【連載1】私の学校物語
【昭和、平成、令和の3時代を駆け抜けた私の学校物語】
1987年(昭和62年)初夏
会社の制服のまま採用試験の受験写真を撮った。グレーのベストにえんじ色のリボン。写真は白黒だったが、制服の色合いは覚えている。
教育実習は散々だった。なじみのある教室なのに知らない場所のよう。生徒の視線はきつく冷たい。教壇に立つと緊張して言葉が出ない。
私に教員はできない。
実習後、教員にはならない、いや、なれないと強く思い、採用試験は受けなかった。
そんな私がなぜ教員になろうとしたのか。
その理由は次回に。
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