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牡牛座10度のサビアンシンボルで1年を振り返る

以前、「サビアンシンボルの使い方:1年のテーマとして考える」でご紹介したように、私はプログレス太陽が位置するサビアンシンボルの度数を1年のテーマとして使っています。
2022年3月末から牡牛座10度に滞在していた私のプログレス太陽は、あと1ヶ月ほどで牡牛座11度に移動します。
今回は牡牛座10度の意味をご紹介した後、私にとって2022年がどのような1年だったのか、振り返ってみようと思います。

牡牛座10度のサビアンシンボル

牡牛座10度:A red cross nurse.
≪日本語訳≫赤十字の看護師

私の解釈では、10度は社会活動におけるサインの在り方や役割を示す度数になります。赤十字の看護師はおそらくナイチンゲールのことでしょう。牡牛座10度の看護師をナイチンゲールと仮定して、牡牛座10度の意味を探ってみます。

ナイチンゲールの人物像と功績

「近代看護教育の母」フローレンス・ナイチンゲールは、看護教育の礎を築き、職業として看護師の地位を確立した人物です。一方で「クリミアの天使」「ランプの貴婦人」とも呼ばれていたことから、一般的には社会奉仕や献身というイメージの方が強いかもしれません。しかし、彼女の伝記を読むとそのイメージは覆されます。

ナイチンゲールは数々の名言を残しています。その中で私のお気に入りの言葉をご紹介します。

天使とは、
美しい花をまき散らす者ではなく、
苦悩する者のために戦う者である。

ナイチンゲール

看護の分野に数々の改革をもたらしただけあって、残されている言葉からも彼女が現実的な性質を持ち、さまざまな「戦い」を経験したことが窺えます。「白衣の天使」というより「白衣の戦士」かもしれません。
命を預かる現場に身を置いていたからこそ、困っている人を本当の意味で救うには具体的な行動を起こす必要があることを、誰よりも実感していたのでしょうね。

さて、ここからが本題です。
実は、ナイチンゲールには統計学者としての一面もありました。戦時中、負傷兵の死亡率が高いことに疑問を抱いた彼女は、統計学者の協力を得て兵士の死亡原因を調査し、死亡原因の多くが劣悪な衛生環境にあることを突き止めたのです。

調査結果は「鶏のとさか」と呼ばれる形のグラフにまとめられ、軍司令部が衛生管理の重要性を理解するのに役立ったと言われています。このグラフは円グラフと同様に数の分布が多い部分は大きく、少ない部分は小さく表示されるので、直感的でわかりやすいという特徴があります。

「鶏のとさか」はナイチンゲールの発明とする説、実際はそれ以前から使われていたという説の両方があります。いずれにせよ、このエピソードから言えることは、彼女が「情報を視覚化する」能力を持っていたことはもちろん、社会における「視覚化」の重要性ではないかと思います。

牡牛座10度の意味

牡牛座10度の意味は、形をもたない情報やイメージに具体的な「形」を与え、大勢の人に理解してもらうことではないかと思います。牡牛座サインのサビアンシンボルには「形をつくる」意味を持つ度数がちらほら登場するので、社会活動でも「形をつくる」役割を果たすのかもしれませんね。

では、なぜ牡牛座10度にナイチンゲールが登場しているのか?
ナイチンゲールと牡牛座10度を関連づける要素はいくつか考えられます。努力や粘り強さをはじめ、看護教育の礎を築いた功績も牡牛座サインの「形にする」性質と関連がありそうです。
しかし、牡牛座10度にナイチンゲールが登場する必然性があるとすれば、それは「情報の視覚化」だと思います。なぜかと言うと、「努力を形にする」という意味だけなら、大きな功績を残した偉人は大勢いるので、ナイチンゲールである必然性はなくなるからです。

プログレス太陽が牡牛座10度に滞在していた1年

私にとって2022年のテーマは「感覚や思考の言語化」だったような気がします。仕事の話になりますが、2022年は普通に仕事をする傍ら、担当業務のマニュアル作成をしていました。実は2023年4月から別のプロジェクトに参加することになり、現在の業務を他の人に引き継ぐことになったからです。

マニュアル作成と言っても、私の業務は企画・編集で、Webコンテンツ・プロモーション・紙媒体……と幅広いジャンルを扱っています。しかも、今まで直感や感覚で処理してきたので、言語化するコツを掴むまではなかなか大変な作業でした。

どうやって、そのアイデアを思いついたのか。
なぜ、それをテーマにしたのか。
なぜ、その写真を選んだのか。
……などなど、自分の内側にしか存在しなくて、さらに自分でも意識していなかった「モノ」をアウトプットする(言語化する)。
そして、他の人に理解してもらえる形にまとめる。
私にとって2022年は、そんな作業に明け暮れた1年でした。

最初は「無理だ……」と思ったのですが、いろいろ調べていくうちに、直感は思考回路のショートカットであること、感覚も適切な例えを利用すれば説明可能なことがわかりました。
出来上がったマニュアルはフローチャートや図版がたくさん並べてあって、マニュアルというよりハウツー本のような感じですね。

牡牛座10度の意味を考えると、私が2022年に経験したことは視覚化の一種と言えなくもないのでは?なんて思っています。もともとやっている仕事が「アイデアを形にする」ことなので、その集大成みたいな感じでしょうか。自分の直感や感覚を視覚化する作業は、どんな案件よりも一番難しかったかもしれません。

プログレス太陽が滞在する度数の影響、これは本当に人によると思います。出生図の太陽がうまく使えていない人、特に女性の場合は影響が出にくいという話を聞いたことがあります。それでも、度数を意識することで何かが変わるんじゃないかな?と思います。

ちょうど最近、太陽サインがうまく使えていなかったと思われる人が大きく変化した話を聞きました。こちらの記事でご紹介しています(プログレス太陽が牡羊座1度に移動した女性のお話)。

サビアンシンボルの解釈について

当記事の内容は、サビアンシンボルを考案したマーク・エドモンド・ジョーンズやサビアンシンボルの解釈を著したディーン・ルディアの解釈とは異なります。サビアンシンボルに登場する要素を象徴として扱い、象徴が意味する内容に基づいた独自の解釈を行っています。

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