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1115㎞一人歩き四国遍路の旅30日目

2017年5月9日(時折小雨)松山市、最後の札所

ダダっ広いお通夜堂?での怖い夜が終わり5時30分に出発します。
道後温泉前からまだ人通りが少ないアーケード街を抜け西に向かいます。
松山観光港に近い52番太山寺、2.6㎞先の53番円明寺と2か所の札所を巡礼の後、松山市北部郊外の旧北条市、浅海大師堂まで歩きました。
9時間50分行動で29.3㎞を歩き、累計799.6㎞となりました。

52番札所 瀧雲山 護持院 太山寺

本尊:十一面観世音菩薩(伝行基菩薩作)、開基:真野長者
宗派:真言宗智山派
本堂は国宝で鎌倉時代に建てられた愛媛県下最大の建物です。
豊後の国の富豪(真野長者)が高浜港沖で嵐に襲われ、観世音菩薩に祈願すると無事難を逃れたことに感謝して一夜にして本堂を建てたと言う「一夜建立の伝説」が残っている札所です。
石手寺から10.7㎞、コンビニで腹ごしらえしたり番外霊場蓮華寺にも参拝して小高い山の麓まで3時間で到着です。

道後温泉から人影まばらなアーケード街を歩きます。
山門(仁王門・二の門)
鎌倉時代の特徴を伝える山門とか
更に進みます。
階段上は三の門(四天王門)
四天王門。両袖前後に四天王が安置されている。
国宝の本堂
鐘楼堂。1655年再建。
梵鐘は永徳3年(1383年)の刻銘が残る室町時代初期の名作。
境内から少し上がり大師堂
大師堂から本堂を見る。
もう一度参拝して次の札所へ。

53番札所 須賀山 正智院 円明寺

本尊:阿弥陀如来(伝行基菩薩作)、開基:行基菩薩
宗派:真言宗智山派
太山寺から2.6㎞35分で到着です。太山寺一の門で県道183号線に出て直進するとJR予讃線の伊予和気駅も近くなり、左手に円明寺です。
松山市内8カ所目、最後の札所になります。

山門
山門をくぐると正面に中門、右手に手水舎。
左手に大師堂
境内の中央に中門。その奥が本堂。
本堂。
暗い。判らない(涙) 本堂内。

本堂の天上に龍の彫刻。江戸時代初期の彫刻家左甚五郎作と言われている。
左甚五郎の代表作は日光東照宮の「眠り猫」。

浅海(あさなみ)大師堂

今日の泊地は浅海大師堂です。
円明寺から16km3時間。
円明寺から街中を歩きJR予讃線堀江駅を過ぎると海岸線に出ました。
国道196号線を避けほぼ並行する県道347号線を海を見ながら歩きます。
伊予北条駅を過ぎると鎌大師方面に県道を離れ標高80mの峠越えの道を選びました。

円明寺、太山寺方面を振返ります。
鎌大師にも参拝
峠を越え浅海の海岸・街並みが見えて来ました。
浅海大師堂

近くの浜田ポンプ店に鍵を借りに行きます。
17時からの利用でしたが、小雨模様でもあり承諾いただきました。

堂内は6丈のタタミ部屋でゆっくりと休めそうです。
外で夕食を作り、お大師様にもお供え読経を済ませいただきました。

次回は、31日目今治市内に入り54番延命寺から58番仙遊寺を投稿予定です。

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