもいなくなったら
寂しいんじゃないのかな。


そんな4頭でいられる最後の一年を
娘と見届けようと決めた今年。

毎回付き合って現金を払っていたわたしに
『年パスでよくない?』のひと言。

「確かに…」と思い、年パスをゲットした。


去年の1月から通い始めて一年。
だいぶショーの全体を見られるようになった。

シャチにはそれぞれ
決まったトレーナーさんがつく。

初め、トレーナーさんの見分けができなかった。

娘はトレーナーさんもシャチも見分けている。
すごいなと思う。

毎回、聞いては特徴をつかんでいった。


ようやく、娘の推しのトレーナーさん
小松さんの姿を追えるようになった。

トレーナーさんはショーの間
目まぐるしく立ち位置を変える。

理由は調べてないが
シャチが飽きないようにと
他のシャチの邪魔にならないように
移動させている気がする。

2月の海にトレーナーさんが飛び込む。

4回目の時はショーの最中に
トレーナーさんが寒そうな仕草をしていた。

寒くないわけがない。
娘が『寒そうにしてる』と気遣う。

でも、止めるとは言わない。


娘の夢は
『シャチトレーナーになること』


最後のショーが終わり
まばらになったスタジアムで
ショーのステージを見ながら

『あそこに本当に立てるんだろうか』

と娘が言った。

『何百人もの人が同じ夢を見てるんだよ!
 その中で残ってあそこに立てる気がしない』


トレーナーさんがプールに入り
シャチと一体となって演技しているのは
日本でここだけ。

世界でもあまりない。


夢はここにしかない。


『夢を叶えられる人はひと握りなんだよ』

娘がつぶやくように言う。


どう声をかけようか悩む。


「夢は諦めたらそこで終わるよ」

「夢を持ってること自体が
 すでに素晴らしいことなんだよ」




『主人公にならないと夢は叶わないから』

と娘は言いながら

自分の好きな歌い手さんが

『みんな誰でも
 自分の主人公になれるって言ってた』

と言い直す。


娘は目立たないように生きている子で
自分はモブだからとよく言う。

モブ= 「その他大勢の名もなき人々(人)」のことを表す。アニメやマンガに登場する主要なキャラクター以外の群衆の中の一人や通行人、ストーリー上重要性の低い出演者、端役などを指す

 ネットより引用


「トレーナーに向いた才能を持ってると思うよ」

と娘に声をかける。


スピード感覚の高さ
抜群のリズム感

本人の中ではつながってないと思うが
今、ダンスを習っている。

ショーで手先、足先の表現力はとても大切だ。

何より、シャチのあのスピードで押されて
空中に飛び出すジャンプを
怖くないと思える人は少数だと思う。


娘はトレーナーの資質を持っていると思う。

後は、冷めない情熱と諦めない気持ち。


6年後。

娘はあの舞台に立っているだろうか。
シャチはみんな元気でいるだろうか。


これから6年。

娘とここに通いながら
シャチと娘を見守り続けようと思う。


夢を諦めるな。がんばれ。



仲良しの小松さんとラビー




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