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STARDUSTにて思うこと

京都の町並みにひっそりと佇むcafe「STARDUST」

その空間は日本と、どこか遠く離れた国とのお互いのもつヴィンテージがうまく同調した、何とも言いようのない居心地のよさがある。

土壁を照らす暖かい光が、現実から少し離してくれる。外は強い雨風で、窓を打ちつける音がする。

そんな中、久しぶりに会った友人と、ある話をはじめた。

満たされた生活について。

最近、ミニマリストに関しての動画や記事をよく見かける。洗練されたシンプルな空間と、ゆったりとした時間の過ごし方を紹介されていることが多く、
わたしたちの日常とかはけ離れているように感じる。

お互いサラリーマンで、会社人として安定したお給料をもらい、毎日大変だけど過ごしている。
今この瞬間や、自分の近い未来の満足のために毎日クタクタになりながら、とりあえず働いている。

平日は家に帰ったら放心状態だし、土日も仕事の事が完全に頭から離れることはない。

こんな生活をしている私たちでも、STARDUSTで過ごすこの時間は、ひと時だけミニマリストになった気分になる。

ごちゃごちゃ詰め込んだ情報は一時的にどっかに押し込んで、視界に入る周りの動きに反応せず、ただ、雨の音と静かに流れる音楽に耳を傾ける。

異国の器で紅茶とケーキをいただいた。

今は無理だけど、歳とったらミニマリストになろかな。
現実は、金曜日の晩の帰り道に漂うラーメンの匂いに負けてしまうのだが。

アラフォー世代。みんなは、何に満たされてるのだろうか?

そんな事を思いながら、お店に流れるパッヘルベルのカノンのフレーズを心地よく聴いていた。

素敵な連休の初日を迎えられた。






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