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アジカンとコピバンと私 -徒然日記(2024.06.12)

軽音楽部1,2回生だったころ、部室で先輩たちの練習風景をよく見ていた。その中でも、先輩たちのアジカンのコピバンのカッコよさはダントツだった。私はそれをベーアンの裏から見ていたのだが、あの時全身で感じた熱は、ベーアンが発していた熱だけじゃあるまい。

軽音楽部の活動で、コピーバンドをしたり見たり、という機会は多いわけだが、稀に「本家とは違ったカッコよさ」を纏っているコピバンに出会う。本家には到底かなうわけはないはずなのに、そのアーティストを愛している故の想いが、何かしらの結晶となってあらわれているのだろう。それはもはや「本物」とかいう次元を超えた、"音楽"そのもののカッコよさなのかもしれない。

私にとって、アジカンこと“ASIAN KUNG-FU GENERATION”は私の血肉であり指針であるわけで、その養分は本家そのものから得たものだ。だが、「アジカンがカッコいい」という感情については、『あの日ベーアンの裏から見た先輩のコピバンがカッコよかったから』というのもプラスされている気がする。その先輩たちがカッコよかったという事実、その先輩たちのアジカンへの想いがカッコよかったという事実、その先輩たちを通して見たアジカンもやっぱりカッコよかったという事実。

あの時先輩がやっていた曲に『アネモネの咲く春に』という曲がある。
私がこの曲を聞きたくなった時は、心に翳りが出来ている時だ。

この曲に救われた夜は多い。背中を押すわけでもない、そっと現状を肯定してくれるような曲は、私に寄り添ってくれる。
ただ同時にそれは、あの時の憧憬を取り戻そうとしていたのかもしれない。ベーアンの裏でキラキラした目をしていた私を。

そんなことを、ふと思い出した6月の夜です。

『Single Collection』のリリース、「遥か彼方」の再録、楽しみです。

(2024.06.14 追記)
ファン感謝祭の投票、中間結果が出ましたね。なんとびっくり『夏の日、残像』。こりゃ最終結果が楽しみです!!!!痺れるう。

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