トレースする技量 2021-8-9

読書日。三連休は終わった。死。
儚すぎるぞ。



昨晩は友人と喋りながらぼーっとしていたら5時前くらいになっていたのでフラフラしながら就寝。生活リズムが破滅している。

9時に平日のアラームが鳴り起きたのだが、眠すぎたのでソファで二度寝を始めてしまい起きたら12時半だった。


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昼食。
もうコメントすることもあるまい。


食後はひたすら読書。「人間失格」と「ただしい人類滅亡計画」を読んだ。
どっちも面白かった。

人間失格は共感性の欠如や家庭環境に起因する人間不信とか罪悪感の描写がすごかったな。
道化を演じることによるちょっとした歪みからどんどん破滅に向かっていく恐ろしさみたいなのが結構伝わってきてぞっとした。
ここまで有名な作品だとちょっと褒めるのも気が引けてくる。「そんなことはみんなわかってるだろ」と思ってしまうな。


ただしい人類滅亡計画は対話形式で反出生主義やそれに付随する道徳や善悪、またその価値観についてかなりしっかり触れていたので凄い。
いろんな主義を持った10人による「人類を滅ぼすか否か」の議論と言う形式は着目したい主張を描くのにとても適したフォーマットだなと感じた。
ただ、自分と異なった思想・信条の人物を描くことは難しいと思うし、ましてここまで根本的な議論に発展させるというのはとてつもない技術だ。

オモコロの動画や記事・過去の小説を見ていても思うが、恐山さんはこういう他人の思考や行動をトレースするのが非常にうまいなと感じる。
特徴的な動作・会話だけでなくちょっとした雑談など何でもない時の演技でそれっぽさを表現できるのは本当にすごい。演劇経験が活きているのだろうか。


読書を終えた後は友人と本の感想などの話をした。
上記の感想を見てもわかると思うが私は感想を言うのが苦手なので早々に終わらせ哲学とか文化資本の話をした。
学生時代に本を読んだり散歩をしたり、そういった活動を一切せずに家でインターネットにこもりきりだったのはもったいなかったなと言う話。

本を読んで得られる知識や語彙、刺激される感性みたいなものは年を取るほどに減っていくし読む時間も少しずつ無くなっていく。
同じように特に目的もなく夜中にコンビニまで散歩したりとかそういう若さの象徴のようなエピソードも学生の頃にやることに意味があるように感じる。その経験があるかないかでは夜の風に感じるものも大きく変わってくるだろうし。本当に羨ましい。出来ないわけではなかったがやろうとしなかった自分を恨んでも恨み切れない。


友人と哲学の話をする中で自分は体系哲学的なものに対する理解が足りないなと感じたので「ソフィーの世界」を購入した。少しずつ読もうと思う。


明日はメンタルチェックの面談がある。特に何も変わらないと思うが。

今日はここまで。

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