最終的には自ら志願する大切さ

転職活動において、みなさんは何を重視しますか?

給料、働きやすさ、雰囲気、カルチャー、仕事の内容、いろんな要素を考えながら、自分にマッチした会社に勤めたいと思うはずです。

最近はヘッドハンティングの機会も増えてきました。特に重要ポジションになると、だいたいがヘッドハンティングによる募集になります。

しかし、ヘッドハンティングで注意したいのが、その人のモチベーションとカルチャーフィットです。いくら優秀な人でも、やはりカルチャーフィットしないと活躍できるとは限りません。会社はチームで動くものなので、周りとうまく連携できなければいけませんし、そうなるとお互いが不幸になるだけです。

また、その人のモチベーションも重要です。「なぜその会社で働くのか」という命題は、深く考える必要があります。

もしヘッドハンティングをして、その人がすごく優秀であっても、頼み込んで入社してもらうパターンだと、僕はうまくいかない気がするんです。なぜなら、頼み込まれて入社するから、どうしてもモチベーションが利他的になるからです。たぶんどんな人でも、「頼まれたから」という意識が働くはずです。それだと、どこかで必ず利他的な意識が芽生えてしまうはず。

なので、ヘッドハンティングで仮に優秀な人を見つけて入社してもらうことになっても、最終的には「自らの意思で入社する」という風に意識を変えてもらう必要があると思っています。

具体的にどうするかというと、実は簡単です。戦略を一緒に考えてもらって自分ごと化する、というプロセスを最終面接前に実施します。

守秘義務に違反しない程度の粒度で、いま悩んでいる課題をぶつけてディスカッションして、候補者の知見を生かして、戦略を一緒に考えてもらいます。そして、アウトプットまでお願いします。

そうすると、入社前により高い解像度で自社への理解度が増します。加えて、企業課題が自分ごと化し、入社スタートと同時に「解決しなきゃ」という課題意識をもってもらうことができます。

これは非常に大きくて、解像度の高い課題意識を持って入社すると、自ずとそれが「自らの意思」という形に変異するのです。

何もわからない状態で入るよりも、初速がスムーズですし、すでに仲間という意識で始めることができます。

もし面談を進めてこの人に入って欲しい!と思ったら、ぜひ試してみると良いかもしれません。





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