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台湾でポピュラーな果物たち

台湾の人々は相当果物好きという印象を受けます。

それもそのはず、果物王国と言われるほど、一年中いろんな果物が身近に沢山あるのです。

野菜と同様に健康に良いというイメージも強いようで、食後に限らず、おやつや客のもてなしにも、果物が必ず出る感じです。

果物の専門店も数多くあり、スーパーや市場でも果物の品揃えは豊富です。

果物を食べすぎているんじゃないかなぁと、ちょっと心配になるくらいです。

日本では高級な果物でも、台湾では手軽な値段で買えるので、贅沢という感覚もなく食べられるという、日本から見たら羨ましい環境ということかもしれません。

日本では、果物は1日200gの果物を食べましょう!と推奨されていますが、推奨されている量にはなかなか達しないようです。

果物の種類も豊富、温暖な気候の台湾では、年中いろんな物が手軽な価格で食べられるということでしょうね。

私も日本にいる頃は、それほど、果物を食べる習慣は持っていませんでしたが、台湾では、ほとんど毎食果物のない時はないほどです。

ただ、果物の取り過ぎは、糖分取りすぎになるので気をつけなければなりません。

私の台湾人の友人は、マンゴーの季節に、毎日の散歩コースの公園で、「マンゴーが熟して落ちてくるので、掃除しているのよ。今日はこれだけマンゴーを集めたよ!」と、グループLINEで写真をアップ。


別な医療関係の友人が「そんなに食べたら体に悪いよ!」と突っ込みを入れていました。

ちなみに、私は、ちょうど散歩帰りの彼女に出会って、そのマンゴーのお裾分けをもらいました。


そのマンゴーは小振りでまだ緑色の残るものです。繊維分の多い「土芒果(土マンゴー)」というもの。
香りが良くて、濃厚な甘さのとてもおいしいものです。
本島マンゴーとも言われるようです。

我が家の隣の家の庭にも大きな木があって、季節には木の下を通るととても良いマンゴーの香りがします。

マンゴーの話が出たところで、
日本で人気の高級マンゴーのこと。

[愛文芒果]アップルマンゴー

日本では特別仕立ての名前の付いたマンゴーに、びっくりするような値段がついたりして高級果物ですね。

トップの写真のように、台湾ではアップルマンゴーも特別感はなく、棚に沢山盛られて量り売りをしていて、1斤が70〜80元くらい、1個当たりは300gくらいのだと150円というところです。

台湾では、マンゴーは種類も多く長い期間並んでいるので、特別な果物という感覚はあまりありません。

沢山買った時は、カットして冷凍しておくと、これはまた、とても美味しいです!


散歩道で果物を見つけるというつながりで、

私も、この春に散歩道で

[桑の実 マルベリー]を見つけました!

あまり店先で見ることはありませんが、その季節にはごくまれに市場でもその姿が見られるようです。
柔らかくて傷つきやすいので、商品にするのは難しそうです。

普通は自分の庭先で摘むことが多いのかもしれません。

黒く熟した桑の実を摘んで(台湾の人たちはほとんど摘まないようです)ジャムを作りました。
砂糖とレモンを加えて、とても美味しいジャムができました。甘酸っぱさがなんともクセになる味です。

一度おじさんに「ハイメイ」と言われ、言葉がわからなかったのであとで翻訳アプリでみたら「還沒→まだだよ」ということ。
私がまだ黒くなっていないのを摘んで注意されたのでした。
実はおじさんはいつも摘んでいるようで、これは強敵が現れたと用心したのかもしれません。

[手作りにした桑の実のジャム]


桑の実についで調べてみると、台湾では、「桑椹」(サンシェン)というらしいです。薬効成分もあると、珍重されているようです。

さすがフルーツ大国の台湾、いろいろな果物が育まれています。

来年の春もまた桑の実のジャムが作れるのが楽しみで、桑の実の成長を眺めています。おじさんのテリトリーを荒らさないよう気を付けます😂


[蓮霧]


蓮霧は日本では見ることのできないとても珍しい果物ですね。台湾旅行にくると果物屋さんの店先でまずその珍しい形に気付くと思います。
皮が薄くて取り扱いが難しいのでしょうか、日本には輸入されていないようですね。

暑い時には、水分補強にぴったりの果物、りんごや梨のような感じですが、それより少しソフトな感じのシャキシャキ感、甘さは控えめの味なので、2-3個は軽く食べられます。

台湾の人たちは、外に遊びに出かける時のおやつに、手軽に皮ごと丸かじりできる蓮霧をよく食べています。


[ライチ]

[上の写真はグリーンライチと呼ばれる大粒の高級な品種]
[下の写真のライチは一般によく出回るもの]


甘くてジューシー、肉厚でとても美味しい生ライチ!

