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【ネタバレあり】『恋×シンアイ彼女』終章まで読み終えた感想

こちらは、『恋×シンアイ彼女』というエロゲーを最後までプレイした感想を書き連ねた記事。がっつりネタバレあり。
定期的に感想ブログを漁る程この作品が好きな既プレイ勢でもなきゃ、わざわざこの記事を読みに来てくれていないと思うので、あらすじ紹介とかは省略。

以下、ネタバレ全開の感想


面白かった。このゲームのシナリオ全体が、というよりは終章が。

星奏ルート終盤の急展開は正直わけがわからなくて、あまりにも説明不足で、「は?なんでこうなったのか教えてくれよ」という感情しか出てこなかった。星奏がグロデイに加入した経緯とか夏までって約束は何なのかとか、星奏が洸太郎よりグロデイを選ぶ理由が全然分からなかった。

しかも、最初に星奏ルートを読んでしまったので、他ヒロインの個別シナリオ読んでる間ずっとモヤモヤが晴れなかった。ゆいと凛香はサマフェスの話じゃないし、彩音ルートではサマフェス後も御影ヶ丘に残ってるし。

でも、彩音ルートで「私もスランプだったけどもう諦めたから悩みがない」みたいなことを言っていたので、洸太郎と恋人にならなければ作曲家の道を諦めていたんだなーということはなんとなく分かった。


~終章解放時点での私の解釈~
星奏は洸太郎のおかげで作曲のスランプを抜け出せた。
結果、洸太郎と別れてグロデイを選ぶという選択肢が現れた。
要するに、恋と夢とのトレードオフということか。切ない。


でも、終章で語られた真実は切ないどころか、言葉を失うくらい残酷だった。御影ヶ丘を去った後の姫野星奏さん、ほんと踏んだり蹴ったりな人生歩んできてたんだな…

やはりグロデイが星奏の人生を滅茶苦茶にしてしまったのだろうか。ラブレターの返事を書けなかったのも、洸太郎と別れることになったのも、全部グロデイのメンバーのせいだったわけで。
いや、違うな。星奏とグロデイ組ませようって決めた音楽事務所だ!売り出したいガールズバンドにメンバー以外の作曲家をつけるにしたって、普通はベテランなヒットメーカーに任せるだろ!オーディションで選ばれた小学生にやらせるなよ。そりゃグロデイの皆さんも不安になるし、星奏にとっても結構なプレッシャーだよ。
才能はあるけど商業音楽に関しては右も左も分からない、そんな若いミュージシャンに歩き方を教えるのがプロデューサーの仕事でしょうが!

そして何より…

若手の所属アーティストを保証人にする音楽事務所って何だよ!
意味わかんねえよ!!
若い子たちに借金払ってもらった立場で、よくデカい顔して洸太郎の記事にクレームつけられたなぁ!

とはいえ、どれだけ事務所への呪詛を吐いても仕方がない。これ以上突き詰めたら、「洸太郎との恋が実らない他ヒロイン√の方がマシな人生送れてる」とか「おのれ新島夕!許さん!」とか、そういう話になってしまう。

私は終章が一番面白いと思ったし、終章の結末が一番好きだし、あの結末だからこそ良いと思った。

もし、プロポーズが成功してハッピーエンドだったら。
それとも、星奏が手紙を残して去り、洸太郎の心が折れたところで終わるバッドエンドだったら。
わざわざこんなnote書くほどの感情は抱かなかったと思う。

胸が締め付けられるような苦しさと喪失感で放心状態。
余韻が全然消えてくれずにモヤモヤ残っている感覚。
新海誠の『秒速5センチメートル』を見終わった時のような感覚。

この感覚が好きなんだよ!!!!!!!!!!!!

