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同じ穴の怠け者たち


大嫌いな姉がいる。

本当に、大嫌いと言い切らなければ苦しくて狂ってしまうんだけど。

私のここ半年は、その半分近くを姉に奪われたと言っても過言ではないです。
騒音、騒音、騒音。朝起き抜けから夜寝落ちるまで無限に続く騒音。
″自由に生きてる人は周りを不自由にしている″なんて(もっとニュアンスが違う言葉だった気が)よく言ったものです。
自分の人生お気楽に謳歌できる人なんてどうせ周りに迷惑をかけることに躊躇がない人達ばかりでしょう。(すごいフラストレーション)
誰かの幸福や成功の裏には大体誰かの涙があるものなんです。

で、今泣いてんのが私ってわけ。


姉が底辺VTuberデビューしてからというもの私の魂はまた地面スレスレを彷徨うようになってしまいました。
健康な身体と生活と、綺麗な腕を失って、ちなみに何も得ていません。病み垢の80人のフォロワーぐらいなもんです。

でもね。でも本当は、私は姉が大好きなはずでした。
唯一の理解者で、四六時中一緒にいて、親友みたいに思ってました。
どうも、都合が悪くなっしまったんですけど。


私は姉の失敗を見て育ってきました。
Twitterの使い方とか、受験勉強とか。
のくせにリストカットとかを同じくしてしまっているのは一体どういうことかと思うんですが。姉は今でも深く切った傷跡がいくつもあります。
そして私は、姉と自分の似通った傷跡を見る度に、自分が姉のようになっていくのが怖くなる。
冷凍庫の私のアイスが無くなる度に。夜中にポテチを咀嚼する音が聞こえる度に。暖かい日に付けっぱなしの暖房を見る度に。

私は大人になるのが怖くなる。

このまま姉と同じ轍を踏んで、かつて憎んだような不出来でだらしない大人になってしまうんだろうかと、先の自分が堪らなく恐ろしくなる。

こんな大人になりたくない。こんな大人になりたくないよ。
可哀想な15歳の自分がいつまでも救われないなんて、そんなの酷すぎるよ。
ねえ、大丈夫だよね?


今日もコデインに犯された頭をぐるぐる回す。
怖い怖いと泣きながら、カフェインで眠れない夜を過ごしている。

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