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猫おばさん


猫おばさんというと、どんな方を想像するだろうか?
今だと保護猫活動に力をいれているような女性を指すのかもしれないし
猫をたくさん飼っていたり猫屋敷の主やまたシニアになった猫そのものを想像する人も多いと思うが、私が子供の頃に「猫おばさん」と思っていたのは猫モチーフのものを好んで身につけている母より年上の近所の女性だった。

猫を型どったブローチ。猫の模様(刺繍だったりプリントだったり)のお洋服や鞄。キーホルダーなど小物も猫まみれであった。その方は絵画教室をされている先生で、今思えば大変な美人であったが、子供心には「なんでもかんでも猫のおばさん」という印象が強かった。そして当時はまだ珍しかった大きな長毛種を飼っていた。

今の私はその猫おばさんの気持ちがよくわかる。猫柄はものすごくかわいいし、それを身につけることにより愛猫の可愛さをも常に感じられるような気持ちになる。私はマニッシュな服装が好みなので猫おばさんにはならないように買い物をしているが、気付けば家にある置物や絵や大事にしている缶が猫柄だらけである。時々うちに来る姪から見たら、私こそ猫を飼っていて、家にも猫柄だらけの「猫おばさん」かもしれない。


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