reincarnation

4/29、「乃木坂46"5期生"版 美少女戦士セーラームーン ミュージカル2024」チームSTARの千穐楽を劇場で観覧してきました。圧巻。

何から話せばいいんだろう。ミュージカルそのものを初めて観たので、全てが初体験だった。この衝撃、エモーショナルさは伝えられない。

事前に知っていたのは、セーラームーンという作品に関する超最低限の知識と、乃木坂5期生メンバーの歌唱力とか演技力とか。まぁそんなものは"知っていた"に含まれず、何もかもを凌駕するミュージカルに感じた。

展開。スペシャルライブ含めて約3時間弱。あっという間だったけどものすごくボリューミーな内容。セリフもセリフ間も場面転換もスムーズすぎて、でも頭の悪い私でも置いてけぼりにはされずに秒ごとに入り込まされていく。あれが生、あれがミュージカルの魅力か…!今までミュージカルや舞台が好きな人の気持ちはわからなかったけど今は…。その場その場でリアルタイムに話が進んでいく。たった今、目の前で進んでいく。この初体験の感動を、彼女たちの作品で得られて良かった。

歌とダンス。彼女たちの元々のポテンシャルと練習量が出るわけだけど、今回は後者が圧倒的に膨大だろう。ミュージカルの完成度に直結するそれは、それだけでもう完成されているようだった。あれが生、あれがミュージカルの魅力…!舞台上の一人ひとりが輝く。音や演出込みも相まって目を奪われていく感覚。涙が出たのはワクワクだけじゃなくて瞬きを忘れて目が乾いたせいもある。冗談じゃなくて、それくらい目が離せなかった。
個人的に、ビジュアルやダンスも十分楽しめたけど、それ以上にセリフと歌の臨場感に感動した。強い音や音楽が身体を震えさせて、そこに彼女たちの声が心を揺らしてくる。あんなにも心地良いものだとは、体験しないと知り得ない…!

お芝居を観る時はどうしても俯瞰な目を持ってしまう。今回もそうだった。例えば、セーラームーンを見ながら「咲月ちゃん頑張ってるなぁ」とか、マーキュリーを見ながら「アルノちゃん歌すごいなぁ」とかそんなことを思う。常にではないけどたまにそういう時間もあるという感じ。ただ、第一幕終わりのうさぎちゃんの絶望の雄叫び。あれには完全に心が吸い込まれた。そこで幕が閉じたのですぐに我に帰れたけど、あの叫びは思い出すだけで手も脚も震える。

さて、推しメンについて。今までミュージカルに触れる機会が人より多かった彼女。だからこそその世界に入り込む勇気と不安に人一番悩んだと思う。だからこそ真剣に練習して努力してきた。千穐楽しか観れなかったけど一番楽しんでいるように見えた。
いつも通り強くて優しい歌声はさることながら、注目したのは声の出し方。声量とかキーとかスピードも、歌でも演技でも迫真なんだけどすごく聞き取りやすかった。ド素人目線だけど動きも何もかも完璧。大人っぽくて優しい亜美ちゃん、かっこよくてかわいいマーキュリー、見た目も中身もそのものだったんじゃないかなぁ。
歌と演技の実力や魅力は乃木坂スター誕生や乃木坂工事中でお墨付きだったから、今後ミュージカルのお仕事が増えていくんだろうというのは想像がつく。そのきっかけであり初陣とも言える今回のセーラームーンミュージカルに現地で携われたことは、何よりも幸せだと思える。


物語上の話だけど、セーラー戦士たちは"生まれ変わり"だ。
実は彼女たちもまた…と幻想を抱いたのは私だけじゃないはず、そんな舞台だった。
いやもう本当に現地で観られて良かった。貴重すぎる。お疲れ様でした。

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