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ジャッキー・チェンでスキな3曲を熱く語るという無謀な事をしてみる

ジャッキー・チェンと聞いて、歌手でもあるというのは辛うじてわかる方もいらっしゃると思います。

でも、パッと思い浮かぶ曲といえば

プロジェクトAの主題歌「東方的威風」だったり

ポリス・ストーリーの主題歌「英雄故事」だったり

両方とも聞けば、ああ~あの曲となるとは思います>私と同じリアル世代に限るのかも知れない💦そこんとこつらいな~

ちょっと前置きが長くなりますが

ジャッキーが最初に歌声を披露したのは「ヤング・マスター/師弟出馬」の主題歌「さすらいのカンフー」

作詞:湯川れい子 作曲:宇崎竜童というゴールデンコンビによって製作されているんですよね。しかも英語詞。>すごくない?!

でもその英語での歌唱と題名に使われているさすらいが上手くマッチしてて、これまた良い曲なんですよ~

これ以降の作品に、自身が監督している作品には主題歌も自分で歌うスタイルになっていきます。

え~今回は映画の主題歌、挿入歌として使用された曲の中から3曲ご紹介します。

やはり、これだけは伝えたい。

ジャッキーが歌っている曲は90年代以降のほうが充実している

なぜかというと映画の主題歌1つを取っても、曲は同じで歌詞が北京語版、広東語版(歌詞の内容が違う)というものが多数存在します。

どちらも良い内容だったりするのよ

しかも両方同じ歌手(ジャッキーならジャッキーが2曲)が歌っている贅沢さ。

もちろん、70年代にジャッキーの映画の主題歌は日本で作られ、名だたるアーティストが素晴らしい楽曲を残してくれていて、今でも強烈な印象として残っているのは素晴らしい事だしそれはそれでリスペクトしたいなと思う反面

しかしもうちょっと90年代以降の曲知って欲しいなと思う今日この頃でございます。

酔拳2の主題歌 「酔拳」

こちらは広東語版。

今DVDなどでエンドロールにて流れる曲は広東語版になるかな?

「酔拳2」は大好きな方多いですよね~ラストバトルの、ラスボスがなぜか可哀想に見えてきてしまうほどの狂気がありますし💦

黄飛鴻は実在の人物ですが、酔拳を使うのはジャッキーが演じている黄飛鴻のみ。

その劇中の黄飛鴻をベースに、人生とも絡めた哲学的でなんとも渋い歌詞がキュッと引き締めています。

ドランクモンキー酔拳の「拳法混乱」は破天荒で若さに満ち溢れてたジャッキーに合っていたと思いますが

こちらは90年代の渋みを帯びたジャッキーに非常に合っている曲だと思います。

しかし、上記で書いた通りこの曲には北京語版も存在するのです。

それがこちら

歌詞が違うのがおわかりいただけるでしょうか。

広東語版の歌い方のほうが、ジャッキーの行儀の悪さがほんのちょっと加味されているような気がしますw


ポリス・ストーリー3の挿入歌 「希望你會懂 ~君だけは~」

台湾出身のシンガーソングライターでジョナサン・リー(李宗盛)という方がいらっしゃるんですけど

ジャッキーと一緒にアルバムを作ったり、数々の名曲をジャッキーに提供して下さっています。

90年代当時、映画の撮影の合間しかレコーディングの時間が取れなくて世界各地でちょっとずつレコーディングを行ったそうなのですが、

当然ジョナサンもそこへ呼ばれるわけですよね。

そこでどんなにジャッキーから文句が出ても曲に関しては容易に首を縦に振らず、1曲レコーディングするのに1ヵ月ほど来る日も来る日も歌わせたというエピソードもあります。

でも、ジョナサンがそれをやってくれたおかげでジャッキーは広東語の曲だけでなく、北京語や他の地方の言葉の曲も「歌手として」歌えるレベルにまで鍛えられたという。

それで、なぜこの曲を持ってきたかというと

ジャッキーが歌手としての真価を発揮するのは、ラブバラードだと思うから

特に女性に振られるタイプの歌詞の曲ね

そしてジャッキーの歌声の伸びやかな部分が、北京語の発音ととても相性が良いと思うのです。

この「希望你會懂」は、彼女と別れていばらの道を進む決意をしたけど、君にはその辛くて苦しい気持ちをわかってほしいという、勇ましさの中にどうしようもなく女々しい気持ちを抱えている(あくまでも歌詞の中の)主人公の気持ちが伝わってきます。

ジョナサン、ありがとう!!!!


ザ・フォーリナー/復讐者の主題歌 「普通人」

映画の主題歌に使われる曲はジャッキーの場合、大きく分けて2種類あり

・ジャッキー自身の半生を表現したもの

・作品の内容に沿って主人公の気持ちを反映させたもの


この曲は完全に後者。「東方的威風」も同じく後者

前者は「英雄故事」が当てはまるかな。後者と半々にも捉えられますね。

この曲はええぞ(語彙力

語彙力無くすくらい良さが詰まっている。良さのかたまりですね

近年の作品中でもしばらくは私の中でナンバーワンを獲得していると思います。

作品のあらすじはスティーブン・レザーの小説「チャイナマン」を原作としていて、ざっくり書くと

ロンドンに住んでいたレストラン経営の主人公がテロによって娘を殺され、過激派と繋がりを持つ疑惑の人物と対決、復讐に走っていく

という復讐劇なんですけども

この主人公、クァンの心情が色濃く反映されていて、それに合わせて近年一層渋みを増したジャッキーの歌声が何とも言えない絶望感とかやるせなさを感じるものとなっています。>この表現の幅よ

いや~作品も是非とも観て欲しいですけど、曲もマジ良いので(語彙力

またよろしくお願いします~


最後まで読んで頂き、ありがとうございます(^^)



私はジャッキー・チェンを良く知らない、最近知ったばかりの方へ向けて記事を書いていきたいな~と思います。 メリケンコさんのYouTubeで訳詞を提供しております。そちらもどうぞ https://www.youtube.com/c/moriatomerikenko/videos