個人的に特に胸を締め付けられたのは、作曲家としてひっそり復帰した星奏の曲が、洸太郎が聴いても「あまり良いものではなく、何かが空虚でウソ寒かった」というところ。
うゎぁ…ぁぁぁぁ…あぁ…ってなった。ゾクッとした。

そして終章エンディングで流れるGLORIOUS DAYSで心がおかしくなりそうだった。
もともと自分が恋カケをやろうと思ったきっかけがApple musicで見つけた『東の空から始まる世界』だったので、同じアルバムに収録されている『GLORIOUS DAYS』も恋カケ始めるから何回も聴いていたのだけれど…

終章を読み終わってからは、聴く度にどうしようもない切なさがこみ上げてくるようになった。

何回同じことをしたって意味はないけど
それがくだらないことだって分かっているけど
Grow up そうやって僕らきっと選んできたんだ
ここが自分たちにとっての素晴らしい世界

yuiko『GLORIOUS DAYS』歌詞より

yuikoさんが書く歌詞がストレートに心臓に響いてくる。

ということで、この『恋×シンアイ彼女』、自分としては絵もシナリオも音楽も好みド直球で素晴らしい作品だった。

それはそれとして、恋カケの評価が真っ二つに分かれてる理由もなんとなく分かった。
少なくとも、王道っぽい雰囲気のエロゲーでやるような内容ではない。

でも、刺さる人にはとことん刺さる。

特に、自分みたいに新海誠作品が性癖な人間にはグッサリ刺さるシナリオだと思う。

布教したい…秒速5センチメートル好きな人だったら絶対刺さるから!って言って布教したい…

で、恋カケのSteam版がついこの前、8月に発売された。
Steamなら全年齢向けに修正されるし、ギフトで直接贈ることもできる。
これは布教するチャンスなのでは?と思った。

でも…

ま さ か の 日 本 語 非 対 応 

中華圏向けの配信とはいえ、日本語テキストくらい入れてもいいだろ!
てか日本語テキストならもともと入ってるだろ!残しといてくれよ!
せっかくフルHDになるってのに…

しかも中華圏向けのパッケージ版が出るっぽい!

新規の描き下ろしらしきイラスト色紙もある!(中国版限定特典)

彩音のウェディング衣装タペストリー!?!?!?!?

日本でも発売してくれよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

Us:trackは何を考えているんだ…
恋カケ以降新作出してないらしいし、もしかして権利関係が全部HIKARI FIELD(中文版の発売元)に移ってるのか?

一応公式Twitterは今でも稼働しているようだけれど

中文版についてはHIKARI FIELD公式のツイートをRTしただけで、それ以上の情報は無かった。

そしてその前はまくらぶ公式の抱き枕再販宣伝ツイートのRT

ん?4月?今年の4月だよな?今年の4月ってことは…

めちゃくちゃ最近じゃねーか!!!!!

ちくしょう…あと5ヶ月早く恋カケに出会っていれば…ぁぁぁぁぁぁぁ


拝啓 3月の俺へ

18歳の誕生日おめでとう。
Steam版の千恋万花に18禁化パッチを入れてワクワクしてるところ申し訳ないけど、半年後の俺から一つだけ伝えたいことがある。

4月に『恋×シンアイ彼女』のメインヒロイン姫野星奏の抱き枕カバーが再販される。

買え。理由はいずれ分かる。


何年も前のグッズだったら手に入らなくても別に悔しくない。
当時知っていたとしても年齢制限で買えないんだから。

でも5ヶ月前なら!知ってさえいれば!!買えたんだよ!!くそぅ!!!

何かしら買えるグッズは無いかと公式通販を覗いたら、凛香センパイの抱き枕カバーだけ在庫がギリ残っていた。なんでや…

というかそれよりも気になるやつが!!!!!!!

菜子ちゃんの抱き枕カバー!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?

欲しいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい

ごめん、やっぱ悔しいわ

あと2年早く生まれていれば…

とりあえず凛香センパイの抱き枕カバーを買った。


~終~

【追記】
今年の6月にみどびよ!というグッズメーカーから恋カケのマウスパッドやらポーチやらキーホルダーやらが発売されたらしい。
星奏のマウスパッドは売り切れだった。

ま、自分トラックボール民だからマウスパッドとか使わんし、全然悔しくなんかないもんねっ!(血涙)

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