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23/3/12 ちふれASエルフェン埼玉戦

 WEリーグカップ決勝からはや5ヶ月、あの決勝戦が楽しくてそれなりの割合で浦和レッズレディースの試合を現地参戦するようになりました。WEリーグに関する情報が決して多いとは言えない現在、とりあえず気が向いた分だけでも記録に残しておこうと思います。

1. 試合の位置付け

 いわゆる「埼玉ダービー」です。WEリーグは全11チーム中、ホームタウンが埼玉県に位置するチームが3チームと驚異の埼玉率を誇るリーグですが、ちふれはその中で唯一男子チームを持たないチームです。大宮のように特段の因縁はないものの、ホームで迎える「埼玉ダービー」はやはり心情的に負けられない試合の一つでしょう。
 また成績の面からも優勝のためには勝たねばならない試合でした。現在のWEリーグはINAC神戸・東京V・浦和の3強と言っていい状態が続いています。H神戸戦で敗北して以降、神戸が一切勝ち点を落としていない以上ここで浦和が勝ち点を落とすわけには行かない(=引き分けも許されない)という状況です。
 選手の面で言えば、長船選手の帰還と柴田選手のベンチ入りが大きなトピックでしょうか。昨年より長期離脱していた長船選手が戻ってきたことで、本来前線の選手である安藤選手をCBで使うという緊急的な運用の必要がなくなりました。また、ウィンターブレイク前に怪我で離脱していた柴田選手が戻ってきたことによりCHの選択の幅が広がったのもポジティブな要素です。

2. 試合内容

 基本的には浦和がボールを保持する時間が長いゲームだったように感じます。WEリーグの力関係として、浦和・I神戸・東京Vの3チームが選手の個の力が突出しており、特に1対1の盤面ではこの3チームとそれ以外のチームの力の差が目立ちます。この試合も例に洩れずハイボールの回収などでは圧倒的に浦和が有利なのですが、ちふれがしっかりブロックを敷いており回収したボールからビルドアップをしても浦和は最終的に人の詰まったスペースに突っ込まざるを得なくなっていた印象です。アタッキングサードまでボールを持っていった場面を見ても、何かチームとして約束事があるというよりは個人のアイデアと地力で解決しているように見えました。それで解決できるから凄いのですが。
 23分のちふれの祐村選手シュートであわやという場面はありつつも、前半は0-0で終了。何度かチャンスになるシーンはありつつもこのままスコアレスドローかと思われましたが、最終的には89分に清家選手が相手DFを背負った状態からゴールを決め、無事に勝利を収めることができました。
 23分のシーンについては、GKの福田選手が凄かったですね。女子サッカーは男子サッカーと比較してミドルシュートが決まりやすいですが、あのコースにしっかりと反応してかき出すシュートストップ能力は本当に凄いと思います。
 また、個人的には遠藤選手の攻守両面に渡る活躍も特筆したい点です。今まではどちらかというと守備の面での活躍が印象深かったので、いつの間にこんなに攻撃にも貢献するようになっていたのかという驚きがありました。

3. 試合の外で

 ウィンターブレイクを挟んでいたので久しぶりの浦和レッズレディースのホームゲームでした。埼玉スタジアムの工事により男子も浦和駒場スタジアムを利用していたため、駒場に来ること自体は全くもって久しぶりではないのですが。やはりどうしても直近の男子と比べると人の少なさが目立ってしまうのが寂しい点です。少しずつでも女子サッカーの輪を広げたいですね。
 ちふれのサポーターに目を向けるといわゆる「ゴール裏の人」はそこまで多くないのですが、普段はメイン・バックスタンドで観戦していそうな家族連れがユニフォームやハリセンを持ってビジター席で応援しているのが印象的でした。ゴール裏のコア層がアウェイの試合を見に行くのは当然ですが、コア層以外が普段行かないスタジアムへ足を運ぶのは様々な障壁があるといえます。WEリーグは浦和を除いてアウェイの試合を見に行く人が極端に少ない印象があったので、埼玉ダービーという地理的要因を加味してもこう言ったメイン・バックスタンドで観戦する層が駒場に来ているのは興味深かったです。

4. 総評

勝ってよかった!!!!!!

あと試合中のおっちゃんの野次がめちゃめちゃ鬱陶しかった


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