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未経験でもシナリオライターになれる?元業界人がずばりお答えします

シナリオライターは、才能とセンスが求められる仕事のため誰にでも門戸が開かれているわけではありません

実際、シナリオライターの求人はまったく存在せず、かなり閉ざされた環境と言えます。

しかし、これには“とある”からくりがあることをご存じでしょうか。

それさえ理解してしまえば、未経験者でも充分にチャンスがあります

そこで、今回、未経験者がどうすればゲーム業界に入れるのかを解説していきます。

この記事を読めばすぐに行動に移すことができ、あなたがシナリオライターになれる確率をグンと上げることができますので、ぜひ最後までお付き合いください。

〇想定読者:PCゲーム、ソーシャルゲームのシナリオライター志望者

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♢この記事を書いた人:さーくん
PCゲーム、ソシャゲのライターを3年間務める。
開発に携わった作品は20を超える。
現在はクリエイター向けマーケティング支援を実施。
詳しくは→WEBサイト:Creator Marketing
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1.ゲーム業界におけるシナリオライター採用のからくり

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ゲーム業界では、シナリオライターを採用するときは基本的に新人をチョイスしません

シナリオはゲームの核になるため、未経験者を選ぶのはあまりにもリスクだからです。これはすべてのゲーム会社に言えることでしょう。

しかし、いつまでも経験者のみを採用していればいつか人材は枯渇します。ゲーム会社にとって、新しい人材を入れることは絶対に必要になります。

とは言え、ゲーム会社は大々的に新人シナリオライターを募集するわけではありません。

では、どうするのか。それが次の3つになります。

・WEB小説等を確認し、ネット上で良い人材をスカウトする
・既にシナリオライターとして活動中のプロから新人を紹介してもらう
・企業へ作品を送付してきた人材を採用する

各項目について、詳しく解説していきます。

1-1.ネット上でのスカウト

これは私の会社でもやっていましたが、小説投稿サービス(小説家になろう等)で新人を発掘することがあります。

これはとても単純な理由です。小説投稿サービスはたいてい人気作品ランキングというものを公開しているため、それを1位から順にみていけば手っ取り早く有望な人材を獲得できます。

よって、まだ小説投稿サービスを使用していない方はいますぐに作品を投稿しましょう。

〇注意点
総合ランキングTOP100以内に入らなければ採用担当の目に留まる可能性は低いです。ただ、TOP100に入るには相当な実力と運が必要になるため狭き門であることに変わりはありません。

1-2.プロからの紹介

ゲーム会社は、すでにシナリオライターとして実績のある方から新人の紹介を受けることもあります。

「ライターの知り合いがいないから無理だ」と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。

実は、簡単にプロのシナリオライターと繋がる方法があります。

・色んな同人サークルに所属してみる

これが、プロの方々と接点を持つための最短かつベストな方法です。

実際のところ、私もプロのシナリオライターをしながら同人サークルを立ち上げたり、誰かのサークルに所属したりしていました。

これは私に限った話ではなく、かなり多くの方々がそうしています

何故なのかというと、答えはとてもシンプルです。シナリオライターは、仕事でもプライベートでも何か執筆していないと気が済まない生き物です

そのため、同人サークルにはかなりの確率でプロライターが在籍しています。

しょせん同人などとは思わずに、ぜひサークルに参加してみてください。

運よくプロと出会えたら、ゲーム会社へあなたを紹介してくれる可能性があります。

〇アドバイス
同人サークルを探す際には、Twitterを活用しましょう。Twitterの検索欄に「シナリオライター」と打ち込み、出てきたアカウントを1つ1つクリック。そして、プロフィールを確認します。そうすると、同人サークルに参加or代表者として運営している方が必ず見つかります。

1-3.募集がかかっていなくても応募する

これは、私が実際にやった方法です。

たいていのゲーム会社は、わざわざ募集をかけなくても良い人材を発掘できるため、求人を出すことは少ないです(もちろん例外もあります)。

そのため、HPのお問い合わせページから連絡を入れてみましょう。

「シナリオライターとして応募したいのですが、作品を提出してもよろしいでしょうか?」といった調子です。

問い合わせても返事がない場合は、いきなり作品を送り付けても構いません

これが一番簡単ですし、担当者の目に留まる可能性も高いです。

ただし、作品を送付する際には必ず添付すべきものがあります。

その一覧が、次になります。

・企画書
・プロット
・シナリオ(ラノベ1冊分ぐらいの内容)
・ショートシナリオ(短編小説ぐらいの内容)

最低限、この4つは必ず送付しましょう。

作品は小説でもダメではないですが、シナリオを送ったほうが採用確率はグンと上がります

なぜかというと、小説とシナリオは共通する部分もありますが、違う部分もたくさんあります。つまり、小説ではあなたの実力をハッキリと確かめられないわけです

よって、作品はシナリオにするのがベターです。

また、「これがあったら尚良し」というものが次になります。

・字コンテ

字コンテが何か分からない方も多いとは思いますが、簡単に言えば「このシーンではこんな映像orイラストを使う」という指示書のようなものです。

シナリオライターは物語を作るだけではなく、ゲームの方向性を決めていく指揮者のような役割を担います。そのため、字コンテまで提出できれば“適正あり”と判断してもらえる可能性は高いです。

2.まとめ

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以上の内容を、最後にまとめていきます。

〇未経験者がシナリオライターになるための方法
・WEB小説投稿サイトなどでTOPランカー入りを目指す
・同人サークルに所属し、プロライターと接点を持ち会社へ紹介してもらう
・企業HPから直接応募(作品提出も忘れずに)

シナリオの書き方もそうですが、企画書、プロット、字コンテなどは未経験でいきなり作成できるものではありません

書物などから知識をキャッチアップすることもできますが、誰かから教わったほうがスムーズに理解できるのは確実です。

もし、「作り方が分からない」という方は私のほうへお気軽にご連絡ください。実際のゲーム開発で使った企画書、プロット、コンテなどをもとに作り方を1から教えますよ!

お問い合わせの際はこちらからお願いします。

お問い合わせ先:Twitter または LINE公式アカウント

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

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