The・こだわり③

年の瀬。
いかがお過ごしでしょうか。





毎年、そして毎日、どうでもいいことばかりを考えて生きています。
今回もそう。



M-1GPが今年も終了した。
ここから語ることは、ファンなら共感してもらえるはず、そしてそれ以外の方にとっては何のことやら的な話。


M-1GPの最終決戦投票結果開票における個人的なこだわり。




まず、第1〜4回大会と第5回大会以降では開票の仕組みが大きく違う。


第1回だけ、最終決戦で争うのは2組。この回は審査員一人ずつが前に出てきて、ボタンを押して投票するシステムだった。

中川家 ハリガネロック
(投票順)
中 中 中 ハ 中 中 中

審査員がボタンを押すたびに開票されるため、ボタンを押す前に優勝が決定した審査員もいた。優勝へリーチの状態で、同じ組に入れるか違う組に入れるかみたいな心理が働くこともある。この回のみのシステムだけど、どこか公平性がないように思える。
優勝が決定したのは、5人目。


第2〜4回は、全員が自席で投票して、全員同時に開票される。

第2回
フットボールアワー ますだおかだ 笑い飯
(開票結果)
ま ま ま ま フ フ ま

第3回
フットボールアワー 笑い飯 アンタッチャブル
(開票結果)
フ フ フ フ 笑 笑 笑

第4回
アンタッチャブル 南海キャンディーズ 麒麟
(開票結果)
南 ア ア ア ア ア ア

同時開票なので、パッと見で優勝結果がわかる。今とは違うハラハラがあるけど、やっぱり今の方が面白さがある。


第5回以降は、席の左端から順に一人ずつ開票していくシステムになった。
ここからが私のこだわりポイント。
①いつ優勝が確定するか
②いつ「タメ」るか
主に優勝が確定するタイミングで若干のタメがあってから開票される時がある。しかしそれは"主に"であって、必ずではない。


第5回
ブラックマヨネーズ 麒麟 笑い飯
(開票結果)
ブ 笑 笑 笑 ブ ブ ブ

優勝確定はラストの7人目。6人目で2組に3票ずつ。最後の投票結果で確定するというハラハラ。全回分語るので最後まで読めばよりわかると思うけど、これがすごく胸熱だ。
しかし第5回ではタメはない。しかも第6回以降に比べて開票は若干速くて、司会の今ちゃんの読み上げもない。7人目直前で「どっちだー!?」と言って盛り上がっているしハラハラはするけど、第6回以降と比べてあっさり開票されてしまう印象。


第6回
チュートリアル フットボールアワー 麒麟
(開票結果)
チ チ チ チ チ チ チ

文句なし。全員一致の場合は優勝確定の4人目のタイミングでもタメはない。圧勝を強調させている感もある。


第7回
サンドウィッチマン キングコング トータルテンボス
(開票結果)
ト キ サ ト サ サ サ

3組全組に票が入った。これは胸熱。
7人目でタメが入った。優勝確定も7人目…ではない。違う。
5人目で2-1-2。まだ全組に優勝の可能性。
6人目で3-1-2。7人目がトータルテンボスならサンドウィッチマンと同票になるけど、同票だと1stステージの得点順に順位が決まる。だから7人目が誰に投票していたとしてもサンドウィッチマンの優勝が確定している。優勝確定は6人目だ。
言いたいことはわかる。若干のタメがあるとはいえ、そんな短時間でそんなことを考える人はいない。自分も後日録画を見てこれに気づいた。過半数である4票目のオープン時にタメるのがわかりやすくて良いってことなのかなぁ。


第8回
オードリー NON STYLE ナイツ
(開票結果)
オ オ N N N N N

タメは6人目。優勝確定も6人目。
これに不満を言うことは間違っているんだけどあえて言いたいのは、「6人目でタメるってことは…」とNON STYLEが優勝なんだとわかってしまうということ。タメるタイミングはジャストなのだけど、NON STYLEとオードリーの票差が大きい時点で、第5回のような「7人目までわからないドキドキ」は存在しない。仕方ない。
余談だけど、リターンズの時にナイツ・塙が、「オ オ N N N」となった時点で「まだ優勝あるんじゃないかと思って」というボケを言っていたのが面白かった。「数的にないわ!」


第9回
笑い飯 パンクブーブー NON STYLE
(開票結果)
パ パ パ パ パ パ パ

第6回と同じ。


第10回
パンクブーブー 笑い飯 スリムクラブ
(開票結果)
ス ス 笑 笑 笑 笑 ス

タメは6人目だった。7人目が準優勝コンビに投票していること以外は、第8回と全く同じ。
ただし優勝確定後に優勝者以外に票が入るのは初めてなので、当時は意外で驚いた印象。後日スリムクラブも「あの一票がデカかった」と語っていた。


