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九州百名山地図帳inよっちゃん96座目

1992年版、2002年版の九州百名山投稿が終わりました。
更に2011年には「九州百名山地図帳」が山と渓谷社より発行されました。
3度目の九州百名山と言えます。1992年版から65座が、2002年版からは22座が、新たに15座が選定されました。未踏の山が屋久島(太忠岳)に残っていますが、踏破済の14座について投稿します。

96座目保口岳です。

『保口岳は熊本県八代郡泉村にある、五家荘の一角を占める山。川辺川支流の板木川と小春川に囲まれて、川で削られた山容は東西方向と南方向が急峻で、特に西の「黒ダキ」「拍子岩」と呼ばれる場所は急崖。山頂は南北2峰に分かれていている。北峰が本峰であるが、鈍頂で、植林されているため、展望はない。一方の南峰は普賢峯とよばれ、鬼山御前の碑がある。鬼山御前とは、屋島の合戦で源氏方の那須与一が平家方が掲げた扇の的を弓で射たという話の、扇を持っていたといわれる玉虫御前のことで、この地には、屋島の合戦後に源氏の追撃を避けて名前を鬼山御前と変えて、那須与市の一族と共同生活を送ったという伝説が残る。』とはネット情報です。

一度切りの登山です。

No1066積岩山・山犬切・保口岳 
平成26年9月13∼15日 単独
車ロックによる車外締め出し深夜下山のサプライズとハプニングの山行でした。
13日佐世保⇒五木村道の駅⇒白蔵付近
14日積岩山・山犬切登山⇒五木村道の駅温泉16:30⇒八代市下鶴⇒17:10保口岳登山口
15日車外締め出し発生2:50? 
下山3:00→4:00?下鶴 JAF連絡5:40 JAF到着7:00?⇒登山口。 
朝食後出発8:35→林道9:10→9:55普賢峰1,280m10:10→保口岳1,281m10:20→林道10:30→合流11:00→11:25登山口⇒佐世保

今回の山行は、2011年発行九州百名山地図帳の未踏の三座巡りでした。 
積岩山、山犬切登山の後、道の駅近くの五木温泉で汗を流し、保口岳の登山口を目指します。資料を紛失したようで地形図だけが頼りです。国道445号線から外れ子別峠方面に左折すると小鶴集落で道路案内板がありました。
ここから細い林道となります。分岐毎に案内板があり、特に車にも負担はなく登山口に到着しました。行き止まりの場所で登山口の案内板が立っており一安心しました。

ここなら車中で泊れそうです。かなり高度を稼いでおり、遠望も利きます。南側には際立った台形の山が見えますが、白髪岳のようです。五年前に登山口まで行くのに苦労した山です。山深い場所に入るとナビも不安定で白髪岳でも困惑しましたが、今回もまともに現在地を示していませんでした。

車外締め出しハプニング

夕食を済ませると、もう寝るだけです。かなり疲れていましたので早々にダウンしました。24時過ぎに一度目を覚まし、二度目は雨音に嘘だろうと身体を起こしました。
 ここからハプニングが始まります。小便を済ませようとロックを解除して外に出て用を済ませます。次の瞬間、頭が白くなりました。ドアが開きません。どこのドアも開きません。狐に抓まれたようです。何故か理解できません。車内が曇らないよう僅かに下げていた窓の手を差し込み下げますが、どうにもなりません。窓を壊してとも考えましたが、どうにかJAFが頭を過ぎりました。最後に時計を見たのは2時36分だったので、今はまだ3時前か?小雨が強くなるとどうにもならない。ここに居てもダメだと夜道を下ることにしました。
 7kmの道のりは、いろいろ考えました。ヘッドランプが有るのも、ゴム草履が有るのも、ズボンも上着も着ていたのも、仏様のお陰だ。仏壇を開眼し供養しているご利益だなどと。
幸い雨は一時的に止んでいました。最初の民家近くではまだ真っ暗です。この時間に訪ねたら驚かすだけと明けるのを待ちました。道脇のバイク置きの小屋で朝を待ちますが、時間は経ちません。夜が明けないのです。
 結局、また下り始めました。県道まで下って来ました。民家に灯りが点いています。それでも、もう少し明るくなるのを待ちました。家人が外に出てきました。少し間を置いて、引き戸を開けました。おはようございます。朝早くすいません。時計を見ると5時半でした。理由を少し話し、電話を借りました。
 JAFに電話をしました。現在地の確認に手間取りました。後で分かりましたが、電話では五木村で説明していたのですが、ここは八代市泉町柿迫だったのです。八代市内から来るので1時間は掛かると言われ待ちました。小雨も再び降り始め、雨宿りしながら長い長い時間を待ちました。JAF車が来るとホッとしました。林道は樹木が垂れ下がっており、警告灯が心配と言うスタッフの話を気にしながら無事登山口に到着しました。開錠は数分で済みました。
JAF会員だったことを幸運に思いました。エンジンもかかりもう帰ろうと思い下り始めましたが佐賀ナンバーの車と擦れ違い、一旦は停めて朝食としました。ここまで出直すのも大変だと、奮い立って、再度登山口に戻りました。

気持ちを持ち直し登山開始

 伊万里からのご夫妻でした。資料がないのも、まだモヤモヤしていました。車のどこかにあるはずと思いますが見つかりません。しかし、この二人が動き出したので私の気持ちも決まりました。二人には直ぐ追い付きました。林道までは竹林の急な登りが続きます。稜線に出て林道から離れると何度も頂と騙されました。そして急なロープ付き斜面を登り切ると、山頂でした。普賢峰1,280mとあります。標高が1m低いなと思いながらも、二人が登って来たら下ろうと待ちました。

二人が到着し、山頂はもう少しですと言います。ここではないのですかと尋ね返し、資料を見せていただきました。確かに地形図は間違っていません。山頂はスズタケの中を10分程で到着しました。

 下山は引き返さず山頂を西に進むと林道があり、ここから稜線を巻きながら南下すると登路と合流して30分ほどで車に戻りました。

長い文章の割には写真はなく、恐縮です。ここまで読んでいただきありがとうございます。
 
次回は、97座目鹿児島県の磯間岳を投稿予定です。

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