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君の名前を呼びたいのだ。なんども。


私が中学生3年生のとき、エースが死んだ。
初めて推しが死に、受け止めきれずに悲しむ毎日だった。実は生きてるのでは?と思って検索してみたり。
そんなときに出会ったのがこの曲。
THE BACK HORNの「美しい名前」

泣きたい時ほど涙は出なくて 唇噛んでる真っ白い夜
体中に管をたくさん付けて そうかちょっと疲れて眠ってるんだね

世界で一番悲しい答えと 悲しくなれない真っ黒い影
擦れそうな声で名前を呼んだ ふいにゾッとするほど虚しく響いた
世界は二人のために回り続けているよ
離れてしまわぬように 呼吸もできないくらいに

何度だって呼ぶよ 君のその名前を だから目を覚ましておくれよ
今頃気付いたんだ 君のその名前がとても美しいということ

心音みたいなベースの音から始まって、命が燃えて消えゆくところを思わせる歌詞が続く。
エースのことなの?って錯覚した。当たり前に違うのだけど。
今ではこの曲を聞いても、エースのことがちらっと頭をよぎるぐらいになった。当時は狂ったように泣き、名前を呼んでいた。ううエース……。

望まれない子だと自分のことを責めていた彼が、自分を必要として我が子のように扱ってくれた白ひげのことを馬鹿にされて黙っていられるはずはなかった。でも、それでも、逃げて生きていてほしかった。そうすると、彼の心は死んでしまうんだろうなぁ。どうしようもないな。
最期は、自分の大切で曲げちゃいけない信念を守り抜き、愛に包まれて、正しく死んだのだろう。わたしは寂しさでいっぱいだったし、受験勉強手につかなかったけど。

エースをきっかけに出会ったTHE BACK HORNというバンドは、生命を歌うバンドだと思う。この曲以外にも素敵な曲がたくさんある。素敵な曲しかない。
「冬のミルク」 と「美しい名前」はライブで聞いたとき涙が止まらなかった。わたしの中のいろんな記憶が、全部紐付いていて、一生聴き続けていくと思う。ありがとうバクホン。大好きです。急に語彙力失ってしまった。

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