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本棚、覗いて行かない?2023

Twitterで見かけた、名刺代わりの10冊というタグ。
色んな人の本棚を見ているみたいで、眺めていてすごく楽しかった!
年代やその時の状況で、選ぶ本の移り変わりもありそうだし、せっかくだからnoteに書き残しておくことにしました。
私の本棚も覗いていってください📚

1.カラフル

これ、学校の本棚で見かけませんでした?
小学生の頃に読んだ作品。
時間が経った今でも、黄色い表紙に惹かれて手に取ったことを思い出します。
でも見た目に寄らず、中身はまあまあハードなんですよね。

人の生き死に、苦悩の深さ。

幸いなことに、そういったこととは縁遠かった子ども時代でしたが、それでも、ずしんと心にのしかかるものがありました。
でも読後感は、不思議と爽やかなんですよね。
私の中では、初夏の青空と、光に照らされてきらきら輝く草原みたいなイメージの本。

2.十二国記シリーズ

アニメから入って原作にたどり着いた作品。
世界観が今見ても新鮮だし、真新しい。
なんと、この作品世界では、子どもは女性の胎内で育てるものじゃないんですよ!
子どもは、里木(りぼく)と呼ばれる木にお願いをして授けてもらうものなんです。で、果物みたいに生る。動物も人間もみんな生る。
出産で体がボロボロになるとかないから、その点において性差はあまり意味がないんですよ。

それってすごく自由で良いなって思ったんです。
性別に縛られている感じがしなくて。

今でもたまに「早くこんな風に進化しないかな〜」と思ってます。

3.京極堂シリーズ

百鬼夜行シリーズのほうが正確かな?
辞書みたいな分厚さで「読めねぇよ……」みたいなタイトルが多い作品です。映画化もされたけど、本のほうが良い(個人の感想)。

京極堂と呼ばれるひとりの男が、妖怪絡みの難事件を紐解いていく姿が爽快。
じっとりした日本の暑さを体現するような、セーラー服が風に吹かれておさげ髪の少女がこちらを振り返るような、そんな昭和の香りが漂う本です。

なんか真夏の暑さを感じながら、麦茶とか飲んで読んでほしい。絶対にそのほうが雰囲気出る。

4.神曲 地獄篇

はい来ました、ダンテ作。言わずと知れた名著。
地獄から始まって、煉獄、天国と続くんですが、地獄が一番理不尽で読んでて面白い。
(キリスト教の誕生以前に生まれて亡くなった人の扱いが不憫すぎるから、読んで確かめてください)

宗教的な要素の色濃い作品ではあるけど、だからこそ普遍性もあるというか、今読んでも示唆に富んでいると思います。
これをあの時代にって考えると、挑戦的だなあってゾクゾクする。

誰の翻訳で読んだか忘れた。平沢先生だったかな……かなり古い装丁だったんだよな。これ↑じゃないことは確かです。
本屋さんで、自分に合う訳を探してみるのも楽しいかも。

5.ガリバー旅行記

こいつ、人間を嫌いすぎだろ。わかるけど。
読んでいて、辟易すらしたスウィフトの名著。

巨人と小人という、楽しげなアニメのイメージが根強い作品ですが、後半のダークさといったら……醜悪な人間どもめ!と馬にすがりつきたくなってしまいます🐎

いや、わかる。わかるんだけど……お前に何があったんだ?ってスウィフトの来歴を調べた人も多いのではないでしょうか。かく言う私もそのひとり。

現代で出会ったら、多分、性格が違いすぎて友達にはならないけど、元気にしているか気になる人にはなると思う。

6.かぜ江シリーズ

これがきっかけで中国を舞台にした歴史小説を読み始めるようになったし、歴史に興味を持ちました。
あまり光が当たらない、呉の、それも孫権よりも前の時代の孫策と周瑜をメインにした作品たち。

三国無双とかで出てくる周瑜をイメージしていると「え?!」となるかも。イラストと相まって美しい三国志です。
絶版しているので、図書館で探すか電子書籍でどうぞ。私は図書館で出会って、中古市場を漁りまくって買い揃えたよ。
朝香先生のフェイクスイーパー!シリーズも面白いからおすすめ。絶版してるけどな。

7.十八史略

凶器になり得る分厚さの本作。
何を思ったか、大学受験を意識する高校2年生の時に手を出した思い出深い作品。
中国史で出てくる国の名前がなかなか覚えられず、世界史の勉強を兼ねて……と誰にともなく言い訳しながら図書館で借りて読んだ。
友達から「それで覚えるほうが手間だろ」と、至極当たり前の指摘をされたことすら懐かしい。

でもこれを読むと、漢文のお話のパターンとか、なんとなくわかるようになるんですよ。
歴史上の人物たちのすさまじい所業とか出てくるし、お話としても面白いからおすすめ。

8.ハリー・ポッターシリーズ

映画から入って、ハマりすぎて最終的に翻訳を待てず、辞書を片手に原著を読むに至った作品。
ハリポタは、ある種のアハ体験をさせてくれたと思っていて。英語が原文の本に手を出しやすくさせてくれたり、英語でダニエル・ラドクリフにファンレターを書いたり……自分の中の「無理かも」って嵌め込んでいた、色んな垣根を取り払ってくれた感じがする。

ストーリーはもちろん、世界観も魅力的。
呪文もそうだけど、奇妙な魔法生物に魔法薬まで!

賢者の石なんてあっという間に読み終わってしまって、物足りないからまた読み返して、次の日には秘密の部屋とアズカバンの囚人を買いに本屋に走っていた。
今でも待ってるもんな、ホグワーツの入学許可証……自分、入学いいすか?

9.ことばあそびうた

私が覚えている最古の音読体験がこれ。
通っていた幼稚園では一か月に一冊、絵本が配られていて、その中にこれがあった。もらったその日にすぐ読んで、それから弟に読み聞かせするのが恒例だった。

かっぱらった、という軽快なリズムが歌みたいで読んでいて楽しかったんですよね。
これは、耳にした人も多いのではないでしょうか。

(いま思うと、詩人・谷川俊太郎との出会いって幼稚園なんだな……)

10.キュリー夫人

小学校の図書館とかに置いてあった伝記物。
最初に読み始めたのがキュリー夫人でした。
男性だらけの伝記物の中で、女性がいるというのが新鮮に映って。とっつきやすかったんでしょうね、いま思うと。

子どもながらに、科学に身を費やす夫人のすごさに圧倒されました。だって食べるものや着るものにも事欠くなかで、研究をし続けるんですよ。
そこまで何かに没頭できるって、なかなかないじゃないですか。

伝記物は改めて読んでみたら、また違った発見があるかもしれませんね。


……さて、私の本棚はいかがだったでしょうか?

早くも二冊目でシリーズものの紹介をしてましたけど、シリーズものって、やっぱり通して読んでの良さがあるわけですからね!(言い訳)

ここから、あなたのお気に入りの一冊が見つかれば幸いです。

noteの書き方を模索している私より、愛を込めて。

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