届けることに変わりはない

前田啓介（レミオロメン）は、なぜオリーブ農園をはじめたのか。その先にあるバンドへの思い

前田さんがオリーブオイルを作っていることは数年前から知っていたけど、こうやって想いを語ってくれる機会はあまりなかったと思うから本当に嬉しい。

Yahooニュースに掲載されていたのでコメントも色々ついていた。レミオファンの人がコメントしていて「そうそうー、活動休止と解散って似たようなもんに思うかもしれないけどファンからしたら全然違うんだよね！」とスマホ片手にうんうんうなずく。そうなんだよね、もういっそ解散発表してくれよ、とずっと思っている大好きなトリオがいる。その名は風味堂。まあその話は置いておく…置いておきたくないけど。どうにかしてくれよ。

前田さんは震災がきっかけで音楽に対してのエネルギーが失われてきた、と話している。震災やコロナはそれぞれの生き方を見直さざるを得なくなるだけの大きなインパクトがある出来事なんだな。バブル崩壊(生まれてはいたけど記憶にない)やリーマンショック、9.11。インパクトのある出来事は世界中で起きていて、今回のコロナはその影響が及ぶ範囲が広い、というだけなのかもしれないなあ。起こしたのが自然か人かってのはあるんだけどさ。

音楽は耳から、オリーブオイルは口からそれぞれ心に届くものだという言葉に。ああ、そうだよなあ、アプローチは違えど人の心に届くことには変わりない。前田さんは届けるという人生を選んだんだな、手にするものがベースでもオリーブでも、それは変わらない。そしてそれは前田さんに限った話ではなくて、何をやってもぶれないコアみたいなものがあるんだろうなあ。

それを見つけて、認めて、腰を据えて向き合える人生は、時には辛いものかもしれないけど、幸せなんじゃないかなあと思う。