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父の命日に思うこと。

今日6/17は父の命日。


13年前の今朝
父親は自ら命を絶った。




そしてとうとう

私が産まれた時の父の年齢と
今の私の年齢が同じになってしまった。




思い返すと父の人生は
お世辞にも幸福とは言えないように見える。



本当は望んでいなかった
婿養子という立場


折り合いの悪い義父母と義妹との
同居生活


跡取りの男児に恵まれなかった事


働き盛りの頃に脳梗塞を発症して
後遺症が残って夜勤ができなくなった事


障害者になった叔母を見て
義父母に「自分の子はこうならない」と言った
わが子が障害者の診断を受けた事


そして最愛の母(父方の祖母)の死を機に
うつ状態になってしまった事







果たして本人が幸せだったのかは
今となっては分からないけど



きっといろんなことが重なって

50歳という若さで
自ら命を絶つ選択をしたんだろうなぁ。






50歳なんて
きっとまだまだこれからだろうに。




私の父は

釣りとボウリングとスキーが趣味で
わが家には珍しいアウトドアな人。


寡黙で多くは話さなくて
からかうことでしか娘と関われなかった
不器用な人。






…だったんだけど



私が中学生になる頃から
だんだん怒りっぽくなって

不機嫌になると
とてつもなく怖かったから

大学生になるまでは

怒らせないようにビクビク過ごしてたなぁと
いう記憶しかない…苦笑






だから、

正直いなくなった時はほっとしたんだよね。


もちろん悲しかったけど


これで相手の顔色を伺わなくていいんだ
私が無理して明るく振る舞わなくてもいいんだ


っていう安堵感の方が大きかったなー。



ほんと最近になってやっと
私が小さかった頃の父を思い出して


「なんだかんだあったけど
いい父親になろうと頑張ってたんだろうな」

って思い返せるようになったんだよね。






そういえば

先週ちょっとフライングして
お墓参りに行ってきたんだけど、


お墓参り終わったら

それまで激重だった身体が
なんとなく軽くなった気がして




もしかしたら春のお彼岸に
お墓参りしなかったことで拗ねて

身体重くしてたのかな?なんて思ったり…笑







今となっては父の死は私の人生に必要なことで


この経験も含めて

“人生において無駄な事はひとつもない”と
思えるようになったけど




心残りがあるとすれば

自分が運転する車に
乗せてあげられなかったことと

一緒に晩酌できなかったこと

大学の寮の部屋で
「家に帰りたい」と弱音を吐いたのが

最後の会話になったこと。






いつ人生に終わりが来るかなんて
誰にも分からないんだから


もっと1日1日を
自分を大事にして過ごさないとね。

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