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文学フリマ東京38(2024/5/19開催)の感想

出店することになった経緯

小説家志望のフォロワーさんが、文学フリマに出店されているのを見て、自分も出店してみたいと思ったのがきっかけです。
2023年の10月頃に出店を決めました。
ちょうど、コンクール受賞をきっかけにお仕事をいただき始めた時期だったので、区切りとして、これまでにコンクールに応募してきた作品をまとめた本を作りたいと思いました。


大変だった事

印刷会社を決めるのが一番難しかったです。
同人誌の印刷をしている会社は星の数ほどあり…正直、どの会社がいいのかさっぱり分かりませんでした。
ただ、私が出そうとしている本は400~450ページほどになる算段で、ページ数が多いと印刷費も高くなるので、価格重視で探しました。

450ページの本の印刷代は、平均すると10万~12万だったのですが、私が依頼したスピード印刷さんは9万円程でした。担当の方の対応も良く、無料で紙のサンプルがいただけたことと、事前に確認用の校正データをいただけるとのことで、こちらに決めました。

最初は、無線綴じ、背幅、オフセットなどの印刷用語の全てが分からず、何から手を付けたらいいのか…?状態でした。本のデータをどのように作ればいいのか、表紙はどうしたらいいのかも分からず、正直言って、この段階で挫折しかけました。分からない事は一つ一つ調べてクリアしていきました。スピード印刷さんにも相談に乗っていただき、感謝しかありません。

脚本のデータは既にあったし、コンクールに応募する時に誤字脱字チェックはやっていたのでそこは安心していたのですが、B5もしくはA4の20×20文字で書いていた原稿を、A5の三段フォーマットにするのが大変でした。
ここは気合と根性で、1ヶ月ほどかけて集中してやりました。
目次やページ数などは全てWordの機能で作りました。


楽しかった事

各作品の執筆所感は楽しんで書きました。書いていた当時の事を思い出し、こんな作品もあったなぁ、と懐かしみながら書きました。
これからコンクールに挑戦される方向けの読み物にもしたかったので、個人的な見解ですが、各コンクールの傾向と対策のようなものも書かせていただきました。

表紙は自分で撮影しました。好きなお花を買って来て、布の上に並べて、写真を撮る作業が一番楽しかったです!
撮った写真をWordに貼り付けて、「桐乃さち脚本集」と文字を入れたら完成です。

収支

さてさて、気になる収支ですが…

支出
印刷代 89,000円
出店料 7,300円
会場への本の輸送費 3,000円
当日の交通費&駐車場代金 6,200円

収入
脚本集1,500円×47冊 70,500円

というわけで、収支は−35,000円でした!
元々、利益を出したくて本を作った訳ではないので許容範囲でした。
むしろ、皆様のお陰で本を出せて感謝しかないです!
35,000円分の価値はある経験&楽しさでした!😆


購入してくれた方

事前にお取り置き予約をして下さった方が24名(内、2名キャンセル)
当日にお取り置き予約をして下さった方が1名でした。
お取り置きをしないで買って下さった方は24名でした。

お取り置きをしないで、当日見本誌やチラシを見て購入して下さった方は、シナリオセンター及び他の脚本の学校に通われている方、役者をされている方、シナリオは書いたことも読んだこともないけど、気になって購入して下さった方(!)などがいらっしゃいました。
チラシには本の内容、あらすじ、自己紹介などを書いていたのですが、そちらを見て気になって購入して下さる方が多かったです。

また、ブースに置いていた見本誌を読んでくださった方は、結構な割合で買って下さいました。出店者とのやり取りを楽しみに来られている方が多いという印象でした。私も楽しくお話させていただきました。

いただいて嬉しかったコメントとしては「脚本集が珍しいから欲しいです」「こんなにたくさん掲載されているのはいいですね!」などです。実際に手に取って、お話をして、気に入って買って下さるのは嬉しかったです。

