マーケティングは顧客志向だけで食べていける
顧客志向であれ
色々な業界、色々な人たちと触れ合っていると、本当に色々な仕事の進め方を見ることになる。
マーケティングという僕の領域においての話だ。
何かをアウトプットしようとすると、人はなぜかデザインに凝り始める。かっこいいキャッチコピーに凝り始める。キャッチコピーの最後に必ず「。」を多用しようとする。
この「デザイン脳」は否定できるものではない。クリエイティブを表現する上で重要だし、それは右脳のとても重要な仕事だ。
しかしこのとき、左脳を使うことを放棄している人たちが多い。そう感じることがある。
そもそも、デザインをするとはどういうことか。見た目をかっこよくするだけでよければ、それは「図工」に近い。そして、そこに自分の世界観を投入すれば、それは立派な「アーティスト」だ。自己のアイディンティを表現するものだ。
しかし、マーケティングにおける「デザイン」は、「アーティスティック」なものではない。
多くの人が、そこを誤認または意識できていない。
マーケティングにおけるデザインとは、左脳を働かせ、理詰めすることで生まれるものである。
なぜそのキャッチなのか。なぜそのデザインなのか。
そこには、理由がなければならない。
そして、その理由こそが、マーケティングの最も真髄にあたる部分である。
それが、「顧客志向」だ。
顧客志向こそが、すべてのロジックの源になる。
なぜ「。」を最後につけるのか。その理由は顧客の中にある。
顧客の中の答えを導き出すもの。それが「ABテスト」だ。
「。」を最後につけるべきか。つけないべきか。
実際、そんな話はどっちでもいい話だ。
しかし、それをいったらキリがない。すべてはロジックなのだから。
正直どちらでもいい答えであっても、必ずロジックが必要なのだ。
そこで、どうしたらいいか。ABテストをしてどっちが反応が高いかを見ればいい
ユーザーインサイトとよく聞くが、それは、「顧客の志向をとにかく仮説立てて考えまくる」ということである。
仮説でいいから、とにかく「こうじゃないか」と考えること。それが実は重要なのだ。
そして、ABテストをやる意味は、「どっちが勝ったか」ではない。
「なぜそっちが勝ったのか」という次の疑問を見つけるためのものだ。
こうして、疑問に疑問を重ね、仮説検証を繰り返し、顧客のことを掘り下げて理解していくのだ。
マーケティングとは、その繰り返しなのである。
もちろん多少のテクニック、知識は必要である。しかし、
いくら知識をつけても、いくらテクニシャンであろうと、
「顧客志向」がなければ、正直何の意味もない。
なぜなら、僕らは「答え」を探しているのではないからだ。
そう、「次の疑問」を探しているのである。
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