見出し画像

GG @Zeep Fukuoka (2023.06.21)

※ネタバレあります

「音楽好きだなぁ」
「なんなら音楽やってみたいなぁ」
なぁ~んて甘い期待と妄想を容赦なく粉砕したのが、
ラジオから流れてきたGalileo Galilei (以下GG)であった。

これが私と同じ10代なの!?
と、「ドフっ」と鈍い音がするくらいには衝撃を受けた。

その青々しい以上に青いサウンドと、
稚内から出てきたというハングリーさ、
そしてどこか鬱屈していた自分にも
寄り添ってくれているように感じた歌詞。

「音楽ってあれでしょ?トーキョーに出てやるもんでしょ?」
「音楽やりたいって思ったらそこそこいけちゃうんじゃない?」
なんて思っていた生焼けにもほどがある思考は、あっけもなく粉砕された。
そのまま日本海に流れて海流に乗って稚内に辿り着いたかもしらん。

そこからのGGの躍進はすさまじく、
『PORTAL』なんかは聞きに聞き、
GGは私の日常生活の一部であった。
そして気づけば彼らは、日本武道館公演をもって解散し、
同時に私も大人になりつつあった。
(駆け足振り返り)(やべ、全然本題に行けない)

でもって7年あけての昨秋である。
「GGが復活する。」と、突如配信での発表。
からの『Imaginary Friends』の演奏。
そして、ALリリースと、ツアー開催の発表。

コペルニクス的転回ってこういう時使う言葉だっけ?
あれ?なんか違う?まぁなんでもいいや。
「ライブ行かなきゃ!」
とにかくその思いだけが私を支配した。
もちろん、再結成うれしっ!なんてのは感情や言葉に表せないくらい私を満たしていた。

そして来る6/21 Zeep Fukuoka。
『Bee and The Whales Tour 2023』と銘打って開催された7年ぶりのツアー。そして私にとって初のGGのライブ参戦。

スタートの時間になり、Zeep Fukuokaは一気に海へ誘われているかのような空気に。静かに登場するメンバーを、待ちきれんばかりの熱気が迎える。
NEW ALの1曲目「ヘイヘイ」から始まり「死んでくれ」と新しいGGを体現する曲が続く。そこからステージは、ニューアルバムからと私の10代を彩った曲とが繰り広げられ、それに私の心も揺れ動いた。それはステージの雰囲気も相まって、まさに心地よい浮遊感を、寄せてはまた打ち返す波のように感じさせた。特に「バナナフィッシュの浜辺と黒い虹」は、その新しいアレンジも合わさってその感情が1曲の中でも渦巻いた。

MCでは、この7年の想い、新制GGへの想い、そして奇しくも、この福岡が、GG再結成のきっかけとなった場所だったということを語ってくれた。なんだかもう、その言葉を聞いただけでも、車で数時間かけてここまで聞きに来たかいが、いやそれ以上に、7年間待った価値があるように思った。

ライブ終盤、何度も耳の中でなっていたイントロが、目の前で、包み込むように「サークルゲーム」が流れ、続けて新曲「色彩」が流れる。なんだかこの2曲が、今のGGを端的に表しているように感じたのは何故だろう。直感的なものに過ぎないが、この2曲をじっくり聞いていた私の周りのオーディエンスも同じことを感じていたのではないだろうか。

本編最後は「Sea and The DarknessⅡ(Totally Black)」。そしてアンコールは「青い栞」、そして「夏空」。"終わり"と"始まり"が交差する会場は、まだ夏が始まったばかりだったし、GGはスタートの1歩を確実に踏み込んでいた。それは7年前のGGをゆっくりと引き継ぎ、でも新しい道なりを歩んでいくようであった。私は変わらずその楽曲に寄り添い、この日常に色を与えてくれる楽曲たちを、GGを愛していくことになるだろう。
ありがとう、Galileo Galilei!あえたね!






もしよろしければサポートお願いします。 糖分補給の財源とします。