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牡牛座8度の1年を振り返る

2カ月前、私のプログレスの太陽が牡牛座8度から牡牛座9度へ移動しました。毎年のことですが、自分なりにその度数の意味は理解しているものの、実際に起きる出来事は予想できないくらいぶっ飛んでいるので、今回も「なぜ?」の連続でした。
備忘録を兼ねて、牡牛座8度の1年を振り返ってみようと思います。

※この記事は旧ブログ(http://aries29-sabiansymbols.net/taurus8_solar_arc/)で2020年12月に公開したものを編集しています。

牡牛座8度に示された牡牛座サインらしさ

8度はそのサインのパワーがぎゅっと集約された状態を表し、そのサインらしい行動や性質が示されています。私の解釈で牡牛座8度「A sleigh without snow.(雪が降っていない場所にあるソリ)」を一言で表現するなら、“辛抱強さと揺るぎない信念”です。これは何かを準備して待つことを意味しています。

冬なのに雪が降っていないのか、雪が降らない季節なのにソリがあるのか、そもそも雪が降らない場所なのにソリがあるのかはわかりません。とにかく今はソリが使える状況ではない、ということですね。しかし、そこはエレメント=地、クオリティ=固定宮の牡牛座サイン。ソリを使う機会がくるまで待ち続けます。
一方で、牡牛座は物事を具現化するサインでもあるので、単に受け身の状態で待っているわけではなく、創意工夫によってこの状態を乗り切ろうとするでしょう。目標を現実化する力と言ってよいかもしれません。

牡牛座8度は周囲の状況(=雪が降っていない)と自分(=ソリ)がマッチしていない状況です。ネガティブに考えれば、タイミングの悪さやある種の頑固さが感じられますが、ポジティブに考えると、周囲の状況に左右されない意志の強さと表現できるかもしれません。

プログレスの太陽が牡牛座8度にやって来た!

“辛抱強さと揺るぎない信念”。私は牡牛座8度をそんなふうに解釈していたので、牡牛座8度の1年をおそるおそる迎えました。たぶん何かが中断されて待つことになるのだろうと、そう思っていたからです。
そしていざ蓋を開けてみると……。

2020年の年明け早々、左指に痺れを感じるようになりました。病院で処方された鎮痛薬を服用して安静にして過ごした結果、半年後には完治。
「治った!」と喜んだのも束の間、今度は両手指が腫れて関節がズキズキ痛むようになりました。
キーボード入力やマウス操作もままならず、仕事をするのが精一杯。

病院で精密検査を受けたところ「指をよく使う女性によく見られる関節炎の一種ですね。治療法はありません」と衝撃の告知が……医師に告げられた時は「えええっ、嘘でしょ!?」と目の前が真っ暗になりました。
私はピアニストではありませんが、子どもの頃からピアノを弾いています。ピアノが弾けなくなることへの恐怖感は、言葉ではとても言い表せないほどです。ピアノを弾くことは食事するのと同じくらい大事。

家に帰ってからネットで治療法を調べて、ピアニストに評判が良い鍼灸の治療院へ通うことにしました。初期症状のうちに対処したのがよかったのか、それとも本当はその病気ではなかったのかわかりませんが、嬉しいことに数カ月で関節の痛みは消え、再発もしていません。

結果的には約10カ月もの間、仕事以外で取り組んでいることは全て中断しました。ピアノもアクセサリー製作もサビアンシンボルも、全部です。
予想していたとはいえ、“待つ”体験がこのような形でやって来るとは思ってもみませんでした。

自分自身への強い信頼感

牡牛座8度の意味には“待つ”行為が含まれていて、確かに10カ月間待ったわけですが、実際には待ったことより「自分のタイミングで行動していいんだ!」と気づいたことの方が印象に残っています。
自分が好きで始めたことなのに、いつの間にか他人の意向や周囲の状況に合わせてしまっていたことに気づいたからです。

今回起きた指の故障は、そんな自分の行動パターンをリセットするイベントだったのかもしれません。ピアノの発表会には毎回参加しなくてもいいし(練習が大変)、徹夜してまでアクセサリーを作らなくてもいいのです。
自分のペースで取り組もうと思いました。

8度に示された牡牛座サインらしさというのは、最初の方で書いたように“辛抱強さと揺るぎない信念”ですが、その根底にあるのは自分自身への強い信頼感ではないかと思います。

周囲の状況に振り回されず、自分のタイミングで行動する。
待つかもしれないけれど、その時が来るまで準備をして待てばいい。
それが牡牛座8度の1年で得た結論でした。

牡牛座9度へ向けた流れ

同じサイン内で次の度数へ移る時は、水彩画で隣同士の色がグラデーションになって混じり合うように、徐々に変わることが多いものです。牡牛座8度が残り3カ月ほどになると、牡牛座9度のテーマが日常生活にじわじわ入り込んでくるのを感じるようになりました。

さまざまな出会いや出来事はどこかでつながっています。プログレスの太陽が次の度数へ移動しても、その日から突然パン!と画面が切り替わるように自分を取り巻く状況が変わるわけではありません。あるとしたら、それは自分が何かを選択した結果ですが、その選択さえも前の度数から続く流れの延長上にあります。

牡牛座9度のテーマに含まれる“豊かさ”は聖俗の両面を併せ持つ、複雑な意味を持っています。それは9という数が持つ二面性であると同時に、8が持つ変容の結果です。9度で聖俗どちらの性質が強く示されているかはサインによって異なるのですが、牡牛座サインの場合はどうも“俗”の方が強く出ているようです。

牡牛座9度に入ってから約2カ月。起きている出来事同士のつながりはまだ見えませんが、きっとどこかへ向かっているのでしょう。
牡牛座9度の1年が終わる頃、また振り返ってみようと思います。

image photo : by Shlomaster(pixabay)

牡牛座のサビアンシンボル一覧

牡牛座1度のサビアンシンボル
牡牛座2度のサビアンシンボル
牡牛座3度のサビアンシンボル
牡牛座8度の1年を振り返る
牡牛座9度の1年を振り返る
牡牛座10度のサビアンシンボルで1年を振り返る

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