もしかして グループホームに なっちゃった?

まりちゃんが入院してからのさっさんのテキパキぶりはすさまじかった。
テキパキテキパキ、音が聞こえてくるかのようだった。
そもそも毎朝起きてからの洗濯、朝ごはん、お弁当作り、ばあばのお世話に加え、今までまりちゃんが担当だったわたしの世話。
バタバタと仕事に行き、時に早退きしてまりちゃんのお見舞い。
入院直後からほとんど何も食べられなくなったまりちゃんのために、とにかく食べられそうなもの、スイカなら食べられるとか、酢飯ならいけそうだから海苔巻きとか、せっせと作って持っていく。
帰った来たらお腹を空かせてピィピィ口を開けて待っているじじ・ばば・わたしのご飯、支度ができたらみんなが食べてる間に自分はお風呂の準備、洗濯物の片付け、買い出し、戻ったらこれまたこれまでまりちゃんが担当していたばあばとわたしのお風呂。
それが終わってやっと自分の夕飯。
ここでようやく座る。
正しくは移動の車で座ってるけど、ふぅぅぅぅって声が出ちゃうくらいようやく、やっと座る。

スーパーマンだ。
スーパーさっさんマンだ。

入院から2ヶ月後、まりちゃんの退院が近づいて来たら、せっせと介護の申請、ケアマネさんと打ち合わせ。
あれよあれよと我が家の床の間に手すり付き電動ベッドと車椅子と歩行器が完備されたり。

そしてまりちゃん帰還。
おめでとう、まりちゃん!
何度も入退院を繰り返しているわたしは知っている。
やっぱりおうちはいい!
やっぱりおうちがいい!

これから仲良く二間続きの部屋で、50代姉妹が寝起きですぜ。
なんだか合宿みたい!
いや、病室みたい、なのか?

こうして、入居者4人をスーパーさっさんマンが介護職員のようにお世話をしてくれる、グループホームのような生活が始まった。

さっさんにはほんと申し訳ないけど、ちょっと楽しいと思っているわたしがいる。

ちょっとだけね。

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