斬しんなライブにさん戦したのに個人的なことしか綴れない私は何もの

感想なんて大それたものではなく、個人的に思ったことをなんとなくざっくりと書くだけ。
新参者ライブ10公演のうち、最終日の夜公演、つまり千秋楽だけを観戦した。しかも現地。字の如く、戦のような熱いライブでした。

まず話すのは私自身のことで、ライブ現地参加そのものが1年ぶりだったというのと、声出しライブの現地参加が初めてだったということ。周りの観客のコールから感じる熱気と圧に既に圧倒された。負けじと声を出してもほとんどかき消されるレベル。これはこれで楽しい。これだけでも良い経験と言える。

『絶望の一秒前』の歌い出しは、私が敬愛する歌手・スキマスイッチがライブで『ゴールデンタイムラバー』や『ユリーカ』の披露時によくやる手法だったので、一気にテンションが上がった。エネルギッシュというよりは比較的クールなあの曲を、あの手法で、和ちゃんの歌声と声量で、しかも一曲目というのが度肝。
曲全体としても良かった。リリースから2年近く経っているからこその彼女達のパフォーマンスだったと思う。


アルノちゃんセンターの『制服のマネキン』。率直に、曲そのものが5期生に合っていると思えた気がしたのはなぜだろうか。これまでのたくさんのライブ、そして新参者ライブを経験してきた彼女達は、"かっこよさ"を十分に身につけていたのかも。


おひとりさま企画のドラム。
喋り出した時の声は震えていた。いや、登場した時からもう表情は、いやいや、お昼公演前のモバイルメッセージでも…。

パフォーマンスは始まった。
音と姿。
脳と心臓を直接叩かれているのかと錯覚するくらいに響いた。それはボリュームだけのことじゃない。選曲の良さも相まって、空間すべてに酔いしれることになった。

同じステージにいた同じ人を観ていたはずなのに、打って変わってという言葉が合うだろうか、別人のようなパフォーマンスに魅了された。
以前、テレビ番組で彼女のドラム披露は見た。音楽番組ではないロケで行った楽器店で、アドリブで数秒だった。サラッと演奏する感じがかっこよくて可愛くて楽しくて面白かった。
今回のパフォーマンスははっきり言ってそれとは別物だ。

私はその時"生=ライブ"で、彼女が練習に練習を重ねて、メッセージで弱音を見せるほど緊張して、プレッシャーを跳ね除ける完璧な演奏力を体感できた。単なるセンスだけじゃない、それ以上の努力。せっかくの歌声はあまり耳に入れなかったけど、思い返すと耳が記憶してくれてた。素敵だった。彼女の裏の頑張りを想像して涙ぐみそうになった。ちょうどシンバルの位置で顔がまったく見えないことに嘆いていたら涙はなくなった。座席の運は仕方ない。

ドラムの演奏自体は元々好きだった。身体の動きと音が最もわかりやすく連動するし、動きそのものがかっこいいし、抜群の迫力がある。バンドのライブだと、ボーカルよりも注目してしまうこともある。ちなみにスキマスイッチのツアーライブメンバーのドラムスの方もめっちゃかっこいいです。

齋藤飛鳥さんがドラムを演奏することを知ったのは数年前。さらにドラムを好きになる要因だった。『泥だらけ』のMVやミニライブ、ハマスカ放送部、そして卒業コンサート。

前にもどこかで語ったけど、あくまで私の推しという点で、アルノちゃんは飛鳥さんからたくさん繋がってきている。受け継ぐというよりは繋がってきている感じが直感的に近い。
私が(現時点で)生で観ることのできなかった飛鳥さんのドラム姿。アルノちゃんのライブとしては初のドラム姿を生で観ることはできた。その流れで『いつの日にか、あの歌を…』を歌ったのもあって、そのエモーショナルさが増大した。

そして。
ドラムパフォーマンス後に語った話で、とりわけ強く印象に残ったことがあった。
彼女があまり学校に行けない時期があったということ。初耳情報で思わずハッとした。時期は違えど飛鳥さんも…。
そんな過去があったんだという慰めの気持ちが湧くのと同時に、推し同士の共通点をまた知ったことで、よくわからない感情になってしまった。やはり彼女達はどこかで繋がっているのではないだろうか。
パフォーマンス後の彼女は、声も体も震えていた。ドラム後の身体的なものより、精神的な方が大きかったろう。ファンのことも家族のことも大好きだからこそ、今回のライブ、そしてドラム演奏に取り組めていたんだというのが伝わった。アルノちゃん自身のことも好きになってほしいな。

新参者のおひとりさま企画、公演前まではアルノちゃんには別の企画を期待していたのだけど、当然ながら上回るパフォーマンスだった。計り知れない努力と圧倒的な演奏パフォーマンス。これからも"特技"としてたまに観たい。私はアルノちゃんから私信がもらえることが多いと勘違い自負しているんだけど、私が参加する最終公演まで待っててくれた、とっておいててくれたのかなと今回も勝手ながら思った。

おひとりさま企画を見れたのは2人だけだった。他メンバーの歌、ダンス、演奏だって凄まじい努力と力強い想いがあっての披露だったんだと思う。心からありがとう。


『Actually…』、真に受け止めました。ダンスもそうだけど彼女と彼女達の歌声は毎回増しに増して私の心に刺さっていく。曲が好きだからなのか、だから曲が好きなのか。

少し前まで「配信の方は思いっきり声を出してくださいね」と言われていた。今回初めて参加した声出しライブ。配信を観る時よりも数倍声を出した。ライブ後の疲労感は、彼女達に比べてほんの少しだけ近づいたかもしれない。


11人欠けることなく。32ndシングル期間の途中から最近まで10人だった5期生にとって、その意味はより深く大きいものだった。


終演後、率直に思ったのは、もっともっと、アルノちゃんの歌を聴きたい、アルノちゃんのパフォーマンスを観たい、アルノちゃんのことを寄り添って応援して少しだけでも支えていきたい。今回のライブ、彼女のパフォーマンスと笑顔が一番好きだと感じたから。彼女の笑顔を見たい、少しでも自信を持ってほしいから。彼女には無限の可能性があると思ったから。

10公演、本当におつかれさまでした!

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