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趣味探し 台湾で水彩画に親しむ

日本にいた頃、老後の楽しみに趣味を見つけようと、手軽に始められる地域の高齢者対象の講座のあれこれを申し込みしてみることにしました。

講座開設をしている2箇所に、講座の興味のあるものに幾つか申し込みをしてみたら、幸運なことに、書道、水彩画、水墨画、苔玉の盆栽造りと4つの講座を受講できることになりました。

私はこの年が初めての申し込みだったので入れる確率が高かったようです。

せっかくの機会なので、1年間頑張ってみて続きそうなものに絞っていこうと思い、欲張ってこの全てを始めてみることにしました。

書道については前回も書きましたが、以前から少しは馴染みのあるものでしたから、少しずつ上級に上がると欲も出てきて楽しみも増していきました。

他の講座はどうだったかというと、
始めてみたもの全てがとても楽しいのです!
2年目も諦められず全てを続けることに。

水彩画を描くなんて小学生以来かなとおもえるくらい遠い日の経験しかありませんでしたが、写生をして仕上げていく2時間ほど没頭しているのがなんとも言えない充実感を味わえるのです。

水彩画は特に先生から指導があるわけでもなく、自由に描くというもので、クラスの周りの方たちはすでに経験のある方がほとんどのようでした。

初心者の私は周りの方々を見よう見まね、教わったりしながら描き、道具のこともアドバイスをもらったりしていました。

というのも、続くかどうかわからないので、道具は100円ショップで揃えて臨みました!教室の先生が「あら、綺麗な色があるのね!」と感心しておられました(呆れておられた?)。

回を重ねて、人物を描いたりと描く楽しさも増していきました。

少し分かってきたところで、画材屋さんに行って、透明水彩の絵の具や筆、有名な画家の本などを買い揃えたりして、少し本気になってきていました。



水墨画は初心者も多く、先生の段階を追っての指導で、短時間で作品ができる楽しさがありました。

筆や墨の使い方でいろいろな表現ができるのがとても興味深く、毎回描ける範囲が広がったり、技法を学べる楽しみがありました。

筆や墨は書道ともつながるものがあることも楽しみの一つでした。


苔玉造りは、それはそれは毎回とても素敵な作品が出来上がるので、もう抜けられない!という感じです。

もともと、ガーデニングが趣味で、特に野草好きなので、先生が毎回準備してくださる材料がまた、これまで出会ったことがない珍しい山野草ばかりで、毎回ワクワクでした。

2年間も続けると我が家は盆栽が溢れんばかり!
日々、水やり、剪定などのお世話をしながら眺めていると、その姿が充実していき、どんどん愛着も増します。

悲しかったのは、台湾に来る時にこの素敵な盆栽を手放さなければならなくなった時、ほんとに胸が痛みました😭
大事にしてもらえそうな友人たちに
託してきました🍀🍀



せっかく出会った、これらの楽しい趣味でしたが、2年間で辞めて台湾へ引っ越してきました!

台湾に来てからも続けられそうなものは是非続けたいと、書道は教室に入ることができ、続けることができています。

水彩画もチャンスがあれば是非始めてみたいと思っていたので、揃えていた道具は台湾に持ってきていました。


願っていれば叶うもので、
2年ほど前に、素晴らしい機会に恵まれました!

珈琲の専門店のオーナーさんが
水彩画を描かれる方で、そこで生徒募集をしているのに出会うことができたのです。

その珈琲店はそれほど広いお店ではないのですが、普段は珈琲豆の販売、喫茶店でもあります。画廊になっていて、定期的にいろんな個展なども開いています。



週一回の水彩画の教室の日は、お店は定休日になっていて、オーナーも一緒に絵を描きます。
お店は一日中教室に提供されています。
教えてくださるのは水彩画の先生方、それもなんと!ボランティアで教えてくださるのです。

教室には、絵を描く道具は全て揃えてくださってあり、生徒は手ぶらで行って描くのです。

老師(先生)がデモンストレーションで描いて見せてくださり、その後、生徒はそれぞれに自分の描く対象をセットして描いていきます。

[写真の本は水彩画の老師の作品
今年の日記帳  トップの写真もその中の1ページです]


私はまだ50代の現役の頃、夜間の市民講座で油絵を習う機会があり、ほんの少しだけかじった経験がありました。

水彩画を始めるにあたって、その油絵のクセがあって、なかなか透明感のある水彩画にならないのです。

水彩画は水の使い方がとても大切なこと、画面が湿った状態での作業、半乾き、乾いてからなどの作業タイミングがとても重要なようですが、なかなかうまくいきません。

経験を重ねてコツをつかんでいくことが大切なようです。

教室は午前9時に始まりますが、午前中には描き終わらないことがほとんどで、みんなで弁当を注文して、食べてからさらに続きます。

お茶をいただきながら持ち寄ったおやつを食べたり、仲間同士の楽しい会話も弾み、楽しい雰囲気が満ち満ちています。
絵を描くこともさながら、この集まりが楽しいのですねー。

描き終えて、みんなで評価しあったりしながら、オーナーが入れてくださる香り高い珈琲までいただける! なんと特別な教室なんでしょう。

[描き終えた作品を並べて評価中]

いったいいくら会費を払うの?と思うでしょうね。

それが、材料代にも足りないのではというほどの会費で賄っていただいているのです。

こんな先生方、教室のオーナーがいる台湾社会❗️信じられない❗️素敵すぎます❣️

最近はコロナでしばらくお休みでしたが、9月からは人数を制限しなから、動画を使った指導教材で練習をすることなどを始めています。


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