第11回
ジャルジャル トレンディエンジェル 銀シャリ
(開票結果)
ジ ト ト ト 銀 ト 銀 ト ト

この回は審査員が9人。
8人目でタメが入った。第7回と同じく、確定ポイントはそこじゃない。
6人目で1-4-1。残り3人全員が銀シャリに投票してもトレンディエンジェルと票数が並ぶだけで1stステージの順位で負けているため逆転はない。この時点で優勝はジャルジャルとトレンディエンジェルの2択。残り全員がジャルジャルの場合のみジャルジャル優勝、それ以外ならトレンディエンジェル優勝。
7人目で1-4-2。銀シャリに投票がなされたにも拘らず、トレンディエンジェルの優勝が確定する。
わかる。7人目でタメたところで、「銀シャリに入った!トレンディエンジェル優勝決定だ!」と瞬時に思う人はいない。タメポイントは正しいといえば正しい。


第12回
銀シャリ 和牛 スーパーマラドーナ
(開票結果)
銀 ス 銀 和 銀

この回は審査員が5人。
タメは4人目と5人目でそれぞれ入った。
第11回と似ていて、5人目に見えて実は4人目が優勝確定ポイント。だから、実は確定している4人目と、銀シャリが過半数になる5人目でタメるのは良い。しかしラストで確定するという胸熱ポイントはない。仕方ない。


第13回
和牛 ミキ とろサーモン
(開票結果)
和 と と と と 和 和

第14回
霜降り明星 和牛 ジャルジャル
(開票結果)
霜 霜 霜 霜 和 和 和

第13回以降は審査員が7人に戻る。
優勝確定は第13回が5人目、第14回が4人目。
両回ともタメはない。「タメるということは…」的な推測がなくあっという間に開票されていくのは、タメてほしいという意見もありそうだけど私は第8回等よりはこっちの方が好き。
両回に共通しているのが、優勝確定後はすべて準優勝コンビに投票されているということ。どちらも和牛で、和牛は「負けが確定した後だったから素直に喜べない」と語っていた。
ランダム順で開票すれば、もしくは第14回に限っては右から開票すれば、最後まで誰が優勝かわからないハラハラが楽しめるけど、そんなことはしてほしくない。開票順にスタッフ側の裁量は入らないでほしい。毎回開票は左からと決まっているのがM-1のガチ感で好き。これはどの回でも言える。


第15回
ミルクボーイ かまいたち ぺこぱ
(開票結果)
ミ ミ ミ ミ ミ か ミ

優勝確定は4人目。タメはなし。満票の時のように、圧倒感が出ていて好き。
第10回のスリムクラブ同様、"あの一票"にすごく意味がある。


第16回
おいでやすこが マヂカルラブリー 見取り図
(開票結果)
見 マ 見 マ マ お お

史上最も票が割れた回。この結果自体は胸熱。
タメは6人目と7人目だった。
優勝確定は、おいでやすこがは票数的に、見取り図は1stステージの順位的に逆転が不可能な1-3-2となる6人目。投票先と優勝者が一致しないのは、これはこれでガチ感が強くて好き。


第17回
オズワルド 錦鯉 インディアンス
(開票結果)
オ 錦 錦 錦 錦 錦 イ

優勝確定は5人目。タメなし。第15回と同じ。


第18回
さや香 ロングコートダディ ウエストランド
(開票結果)
ウ さ ウ ウ ウ ウ ウ

優勝確定は5人目でそこにタメが入った。
直近の傾向であればタメが入ることが珍しい。でもやはり、「そこでタメるということは…」と推測ができてしまう。タメずに開票してほしいとも思う。


プロの厳格な審査員が集まっているわけだから、票が偏るのは当然。好みが偏っているわけではなく、正確な審査がされているという意味で。だからこそたまに全組に票が入るのも胸熱。2組に割れるのも、満票も胸熱になる。

しかしながら開票してみると、その位置まで偏っていないか?同じ組に投票していた審査員同士が近くの席にいることが多い。100%冗談で、投票の時に審査員が隣の席をカンニングしてるのかとさえ思うこともある。


そして今年。

第19回
さや香 ヤーレンズ 令和ロマン
(開票結果)
ヤ 令 ヤ 令 ヤ 令 令

優勝確定は7人目。タメは6人目と7人目。


こ、こういうのを待っていたんだあああ!!

優勝確定がラストなのは胸熱。これは第5回以外で初だったんだけど、第5回にはなかった今ちゃんの読み上げやタメがあったのがさらに胸熱。
さらに、6人目まで2組に交互に投票されている。実質ラストは令和ロマンの逆転だけど、大逆転というわけではなくずっと拮抗している。アツい。
そして、6人目でのタメ。優勝確定のタイミングではないのであってもなくても良いような気もするけど、これはあってよかった。一旦「ヤーレンズが優勝確定か?」と、M-1の開票にこだわる人なら思ってしまうだろう。そう思わせての令和ロマン。「タメといてヤーレンズじゃないんかい」というツッコミも刹那に消えて、「ここまできて同票」という胸熱展開に浸る7人目のタメ。7人目も令和ロマンでそのまま令和ロマン優勝という展開の前振りとしても、ここまでの胸熱展開をほんの少し整理する意味でも、6人目のタメは効果的。スタッフの気まぐれかもしれないけど、盛り上がった。


結論
最も胸熱な第19回の開票。
令和ロマン優勝おめでとう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?