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SHUBB(シャブ)カポの選び方【C1?C4?指板R?】

結論から言うと、指板Rが7.25インチ(184mm)Rのギターのみ、「C-4」や「L-4」など、数字が4のものを買ってください。
例えばこれ。

ヴィンテージのFender系ギターは、こちらに該当する可能性があります。注意してください。

また、指板の幅が2インチ≒5.1cmを超える場合、「C-3」や「L-3」など、数字が3のものを購入しましょう。

ヴィンテージのギブソン系や、12弦ギターなんかがこちらに該当する可能性があります。

上記のいずれにも当てはまらない場合は、「C-1」や「L-1」など、アルファベットに続く数字が1のものを購入してください。

ほとんどの方はこちらに当てはまります。

詳しくは記事をどうぞ。


▪SHUBBカポは説明が雑

さて、突然文句から入るわけですが、SHUBBのカポって説明が雑ですよね。
特にエレキギターに対して誠意が感じられません。

例えばこれは「SHUBB C-1」の商品説明。

アコースティックギター全般を含め、比較的Rのゆるやかなエレキギターにも適しています。

某通販サイト

で、これが「SHUBB C-4」の商品説明。

指板のRのきついギター向けです。

某通販サイト

はい、雑です。
「比較的ゆるやか」って、何と比べてなんですか。
「きつい」ってどの程度なんですか。
表現がゆるふわ過ぎます。

指板Rって何?って人は下記の記事がわかりやすいです。

ご承知の通り、指板Rは数字でビシッと表せます。

C1:アコースティックギター全般を含め、比較的Rのゆるやかなエレキギター(R〇〇~□□インチ程度)にも適しています。

理想の説明

って、説明にちょびーっと足すだけで救われる人が山ほどいるはずです。なぜこれができないのか。そこそこいい値段するのに。

まあ、ギターって一本一本違うし、指板Rも千差万別ですから、明言したくない気持ちも分かるんですが…なんか釈然としませんよね。

▪SHUBBカポの選び方

そんなわけで、私が記事や商品レビューからかき集めた情報をここに結集させます。これさえ読めば99%の方は救われるはずです。

・最重要項目は数字

SHUBBのカポを選ぶ上で最も重要なのは、ずばり「数字」です。
長ったらしく前後に付随してるアルファベットは全て無視して構いません。

とにかく自身の用途と、以下に挙げる数字が合致していることを確認してください。

  • 1:アコギ全般+指板が9.5R以上のエレキギター

  • 2:クラシックギター

  • 3:指板幅が2インチ以上のギター(12弦ギター等)

  • 4:指板Rが7.25Rのエレキギター

  • 9:ウクレレ

これが合ってないと最悪使えませんので、しっかり確認しましょう。

それでは練習問題です。
まずはこれ。

数字が3なので指板が2インチ以上のギター用ですね。

次にこちら。

先頭のアルファベットが変わってますが、無視でOK。
数字が1なので、アコギと、指板が9.5R以上のエレキ用です。

最後はちょっと難問。

なんかえらい複雑に見えますが、重要なのは数字だけ。
2なので、クラシックギター用ですね。

なお、指板Rについては、メーカー公式サイトやオンラインショップに情報が出ていますのでそちらを参照してください。
例えばこれはヤマハの公式サイト(一部抜粋)です。

最下段に注目

パシフィカの場合、人気の100~600番台は全て指板Rが350(mm)R ≒ 14(インチ)Rなので「C-1」や「S-1」などを選べばOK。

というか、現行のヤマハ製エレキギターで「4」が必要なのは、マイク・スターン氏のシグネチャーモデルだけです。それくらいレアです。

レヴスターやSGも、全て「1」で問題ありません。

・他の項目はなんなのよ?

一応、他の項目についてもざっと説明しておきます。

まず、数字の前に付いてるアルファベット、「C-1」のCや、「L-9」のLについて。これはカポの素材を表しています。
主要な3種類は以下の通り。

  • C:真鍮/ニッケルメッキ

  • L:アルミニウム

  • S:ステンレス

Cを基準として、Lが軽量モデル、Sが高級モデルみたいな位置づけです。できることは全く同じなので、まあ好みや値段で選べばよいかと。

イーロン・マスク氏のファンならS、FireBirdみたいにヘッド落ちがすごいギターなら気休め程度にLにする、とか。そんなところで良いと思います。

次に数字の後ろについてるアルファベットについて。これは仕上げや色の違いです。あまりにも種類が多いので例を3つだけ挙げます。

  • b:真鍮そのまま仕上げ

  • k:ブラッククロームメッキ仕上げ

  • g:金メッキ仕上げ(⁉)

ほぼ見た目にしか影響しないので、お好きなのをお選びください。

ただし、Vだけは別です。
ややこしいんですが、私が調べた限りVだけは機能に関わってきます。

サウンドハウスより引用

Vは「ネックが非常に太いギター用」です。目安がいまいちよくわからないのですが、公式サイトを見る限りではヴィンテージのGibsonやVネックのMartinに対応しているそうです。くれぐれも「バナジウムメッキとかロックじゃーん」と誤解しないようにお気をつけください。

・1%の方々へ

さて、残りの1%、ここまで読んでもどれを買うべきか分からなかった方は、もう諦めて楽器店へ持ち込みましょう。田舎に住んでいて近くに楽器店が無い方は、サウンドハウスに問い合わせるのが良いかと思います。

中古で買って型番が分からないとか、人に貰ったもので出自が不明といった場合には、この記事ではどうすることもできません。大人しくプロを頼ってください。そして、多少高くてもその店で買いましょう。それでWin-Winです。

▪求:商品説明の改善

以上、選び方の解説でした。
よく確認して、お持ちのギターに合うものを買ってあげましょう。

新しいギターを買った初心者さんは、とりあえずこれを買っておけば九割九分大丈夫です。

ただ先述の通り、中古で買ったとか、人から貰ったものの場合は要注意。楽器店に持ち込みましょう。

最後に、この記事を読まれた各ECの出品担当者様へ。せめて公式サイトの情報くらいは明記してほしいです。

特に「C-4」の説明に、安易に「エレキギター用」とか書かないでください。7.25Rのギターなんて超少数派なんですから。
種類が多くて大変なのは重々承知なのですが、何卒。

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