あまり購入者の方に詮索するのも良くないかな、と思って聞かなかったのですが、特に何も会話せずに購入して下さった方が5名程いらして、どういう理由で購入して下さったのかが気になりました!
私が席を外していた間にも、2名程の方が買って行ってくれたようです。
習作集の方だけ、購入された方もいらっしゃいました。


売れ行き

脚本集は50冊印刷しました。(内3冊は自分用・進呈用)
売れ残ったら通信販売をしようと思っていました。

12:00~14:00ぐらいにお取り置きの方の半数がいらしてくれました。
また、取り置きをしてなくて購入して下さった方もいらっしゃいました。
もしかしたらXで見てくれて、買いに来てくれたのかもしれません。
最初は一冊売れる度に「売れた!」と、大興奮でした!

15:00の時点で、お取り置き以外の在庫が残り6冊になりました。

半数ぐらいの方から、サインを頼まれました。サインはもっと練習すれば良かったと反省しました…。

16:00に、用意していた本はすべて売り切れました!
その後も、チラシやXを見て購入したいという方がちらほら来て下さったので、もう少し印刷しておけば良かったなぁと思いました。
チラシは120部刷っていたのですが、道行く人がかなりの割合でもらってくれたので、あっという間になくなりました。
また、習作集は値段が300円でチャリティという事もあり、購入してくれる方が多くあっという間に完売しました。もう少し持って行けば良かったです。(習作集の売り上げは全て寄付させていただきました)


売り切れた後も、見本のシールを貼った本を置いていたのですが、閉館間際に「これでいいからください」と購入して下さった方がいらしたみたいで(私は席を外していました)、とても嬉しかったです!
綺麗な本じゃなくて申し訳なかったです…。

持って行って良かった物

持ち物リストは下記に記しますが、特に持って行って良かった物は…

・凍らせた飲み物&保冷バッグ&軽食
 会場は暑いので、冷たい飲み物必須でした!
 自動販売機はありましたが、午後には売り切れになっている飲み物も多か 
 ったです。会場のローソンは激混みだったらしいです。
 保冷バッグにはおにぎりなど入れて持って行きました。
 朝10時半頃から設営を開始して、終了は17時半ぐらいなので、軽食がある 
 と助かります。

・次回から会場が東京ビッグサイトになるのであまり参考にならないかもで  
 すが、会場の駐車場は、事前に「アキッパ」というアプリで予約したら安 
 く借りられました。1日駐車して、2800円でした。

【当日の持ち物リスト】
・入館証
・机に敷く布
・見本誌
・見本誌に貼るシール(運営から送られてきます)
・見本誌スタンド
・ポスター(ブース番号と名前を書いた紙、「売り切れました」の紙はある 
 と便利です)
・お金を置く皿
・おつり(事前に銀行で両替)
・名刺
・カメラ三脚(撮影したい場合・無くてもいい)
・チラシ
・値段を書いた紙
・筆記用具(ペン、マジック、ボールペン、付箋)
・ハサミ
・カッター(会場に本を送る場合、開封する時にあると便利)
・養生テープ
・ガムテープ
・スマホ 充電器
・スマホ スタンド
・飲み物(保冷バッグ&保冷剤)
・お菓子、食べ物
・領収書(無くてもいい)
・ハンコ(無くてもいい)
・ゴミ袋(ごみは基本持ち帰りです)
・タオル
・着替え(汗かくかな?と思ったけど無くても大丈夫でした)
・絆創膏(念の為傷パワーパッドも!)


最後に

文学フリマに出店する事を決めたのは半年以上前ですが、開催直前に執筆が忙しくなったこともあり、「この時期に出て大丈夫かなぁ…」と迷う気持ちがありました。(疲れや人込みで体調を崩す可能性もあるので…)
でも、出店して本当に本当に良かったです!

Xで繋がっている方と直接お話出来た事、私を知らない方でも「脚本家さんなんですね~」と声をかけてくださったこと、素敵な思い出がたくさん出来ました。

文学フリマは初参加&初出店だったのですが、これからも来場者としても行きたいと思える素晴らしいイベントでした!もしまた出店する時はよろしくお願いします。皆様、ありがとうございました!

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