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#4 ラジオって楽しいな。

最近、ラジオの仕事がとても楽しい。
どのお仕事も、プロとして誠心誠意向き合うように心掛けているし、他にも楽しいと思えるお仕事はあるのだけれど、特にラジオの仕事が楽しい。

なぜそう思うようになったのか、せっかくだからこの機会に考えてみようと思います。
今日のエッセイのテーマは「ラジオのお仕事」。よろしければ最後までお付き合いください。

ラジオのお仕事の話

私は今、毎週金曜日の朝9時から11時まで2時間、FMえどがわでラジオパーソナリティのお仕事をさせて頂いています。去年の10月にスタートしたので、まだ8ヶ月くらい?かな。まだまだこれからのひよっこラジオパーソナリティです。

そう、話の繋ぎ方とか、メッセージの拾い方とか、曲振りとかね、まだまだ出来てないところは沢山あるんだけど、最近ラジオのお仕事がとっても楽しいんですよ。

ただ、こう思えるようになったのはごく最近で、それまでは、とにかく緊張!緊張!の2時間。放送事故なく終わらせることができるか、ずっとハラハラしていました。

ラジオの仕事ってどんなことするの?


コミュニティFMでパーソナリティをされたことがある方なら分かると思うのですが、FMえどがわでは、基本的にパーソナリティ自身が、番組の構成から当日の放送まで、まるっと全て担当します。
番組の構成というのは、例えば2時間の番組の中でどんなコーナーを入れるのか、フリートークは何を話すか、どのタイミングで何の曲を流すのか、始まりから終わりまで番組の流れを組み立てることですね。

そして当日の放送を迎えるわけですが、マイクに向かって話すだけがお仕事ではありません。ラジオブースには「ミキサー卓」という機材が設置されていて、このミキサー卓を操作しながら放送を行います。

ラジオパーソナリティとしてデビューする前に、1ヶ月ほど研修期間があったのですが、ここでは主にミキサー卓の操作方法を覚えます。これが難しいんですよ。
話しながら、最適なタイミングで用意していた曲を流す。文字にすると簡単そうに思えるんですが、ミキサー卓にはたくさんのフェーダーがあるので(フェーダーというのは、音量を調整するつまみのこと)間違えて別のフェーダーをあげちゃった!なんてことは日常茶飯事。私もこれまで何回も放送中にミスをしました。流している曲を誤って止めてしまったこともあります。
あの時は血の気が引きました…笑

最近感じる変化

そんなことで、とりあえず放送事故なく無事に終えられたら、ほっと一安心。胸を撫で下ろす。楽しみながら2時間放送する、というよりも、滞りなく番組が終わるように進行する、という感覚の方が強かった気がします。

それがどうしたことか、ここ最近はラジオでの生放送がとても楽しいんです。
これが要因かな?と思える理由は2つあって、1つは他の人のラジオを意識的に聞くようになったこと。

オールナイトニッポンとか東京FMとか。ポッドキャストで配信されている一般の方のラジオも聞いたりします。

面白いんですよね、ラジオ。テレビや動画と違って音声だけだから、自分で色々想像ができちゃう。耳だけ使ってる状態だから、聞き流しながら作業もできちゃう。なんだけど、お話が上手な人のトークって、ついつい作業の手が止まって聞くことに集中しちゃうんですよね。私は収録現場までの移動中や、こんなふうに文章を書きながら聞くことが多いんですが、AirPodsを耳に差しながら、片手にスマートフォンを持って、口元だけニヤニヤしている女がいたら、きっとそれは私です。笑

で、こうして他の人のラジオを聞いてると、自分も話したくなってくるんです。「わあ、この話題いいな」とか、「さっきの曲振りかっこよかったから私も真似したいな」とか。
ありがたいことにそれを実践できる機会が用意されているから、次の放送でやってみよう!ってワクワクするんです。

2つ目は、事前の準備を少なくしたこと。

え?逆じゃない?って思われるかもしれませんが、私にはこれが効きました。というのも、これまで私は、事前に原稿をがっちり固めて本番に挑むタイプだったんですね。

リスナーから送られてくるメールに対するリアクションもそうです。事前に目を通しておいて、どう答えるかあらかじめ考えておく。咄嗟にアドリブで話せないと思い込んでいました。それこそ、うまく言葉が出てこなくて放送事故みたいになっちゃったらどうしようとか。

でも、それも自分でそう思い込んでいただけで、勇気を出してやってみたら案外できました、アドリブトーク。
なんならそっちの方が楽しい。目の前に人がいるわけじゃないけど、スマホやパソコンの向こう側にいるリスナーさんとお喋りしているような気持ちになって、肩の力を抜いてリラックスしながら話せるようになりました。

あ、あともう一つありましたね。
今までよりもちょっと大きい声で話すこと。
これは、前回イベントでご一緒させて頂いたテレビプロデューサーの佐久間さんを見習って始めてみました。(もしよろしければ#3の記事をご覧ください)
聞いている人からすると、そんな些細な事で何が変わるのか、と疑問に思われるかもしれませんが「よし、話すぞ!」のエンジンがかかりやすくなった気がします。

仕事を楽しむ

仕事が楽しいと思えるって本当にありがたいことですよね。
私は、自分が望んだ職業に就く事ができたにも関わらず、仕事に対してできない事への不安や焦り、周りの目ばかり気になって、仕事を心から楽しむことができていなかった気がします。
仕事である以上、プロである以上、相応のクオリティのものを提供しなければいけない。そのために、準備に準備を重ねて、まじめに仕事に向き合う。そんな取り組み方をしてきたことが間違いではないと思っているし、そんなコツコツの積み重ねで今の自分があるのは事実だけれど、そろそろ次のフェーズに移行したい。
プロとしての責任はしっかり果たした上で、自分も楽しんで、それが周りに伝播していけば、自分も周りも皆ハッピーだよねって。
ラジオの仕事はそんな大切なことに気づかせてくれるきっかけをくれました。

今後の目標

まだまだ駆け出したばかりのひよっこパーソナリティがこんなことを言うのはおこがましいかもしれませんが、次の目標は、今のレギュラーにプラスして、もう一つ自分の番組を持つ事!ゲストさんと2人トークできる番組とかなら更に楽しそうだよなあ、なんて妄想捗る毎日です。

あ、もしよければ毎週金曜日のラジオ聞いてみてください。きっと何かしらの操作ミスを起こしていると思いますが(繰り返しますが反省はしています)楽しくお話ししているので、ぜひ私と一緒にお喋りしましょう。
今回も最後までお付き合い頂きありがとうございました。


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