美味しいので、ついつい食べ過ぎてしまいがちですが、適量は5〜10個ぐらいが良いといわれます。

ライチの出回る時期になると、台湾のテレビでは、「食べ過ぎに注意!」と呼びかけているのを目にします。

特に子供の食べ過ぎには気をつけてと言っています。

ライチにはヒポグリシンという成分が含まれていて(特に未熟の物に多い)、食べすぎると糖の代謝が悪くなり、「中毒性低血糖症候群」という状態になって危険!というレポートが発表されています。

[米国疾病管理予防センター(CDC)、ライチ果実が関係した疑似ウイルス脳炎の推定原因を発表]

美味しくても、一度に沢山食べ過ぎるのは気をつけた方かよさそうです。

ライチに限らず、甘い果物や甘い飲み物なども空腹時に一気にとり過ぎると、反動性低血糖という状態になるいうのは、知られていますから気をつけた方がいいですねー。


[龍眼]

台湾では龍眼が住宅の脇などても大きな木の枝に鈴なりに成っているのを見かけます。

車で枝ごと売っているのに出会って、100元で大きな袋いっぱい買ったこともあります。

出盛りの夏場には市場でも1斤(600g)50-60元(200〜300円)くらいで出ています。
ライチより少し小粒、殻は茶色で少し硬めですが、少し爪を立てれば割ることができます。

果肉はライチと同じようなゼリー状、
とても上品な味です。
産地では殻ごと乾燥して商品にしているのもあります。また、殻と種をとった果肉だけを半乾燥したものもあります。

龍眼は物忘れや不眠の薬効があるとされ珍重されてきたようです。

台湾では[龍眼蜂蜜]は香りが良く濃厚な蜜でとてもポピュラーです。


[芭樂 グァバ]→バラと読みます

日本でも奄美や沖縄などではバンジロウという呼び名で食べられていると思います。

台湾にあるような大きなグァバにはなかなか日本では出会えません。


台湾では1個が200g位が普通の大きさでしょうか、300gくらいありそうなとても大きいものもあります。白肉系と紅肉系とあり、紅肉系はねっとりとした果肉で、白肉系はサクサクとさっぱり系の感じでどちらもとても美味しいです。

紅肉系は香りと甘味が白より強い感じですが、この好みは分かれるかも知れません。

果物の中では、バナナやパイナップルと並んで、特に白肉系グァバはよく出回り手軽に食べられます。

グァバはビタミンCがダントツに多い果物です。100g中に220mgとレモンの約2倍含まれています。毎日のビタミンC補給に、そして日常の食事で不足がちな食物繊維も豊富なので、なにかとお役立ちの果物です。

[上が白肉系、下が紅肉系のグァバ ]

グァバの完熟のものを買い過ぎて
ジャムも作りました。
ミキサーにかけてざるでこして種を除き、砂糖、レモンを加えて煮詰めただけ。とてもまろやかな味です。




[釈迦頭(別名バンレイシ、シュガーアップル)]


まさにお釈迦様の頭のような形をした果物です。ポコポコした部分を指で外しながら食べることもできます。
とても甘いので、一度にたくさんは食べられないくらいです。

高級果物のイメージですが
このカゴ盛りはちょっと小ぶり3個入りで150元、1個が200円とお手頃値段で売っていました!

同じ仲間でチエリモヤとはいうのもあり、沖縄辺りでも盛んに栽培されていると聞きます。

釈迦頭とチェリモヤを掛け合わせたアテモヤ 別名「鳯梨釈迦頭 パイナップル釈迦頭)」というのも生産されていて、とても人気のようです。

私も今度見つけてぜひ食べてみたいと思います。

日本の果物は台湾でも特別

りんごや桃、ぶどうなど日本からの輸入果物などはとても珍重されていて、台湾の人たちは口を揃えて「日本の果物はとても美味しい」と言います。
こだわりの品質で美味しさに定評があるのですね。

日本からの果物は
[日本産]と表示されて特別扱いされています。

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