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日本百名山㏌よっちゃん東北の山旅①

軽自動車で東北を目指したのは2回あります。最初の日本縦断4,300kmの山旅を報告します。 

全体行程

40∼43座目No594岩木山・八甲田山・八幡平・岩手山+白神岳      平成6年8月12~18日 2名

12日佐世保発23:00⇒
13日ひたすら高速道路走行。吹田JC(大渋滞)⇒北陸道⇒酒田23:10⇒
14日岩木山登山
弘前⇒岩木山スカイライン入口5:20(佐世保から30時間20分)⇒八合目(リフト)九合目8:30→岩木山頂→9:30九合目(リフト)八合目⇒鯵ケ沢⇒13:30白神平
15日白神岳登山
出発4:35→最後の水場→マテ山分岐→避難小屋→白神岳山頂7:30→9:20白神平⇒能代・大舘・碇ヶ関⇒14:20酸ヶ湯
16日八甲田山・八幡平登山
出発4:45→地獄湯の沢→仙人ヒュッテ分岐→鏡池→八甲田山大岳6:10→上毛無岱→7:45酸ヶ湯⇒奥入瀬渓谷⇒十和田湖⇒八幡平アスピーテライン⇒八幡平登山口13:30→山頂→14:15登山口⇒大更⇒小岩井⇒17:00岩手山麓国民休暇村
17日岩手山登山
出発7:05(リフト)終点7:40→姥倉分岐→切取し→不動平小屋→岩手山頂10:55→不動平→花畑→大地獄→切取し→姥倉分岐→13:20乗り場(リフト)⇒休暇村16:00⇒盛岡IC(常磐道)⇒新潟⇒
18日帰路に  (北陸道)⇒19:00佐世保 盛岡から25時間30分

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40座目岩木山

新潮文庫 日本百名山 深田久弥著 10岩木山の冒頭の記述はこうです。

「石坂洋次郎氏の初期の短編に『お山』というのがある。地方色豊かな、野生の息吹いているような好短編であった。お山というのは岩木山のことで、年に一度のお山参詣の風習の中に、少年のウブな恋をからませた物語だったと記憶する。石坂さんは弘前生れである。そこから朝夕岩木山を眺め、その習俗に浸って育った人であるから、その後の作品にも岩木山周辺がよく出てくる。弘前から眺めた岩木山は津軽富士と呼ばれるだけあって、まことにみごとである。平地に孤立した山であるから、千六百米の山とは思えないくらい堂々として、思う存分その裾を伸ばしている。山に委しい人ならば、その頂上の部分に、いわゆる三峰三所大権現のその三峰(鳥海、岩木、巌鬼)を判然と認め得よう。・・・」

この東北の旅は余りにも慌ただしかった。投稿文を書きながらそう思う。百名山のピークに立てばいいとの山旅だった。今思うともっと楽しめば良かったのにと残念です。山の良さが記憶に残っていない。東北はもう一度訪ね山の素晴らしさを堪能したいエリアです。

8月12日(晴)東北へ出発
まさか軽自動車で日本縦断4,300kmの山旅に出発するとは予想もしなかった。東北に行きたいとの思いが車を走らせている。普通車のトラブルで3時間遅れで再出発しました。

8月13日(晴)不眠不休のドライブ
 この遅れで大阪で大渋滞に巻き込まれてしまった。親不知付近でも渋滞する。昨春は新潟は昼頃に通過したが、既に夜を迎えている。酒田市で丸一日、鳥海山は闇の中でした。二日目の夜、車は大丈夫かと心配になります。

8月14日(晴)岩木山
 早朝4時半頃、弘前市内に入ります。朝を迎えた安堵感があります。岩手山が左手前方に見え、一面のリンゴ畑に津軽まで来たとの実感が沸いて来ます。登山口スカイライン入口に5時20分到着しました。

ゲートが開くまでに朝食を摂り、頭はボーットしています。このスカイラインは岩木西面の斜面に69カーブを描いて八合目(標高1,800m)まで延びています。ここから九合目の鳥海山分岐までリフトを利用でき、リフト終点から20分弱で山頂でした。まだ夢心地の身体には、この程度の山歩きで良かった。下る時は足が地に着いていない感じで30時間のドライブが堪えているようです。

岩木山

 山頂は暑さ知らずでした。北海道が見えると歓声が上がったが、はっきりとは確認できません。津軽半島、日本海側七里長浜の海岸線がぼんやりと曲線を見せています。八甲田山の方もモヤの中です。南には世界遺産の白神山系が広がっていました。

1994年岩木山 (2)

『今振り返り行程を見ると先に白神岳を登り岩木山に移動し登ればいいのに思う。何故だろう。岩木山頂から白神岳を見て思い立ったのだろうか?』

 白神岳登山口に移動しました。百名山ではないが世界遺産登録の魅力が八甲田山の逆方向に車を走らせようです。JR五能線に沿って南下します。海水浴客の車で渋滞しています。九州とは様子が違う。白砂青松とはいかないようです。思った以上の移動時間で白神平に到着し身体は悲鳴を上げていました。

世界遺産白神岳へ

8月15日(曇り時々俄か雨)白神岳登山
 4時起床、テント撤収し出発します。どんよりした雲が垂れ下がり湿度もかなり高い。同じ世界遺産に登録された屋久島に比べると観光地化しておらずごく普通の山々でした。地元も興味はないのか岩木で尋ねた老人ははっきりしなかったし、鯵ケ沢のストアーでも何か偉いものに指定されたらしいねと言う程度でした。白神山系は広範囲に登録されていて、白神岳は日本海側に位置し特別地域の西端にある山です。

白神岳概念図

 山道はしっかりしていました。古くから登られている山に違いない。山復をトラバース気味に登ると二俣があり直進は未整備とかでマテ山コースを登ります。約1時間でブナ原生林の稜線歩きとなります。霧が樹林を覆い幻想的です。3時間弱で山頂に到着しました。思ったより早い到着です。風と霧が流れる。西には日本海、東にはブナの原生林、太古の世界が広がっているのでしょう。姿を見せてくれませんでした。山頂手前の小屋も見えません。小屋に戻ると赤石川を遡行したと思われる山屋さんが泊まっていました。

1994年白神山 (2)

1994年白神山 (3)

 下山はお花畑やブナ林をビデオに納めながら下ります。凄い雨が降り出しました。7∼8時間の予定が5時間で登り終えた白神岳登山でした。

これなら今日中に八甲田山縦走もできるかと期待を持って白神岳とお別れをします。
 再び日本海沿いに南下し能代からJR奥羽本線に沿って東進しました。八甲田山の登山口酸ヶ湯に到着しますが天気が思わしくなく、時間にも余裕なく明日に廻すことにしました。

次回は東北の山旅の続きです。

また読んで下さいね。励みに頑張ります。

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