キキから学ぶ自分のあり方
「魔女の宅急便」を子どもたちと繰り返し車の中で見ていたら、
これまで気にならなかったところが気になってしまった。
主人公のキキの魔法の力が弱くなり、
トンボからの電話にもそっけなく対応する。
魔法が使えなくなった自分には、何もないのだ、と。
確かにトンボは空を飛ぶことに憧れがあり、
空を飛んでいるキキに興味を持って近づいてきた男の子だ。
興味を失われてしまうことで、
この関係がなくなってしまう
キキが不安になるその気持ちが痛いほどわかる
でも、空を飛ぶことができなくてもキキはキキなのだ。
何者かであろうとする
何者かでなければいけない
そんな呪縛を多く抱えている人が多くいるのは、この世界でも変わらない
特に今の時代は、SNSなどで「肩書き」のある分かりやすい自分を簡潔に売り込んでいくことが必要とされる
何者かでない自分に価値がないかのように
でもキキがキキであるのと変わらないのと一緒で、
私たちもここにいる限り、わたしなのだ。
そして、なりたい自分にどんな風にだってなれる
他者から見える自分も、確かに自分ではある
ただ、それは、それ以上でも以下でもない
自分の価値を決めるのも、自分
自分をきちんと高めて、励ましてあげられるのも自分なのだ。
キキからそんなことを改めて気づかせてもらえた。
子どもたちにも、あなたはあなたであるだけで素晴らしいということを、
繰り返し伝えていかなければと思う帰り道の車中でした。
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