「晩三吉」って何て読むと思う? - 流通量1%未満の超希少梨
─ 晩三吉
先日スーパーで買い物していたら、初めて見る品種に出会った。
「食べてみたらわかるし、買ってみて試せばおっけー」
が私のモットーなもので、
正直それが何なのか正確にわからなかったけれど
その場で調べもせず、とりあえず買って帰ってみた。
流通量1%未満の超希少な梨だった
実はこれ、「晩三吉」と書いて「おくさんきち」と読む、
非常に希少な梨の品種。
江戸時代に新潟で発見された品種で、
今は大分県がその主な生産地。
流通量は、梨全体のわずか1%にも満たない量だそうだ。
一般的によく出回る豊水や幸水などの旬は【9月~10月頃】だけれど
この晩三吉は貯蔵性が効き、【年明けまで】流通する。
特徴的なのがその重さ。
豊水が350~450gという中、この晩三吉は500gからある。
そのもの自体が大きいので、
手の小さめな私は手のひらいっぱいで持つサイズ。ずっしり。
そんな晩三吉、さっそく食べてみた。
味は甘みより、どちらかというと酸味が強め。
食感は、豊水や幸水のような、みずみずしさというより、
果肉がしっかりして舌でざらっとした粒感も感じられる。
あと種が豊水とかより少ないかも。捨てなくて良いレベル。
これはちょっと新しい発見。
ラ・フランスとも、幸水豊水ともちがう、感覚。
コンポートにもしてみた
大きいのでコンポートにもしてみた。
細かく刻んでジャムにするにはもったいなかったので、
少し薄めに切ってコンポートに。
砂糖は少なく、可食部の10%にとどめるくらいでちょうど良い◎
材料はシンプルに以下のみで。
・晩三吉 300g
・砂糖 30g
レモン果汁を入れて変色を防ぐこともせずでOK。
そのまま食べた時と変わって砂糖を入れた分甘みは増しつつ、
酸味も残ってさっぱり。
果肉がやっぱりしっかりしている分、
薄く切った状態でも折れて割れてしまうということもなかった。
これは大きく切ってコンポートつくってみたい。
いつかまた出会ったときにやろう。
とにもかくにも、美味しかった。
こうやって希少な状態になっても、
大切に育ててくださる農家さんがいる。
年々生産農家さんは減っているらしいけれど、
江戸時代に発見されたという梨の品種。
まず私ができることは、美味しくこのごちそうをいただくこと。
一つの梨に出会って、またその気持ちを強く。
皆さまも出会えたらぜひ、お試しあれ。
2023.01.22
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