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指摘ではなくて、おすすめする

仕事の中でWebサイトを見てなんやかんやフィードバックしたり、お客様が書いた記事をみてあれこれ言ったり、配信するメールを見てお話しすることが多い。
その時に、個人的に気をつけていることがあります。

「否定されている」
「やったことが間違っていたんだ」
という気持ちにさせたらイカン!と思っています。

社内のディレクターメンバーで、最近こちらのツイートが話題にあがりました

私はどちらかというと物事を否定的に見てしまうので、言い方も油断するときつくなってしまう(と自己評価しています)
問題視しているわけでなくてあくまで自分の意見を述べているだけであったとしても、別の意見を持っている人からは否定のように見えてしまうことがある。
否定に見えると、人格に結びついてしまう人も多くいます。
(実際に私は「本当は嫌いなんでしょ?いつもそう思っていたんでしょ?」と面と向かって言われたこともある。)

意見を受け取る側の人間として、「問題と人格は別」と意識することはもちろん必要。
でも、受け取った人がどう感じるかは、こちらがコントロールできることではない。「問題と人格を結びつけて捉える人もいる。」という事を前提に、どう語るかが重要になると思っています。

否定と捉えられないようにする工夫

良いところを必ず伝える

まず、相手が行っていることは決して悪ではないことを伝える必要があると思っています。案外、これをやっていない人は多い。
そもそも行動を起こそうとしていたり実施しているところには、何かしら考えや目的があるはず。
そこを丁寧に聞いて、今できていることにはちゃんと目を向け、言葉にして伝える。
それだけで、相手の受け取り方の印象は大きく変わりますよね。

指摘ではなく、おすすめの選択肢を伝える

「自分の意見が絶対」のように見えてしまう伝え方をすると、否定に感じられ相手のやる気を削いでしまうことがあります。

  • あくまで業界で言われている意見ですが、こんな選択肢もありますよ

  • 私が感じたことですが、こんな方法もあるかもしれません

といったように、相手の意見も一つの選択肢で、別の方法も「候補」という形で挙げられると否定的な意見には見えづらくなると感じています。

実は印象大の色の効果

よくデザインや制作の現場では、「赤色」で意見や指摘を入れていく場面があります。
赤色は色彩の効果では「エネルギッシュ・攻撃的・注意喚起」といわれています。
また、日本では赤色は幼い頃から「指摘の色」として認識されています。テストで「間違ったとことろを直す色」です。

「目立つから」というだけで赤色を使う人も多くいますが、赤というだけで相手を否定的な気持ちにさせてしまうことが多くなります。

何かフィードバックをしたい時には、赤色よりも別のカラーを使用した方が、相手にすんなり受け入れてもらえることもあります。

否定と思われない伝え方を、相手に合わせて考える

私が個人的に、いろいろ意識して工夫していることを記録しました。
とはいえ、人によって円滑に進む方法はさまざまです。
相手によっては、厳しい意見が欲しい!ガツンと言って欲しい!という人もいるし、どんなに気をつけていても否定と思われてしまうこともあります。
伝える側のキャラクターで、同じ言葉でも否定的に見えたりそうで無い場合もあります。

重要なのは、自分のこと・言いたいことではなく、相手に目を向けることなのかもしれません。
相手と対等のバランスでいたいのであれば「指摘」ではない話し方をする。私も日々、コミュニケーションの中で気をつけていきたいと思っています。

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