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【解釈】NEEDY GIRL OVERDOSE 感情 崩壊する【希望的観測】

今回初めてnoteというものを使わせていただくので、様々な点で至らないところがあると思うけれど、そこには寛容な目を向けてくれると幸いです。ネタバレマシマシなので気を付けてね。

僕が今回書きたかったのは"NEEDY GIRL OVERDOSE"という作品(以下NGOD)について。地雷系配信者の少女を育成するといったメンヘラ大好きを自称する僕の性癖に刺さりそうな作品だったので勢いでプレイしました。

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『NEEDY GIRL OVERDOSE』は、最強のインターネットエンジェル(配信者)を目指す承認欲求強めな女の子(超絶最かわてんしちゃん)との生活を描くマルチエンディングADVです。
https://store.steampowered.com/app/1451940/NEEDY_GIRL_OVERDOSE/

あのさ。

いやどうとかはないけど、助けてほしい。

そもそも僕がこれ始めたのって「話題になってるから」「キャラクターが可愛いから」とかいうくっそ安易な理由だったのね。先述したようにメンヘラっていうか地雷系の女の子が好きで(ジャンル問わず)、そうした内容のゲームばかりやってます。昔プレイしたCHARON様のメンヘラフレシアとかがきっかけ。

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特上のメンヘラ成分をあなたに。
【タイトル】 メンヘラフレシア
【ジャンル】 メンヘラ恋愛ホラーADV
【完成日】 2017/06/01
【制作ツール】 ティラノビルダー
【配布形式】 フリーソフト【制作】 CHARON ねこふじかおる
https://www.freem.ne.jp/win/game/14968

で、NGOD、まぁ好きだろうと思ってやったら。クソ好きだった。それは本当。やってよかったか?と聞かれたら間違いなく良かったと思う。後悔はしてない。でももう少し用法用量はまもらないとまずかったかなって反省はしています。

大体この女の子、あめちゃん、可愛すぎるのもそうなんだけどさ。

あめちゃn

なんていうの?この『THE・地雷』みたいな感じ。地雷があれば踏みたくなるタイプの性癖をしているので、僕は迷わずその見えてる地雷を思いっきり力の限り踏み抜きました。

ただそれ、地雷じゃなくてどっちかっていうと奈落だったんですよね。

知ってますか?奈落。無限に堕ちていくことしかできない彼方なる闇のことです。着地という概念を失った落下です。このゲームはまさにそれ。

あめちゃんを一目見た瞬間、「え!?めっちゃ可愛い!?」って声出して叫んでました。それくらい可愛かった。衝撃だった。大きな瞳。二つ結び。メカクレ。地雷系。白い肌。華奢な腕。何をとっても好きだった。これ以上の好きの概念を生み出せるキャラクターって僕の中では存在しないなって思ったし、彼女の魅力ってプレイ中絶えることなく上昇してたからマジでやばい。

愛嬌のある表情。闇を湛えたその内面。大好きの感情にいつだって振り回される有り様。脆くてアンバランスで儚くて、硝子細工のような愛おしさが大好きでたまらなかった。

だから急にいなくなった時、呆然とするしかなかった。

戸惑いの声すら出らんかった。

「待って」も「行かないで」も「なんで?」も何一つ言えなかった。

ただ穴が空くほど空になったゲームチェアを覗き込んでた。もしかしたら帰ってくるかもしれない、なんて何の保証もない願望に耽溺していた。

だって意味わかんないじゃん。いなくなるなんて、そんなさ。Twitterとかでも何回も話したけど、全然意味わかんないんだって。あめちゃんは僕が好きで、僕はそんなあめちゃんを幸せにしたくて片っ端からエンディングをかき集めて。その果てに待っていたのがこれ?失望はないし、物語の構成としての完成度としては賞賛を送りたいレベルなのだけど、もう虚無感というかさ。

最初から僕はそこに居なかった。

彼女の目にはなんにも映ってなかった。

その事実って彼女を愛した僕の存在を根底から捻じ曲げるようなものじゃないか。しかもその驚愕の事実が、乱暴に用意されたものではなく、緻密に伏線を張られていた切り札のようなものだったからなおのこと質が悪い。

粗雑な展開なら「解釈違いだ」と一言叫ぶだけで己の世界を守れたのに、計算されつくした一手が盤面を重力ごとひっくり返したものだから、ただ苦しむことしか僕にはできなくて。

んでさ、何がキッツいかってちょっとコマンド選んでみたら普通にチャット返ってくるんだよね。いつもは可愛いなって思ってそれを眺めていたのに、急に創作としてのレイヤーが増えたものだから無機質な文字列みたいに冷たく感じる。

上手く言えないけど、今までは『現実に存在するプログラム』という視点で見えていたものがずっと遠くに離れてしまって、『ゲーム内のプログラム』になってしまったというか。

今まで僕はずっと『画面に映った画面を見ていただけ』なんだなってどうしようもなく思い知らされて。

そう解釈するとウェブカメラだけは本物のあめちゃんを映していたともいえるのかな。苦しんで吐き気を堪えている彼女の姿だけが本当だったとか、ガチで苦しくない?苦しい(正解)

でも個人的には『HAPPY END WORLD』の世界線は確実に”ピ”が存在したと思っていて。というのも、現実のインターネットの回線を遮断することなんてあめちゃんからは物理的にも精神的にも不可能なことなんじゃないかなって思うわけで。となればその結末は他でもない”P”layerが居なければ成立しないものなんじゃないかなって思います。

あめちゃんのメモには幸せになれるのかな?と書いてあることから、可能性には思考が及んでいるのは事実だと思います。でも実際にはエンディングのコンプリートには含まれていないわけですし、向こうから一方的に動かされるとかではなく、こちらから彼女に手を伸ばすことで天使を少女に堕とせたんじゃないかなって、そう信じたいです。

『すきピ』や『PRODUCER』の”ピ”だとあめちゃんは言っていましたが、トゥルーエンドを迎えたあの瞬間は『PLAYER』の”ピ”という意味もかかってたのかなとか、考えてみたりもします。

ってかもっと言うなら”P””Layer”っていうイメージ。この深い層からあめちゃん…超てんちゃんに”ピ”は手を伸ばしたんです。こちらへ引きずり込むように。どれだけ離れていても手は届くはずって信じて。信じてないと苦しすぎるから。ディープウェブっぽくて素敵じゃないですか?この解釈。

全実績アンロックした結果ですが、

僕は依存されているようで依存していたんだなって、痛感しました。

僕が上手に指示を出す度に幸せを覗かせてくれるあめちゃんを、いつからか原動力にしていたんでしょうね。

天使のように微笑む強めの幻覚だとか。

あなただけのデパスだとか。

あのね、マジで苦しい。(ここ一週間くらいずっとこの話してる)

超てんちゃんという心地よい幻覚あめちゃんというかけがえのない抗不安剤も全部全部失ったあとに残るのは、いつまでも癒えない愛しい生傷。

この痛みだけが、あめちゃんの存在をいつまでも僕に刻み続けてるんですよね。ガチで苦しい。どこにも行かないでよ、あめちゃん。


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