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日常と非日常

能登半島地震で震度5強の地震を受けた氷見に応援観光してきました。

氷見とのつながりは2014年から。
当時、廃校となった高校の体育館と校舎をリノベーションした氷見市の市庁舎が話題となっていた時期で、当時市長をされていた本川さんにご案内いただき、2年連続でよこはまYYラボのメンバーで伺ったことがきっかけでした。

今回、応援観光に行こうと思ったきっかけはこちらのテレビを見たから。

懐かしの「ひみ番屋街」から中継されており、宿泊施設も再開しだしているが、今年は寒鰤が豊漁なのに震災の影響で観光客がなかなか来てくれないと言っているのを聞いて「あ、じゃあぶりしゃぶ食べに行こうかな」とライトに行くことを決めました。

氷見の本川さんに応援観光に行こうと思っている旨を連絡したところ、素敵な民宿をご紹介いただき、いざ氷見へ!
…と思ったら、どっかの乱暴素敵なお兄さんに「ちょっと災害オープンデータの話したいから石川県庁まで来い」と呼び出され、まずは金沢へ。

震災なんて感じさせないほどたくさんの人でごった返す金沢を横目に、タクシーで石川県庁へまっしぐらして、2時間ほど災害オープンデータに関する情報交換をしてから、やっぱ寿司は食べなくちゃね!ということで県庁近くのお寿司屋さんへ。
炙りのどぐろ美味すぎでした…✨

その後、志賀町方面へ向かうという一行と別れて、今度こそいざ氷見へ。
金沢から高岡経由でローカル線に揺られ、懐かしの氷見へ到着。

民宿あおまささんは「窓から海しか見えない…!」というほど海際のお宿で、絶えず波音が聞こえるロケーション。
ここの若女将の青木栄美子さんは元民放局アナウンサーで元NHKキャスターというご経歴をお持ちですが、震災後に発したこちらのポストが大変にバズったそうです。

そこで合流した方々と楽しく興味深いお話をしつつ、ぶりしゃぶを含めた美味しすぎるお食事をいただき、大満足で就寝。

翌朝、あおまささんではコロナの後に海側にサウナを作られたということで行ってみると、

ななな、なんじゃこらーーー!!!

サウナの中から見た富山湾

「海しか勝たん」みたいなロケーション。
サウナの熱い空気と富山湾の冷たい空気のコラボレーション。

これはほんとにヤバい…。
サウナ入れたら最高なんだろうな…。

いや、入っとらんのかいw

はい、実は私サウナがあんまり得意じゃないので入らなかったんですが、サ道に勤しむ人なら最高なんだろうなと思いましたので、気になった方はぜひともあおまささんへ。

朝の富山湾は「気嵐(けあらし)」が湧き上がっていて、なんとも幻想的な風景の中しばし散歩し、その後これまた美味しすぎるぶり大根付きの朝ごはんをいただきました。

氷見から数十kmほど半島を進めば、断水が続いている場所や家屋が倒壊して住む場所を失った方が多くいる地域にたどり着きます。
そういう意味で氷見は水も出るし、美味しいものも食べられるし、温泉も入れるという日常がありつつ、防災スピーカーからは給水場所のお知らせが流れてくるというような非日常も垣間見れる境目のような場所でした。

余震も完全に収まったわけではないですし、無邪気に「行ってください!」とは言えない感じもありますが、現地では色々なレベルで日常を取り戻そうとされている方が大勢いるということだけは心の片隅に留めてもらえると嬉しいです。

そんな感じで氷見とは過去のつながりもありますし、なんとか応援したいということで考えた結果、寒鰤を一本丸々仕入れて、横浜で「被災地応援!寒鰤Night!」の企画が進行中です。
詳細が出ましたら告知しますので、寒鰤食べたいよ~!という方はぜひチェックしてください。

【訂正】
調整している間に寒鰤の季節が終わってしまったので、能登半島全体に範囲を広げて食材探索しています。お楽しみに!