紫の室に凍らせて送る夏の献上

あなたの全て

あなたの目は私だけを見て

あなたの耳は私だけを聴いて

あなたの言葉は私だけに紡がれ

あなたの手は私だけに触れ

あなたの足は私だけに向けて歩み

尖った鼻は私だけを香り

滑らかな舌は私だけを味わう

息が詰まるほどに

煮詰めた時間の結晶を

銀の器で飲み干す

#あたおか散文

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