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1115㎞一人歩き四国遍路の旅39日目

2017年5月18日(晴れ)高松市からさぬき市へ

高松市の中心市街地に入り観光名所の屋島に登って84番屋島寺を参拝、さらに五剣山に登って85番八栗寺。二つの山登りの後、平賀源内の生地さぬき市の85番志度寺へ。期待していたお通夜堂には泊まれず当てもなく歩いた一日でした。
22日目宿毛遍路道41.7㎞以来の40㎞超えで42.3㎞を13時間20分で歩きました。この距離は20日目四万十市42.4㎞に次いで2番目に長い距離でした。累計で1,065.9㎞となりました。
この日前後では、納経帳は大事に油断せず保管しなさいとアドバイスを受けていました。盗難に遭うことが頻発しているそうです。

83番札所 神毫山 大宝院 一宮寺

本尊:聖観世音菩薩(伝弘法大師作)、開基:義淵僧正
宗派:真言宗御室派
「一宮」とは、一国に一社のみ制定された諸国で最も格式の高い神社のようで、一宮寺は讃岐国一宮の田村神社の別当寺となっています。

29日目2時40分出発し道後温泉入りして以来の深夜3時40分出発となりました。標高400m五色台の遍路小屋「子どももてない処」から真っ暗な車道を下り、何度か山道に入りながらJR予讃線鬼無駅方面に向かいます。
10.8㎞3時間10分歩いて、納経受付開始の7時前に一宮寺到着です。

少し明るくなり港方面を確認できます。
山門
本堂
太師堂

84番札所 南面山 千光院 屋島寺

本尊:十一面千手観世音菩薩(伝弘法大師作)、開基:鑑真和上
宗派:真言宗御室派

83番一宮寺から14.1㎞3時間50分かかりました。
食堂で朝食のウドンを食べ県道172号線を北上し中心市街地に向かいます。高松自動車道をくぐり栗林公園近くを通過して、賑やかな街中に入ります。

高松駅は福岡から夜行バスで到着したJR乗り換え駅です。ようやく四国一周したことになります。この遍路も明日で結願します。
国道11号線に出て東に暫く歩くと屋島の山麓です。琴平電鉄を過ぎると登りとなり標高284mの屋島寺に到着です。一帯は観光地です。

屋島への登り
所々に石仏が
山門(仁王門)
山門をくぐると、その先に四天門
太師堂
本堂(重要文化財)。右は屋島の守護神、葦山大明神。

屋島には化け狸で有名な「屋島太三郎狸」がいるそうです。日本三名狸の一匹です。

葦山大明神
広い境内。正面に本堂。

85番札所 五剣山 観自在院 八栗寺

本尊:聖観世音菩薩、開基:弘法大師
宗派:真言宗大覚寺派
屋島を下り対岸の五剣山へ。八栗のケーブルカーは利用せず標高230mの山登りで7.4㎞を2時間5分で着きました。高松市内の展望が素晴らしく疲れを忘れさせます。

五剣山を見ながら港に向け下ります。
屋島の下り、志度寺(さぬき市)方面を望む。
随分と下って来ました。
五剣山麓まで来ました。
皆さんケーブルカーで登りますが、歩き遍路は左側一の鳥居から参道を歩きます。
弘法大師の展望所
展望所からの眺め南方面
展望所からの眺め西方面(屋島)
参道
山門(二天門)。岩山が気になっています。

弘法大師作の歓喜天が祀られ「八栗の聖天さん」と人気が高いそうですが、岩登りが好きな私は岩山に興味は向いています。

左:聖天堂、正面:本堂。岩山を撮っています。
太師堂と奥に多宝塔
太師堂

86番札所 補陀落山 清浄光院 志度寺

本尊:十一面観世音菩薩、開基:藤原不比等
宗派:真言宗善通寺派
85番八栗寺から6.5㎞1時間20分で到着です。標高230m五剣山から県道145号線を下り切ると琴電を過ぎ国道11号線に出ました。

今夜の泊地をそろそろ気にしながらさぬき市(旧志度町)に入りました。
直ぐ平賀源内の旧邸前を通り街もにぎやかになって来ました。さぬき青少年交流プラザの遍路休憩所を泊地と見込んでいましたが、泊まれる感じでもなく、まずは参拝と志度寺に向かいました。

15時30分志度寺到着。すでに12時間ほど歩いています。お通夜堂に泊まれないか期待しましたが、受け入れていないと断られました。

山門
山門(仁王門)、左に五重塔
山門を出ると平賀源内の墓所が
本堂
本堂
閻魔堂の閻魔大王像HPより
太師堂正面

暮当・当願大明神前の東屋が泊地

泊地の当てもなく中心市街地を離れます。県道3号線を南下します。この南下は結願への道です。明日は結願だと気持ちも昂りますが、当てもない歩きは疲れます。志度寺から1時間、東屋が見つかりました。13時間20分の歩きを止めます。美味しいオロナミン、二本は戴きました。

東屋近くの暮当・当願大明神
39日目の泊地です。

次回40日目は結願の日です。87番長尾寺、88番大窪寺と回り1番への道となります。

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