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タイ移住の死角

タイ在住7年目。タイ人女性と結婚し、現地で会社も設立しました。

「タイ移住」を検討されている皆さんに、お伝えしたいことがあります。

①自分が死ぬと誰かが得をする状況をつくらない

タイで不審死を遂げる日本人は年間数十人います。

(※行方不明は含まず)

タイの警察力は、日本ほど強くなく、外国人が死んでも、真相が追究されることはありません。

死因はうやむやになる場合がほとんどです。

自分が死ぬと「会社がタイ人パートナーのものになる」あるいは「会社が日本人パートナーのものになる」ような状況はつくらないことです。

盲点なのが、タイに移住後、日本の不動産の売買を、日本の弁護士に委任するようなケースです。

最近の日本の弁護士は、平気でタイに殺し屋を送ってきます。

白紙委任状などは決して書かないようにしましょう。

一方、タイ人の配偶者だけは信じるしかありません。

自分が死ぬと「保険金がタイ人配偶者のものになる」・・・これは当たり前のことです。

彼・彼女に裏切られたのなら仕方がない。そう思える配偶者を探しましょう。

②信頼できる日本人はどこにいる?

タイでは「日本人をだますのは日本人」とよく言われます。

がしかし、タイ語も英語も中途半端な日本人にとって、それは当然のことです。

信頼できる日本人はどこにいるのでしょう?

ズバリ、『同窓会』と『同郷会』にいます。

バンコクにあまたある同窓会や同郷会には、タイに長年住み着いている、顔役のような人がいます。

そういう人たちにとって、あなたを騙すインセンティブはありません。

もしあなたを裏切れば、それまで築いたコミュニティをすべて失うことになるからです。

シリアスな悩み事は、まずはそういう人に相談してみましょう。

③留学ビザで様子を見よう

最近は留学ビザも受給が厳しくなっていますが、1年分は出ます。

これはタイ政府があなたに与えてくれた、モラトリアム期間といえます。

いきなりタイに来て起業したり、タイ人と結婚するのは非常にリスキーです。

1年間、タイ語学校に留学すれば、日常生活に不自由のないくらいにはタイ語が上達します。

1年いて、タイに馴染めなかったり、人間関係に恵まれなかったら、帰国するもよし。

動き出すのは、それからでよいでしょう。

④タイ人との結婚は退職前に

駐在員の方で、退職後にタイ移住を検討されている方もいると思います。

退職すると、タイ人の異性との出会いの機会は極端に減ります。

また、出会いが不自然なかたちになることも多いものです。

いまの職場に異性のタイ人がいるなら、できれば結婚相手はそこから探して下さい。

同じ会社に勤めているということは、様々な面で「釣り合いが取れている」ということです。

会社勤めの経験が長いタイ人は、一般的な日本人と考え方がほとんど変わりません。

⑤日本発行のカードは大切に

タイ発行のクレジットカードに利用制約を設けている日本のカード加盟会社は少なくありません。

チケットぴあ等で、カード決済(つまりオンライン決済)ができず、往生することになります。

(日本の「便利屋」等の業者に支払いの代行を依頼することになります)

また、Amazonプライムなど、視聴エリアが定められている動画配信サービスでは、日本発行のカードがないと、日本発のコンテンツは視聴を断念せざるをえません。

いま日本発行のカードを持っているなら、住所を親族の家にするなどして、大切にキープすべきです。

その他、タイに住んでいても「日本の住所」がないと困るシチュエーションはかなりあります。

オレは日本を捨てる!などと言わず、日本の親戚とは良好な関係を保ちましょう。

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