見出し画像

『MTG史上最大の話』2021/8/25の日記

 MTG(マジック:ザ・ギャザリング)で「史上最大規模のアナウンス」があった。

 初報は7/30で、およそ1ヶ月前から告知があったことになる。MTG公式は凝った情報開示が好きではあるが、「アナウンスがある」というだけの内容をこれほど早く告知することは珍しい。「史上最大規模」「2022年に何かがある」という断片的な情報から、プレイヤー達はさまざまな予想を繰り広げてきた。

・ルールに大きな変更がある?
・カードタイプが追加される?
・再録禁止リストが撤廃される?
・カードの枠やデザインが変わる?
・新しいフォーマットの制定?既存フォーマットの改変?
・MOとMTGアリーナと紙、3つあるプラットフォームの関係に手が入る?

 ……などなど。そして8/25に日付が変わった瞬間、ついに待望のアナウンスが配信された。その内容は以下のツイートから連なるスレッドにまとまっている。

 この内容をどう思うかは各々に委ねられるが……個人的に、バーグハンバーグバーグの永田さん(オモコロ副編集長)が書いた日記にいたく共感した。

 この日記は有料noteなので内容を詳細には語れないが、概要を抜粋する。

・正直に言うとガッカリした。
・1つ1つの告知はエキサイティングで、文句がある内容ではない。
・しかし、ハードルが上がりすぎてそれを越えられなかった。
・内容が良いだけに、普通にアナウンスしてくれればもっと楽しめたのにと思ってしまう。
・ティザー広告は難しい。

 内容は悪くなかったが、ハードルを上げすぎたことで相対的に価値が下がってしまった……という印象はやはりある。たしかに「史上最大規模」のアナウンスではあった。しかし、多くのプレイヤーが最大規模という表現について質的な内容を想像したのに対して、実際は量的な意味で最大規模であったため、需要と供給にミスマッチが生まれてしまった。

 このミスマッチは意識的に生み出されたもののように思う。ティザーの時点で「2022年の商品ラインナップとイベントについて」という表現をしていれば誤解を招くことはなかったし、実際そういう言い方はできたはずだ。曖昧な言い方をしたのは故意であったはずなのだ。

 要するに、多くのプレイヤーがガッカリするところまで公式は予想していたということだ(本気で全員が熱狂すると予想していたならおめでたいことだが、さすがにそこまで楽天的ではあるまい)。そういった厳しい反応が返ってくるリスクを抱えてでも、期待を煽って注目を集めることを最優先としたのだ。

 実際、注目を集めることには成功したと思う。今やあらゆる情報は数時間で世界を駆け巡る時代だが、あえてリアルタイムで確認するという方法をとる人がたくさんいた。イベントの集客としては大成功だった。そして、告知の内容もエキサイティングなものではあった。

 だけどさあ……

 叩くねぇ〜〜〜〜!!

 大口(ビッグ・マウス)をさ!!!!

 今後はこういうのやめてくれよな。「明日アナウンスします!」で今回のやってくれたら大絶賛だったと思うよ。


 P.S. この〆に合わせて「大きく口を開いている人物の絵」をフォトギャラリーから探したけど全然なかった。歯が見えてるものさえほとんどない。

 絵画あるある
 ・人の口閉じがち

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?